ゴミ屋敷になる原因と理由とは?陥る人の心理状態やタイプを解説
「何故、ゴミ屋敷になってしまうのだろうか?」
こんな単純な疑問を抱く方は少なくないでしょう。
そもそも、普通に綺麗にしていればなる事は有り得ないですが、では何故そのようになるのでしょうか?
本ページでは、ゴミ屋敷になってしまう原因と理由、そして陥りやすい人のタイプと心理状態について解説していきたいと思います。
・ゴミ屋敷になる理由と原因は心理状態にあった
・ゴミ屋敷になりやすい人のタイプと心理状態
・ゴミ屋敷を作らない対策方法に付いて
・ゴミ屋敷は近所迷惑になります
ゴミ屋敷になる原因と理由とは?
あなたはしっかりとゴミ出しを行なっていますか?
唐突に失礼な事を聞いてしまって申し訳ございません。
何故、このような質問をしたかと言うと今、あなたのお家がゴミ屋敷になっていないか確認するためです。
最近では、びっくりする事もなくなった「ゴミ屋敷」。
ニュース番組などで度々、取り上げられる事も多くなりましたし、
身近でもゴミの山になっているお家が近くにあるとか、親戚にいるとか、そのような方もいる事でしょう。
そんな事もあり、割と短になったゴミ屋敷ですが、
何故、そのようになってしまうのか、あなたは考えた事がありますか?
元々、綺麗にしていたのに気づけば「ゴミ屋敷」になっているのには何かしらの理由があるからです。
まずは、その原因について知る事が大切です。
ゴミ屋敷の原因は心理状態にあった
「普通はあんな風にならないでしょ」。
こんな一言で済ませてしまう方もきっと多くいる事でしょう。
しかし、ゴミ屋敷にしてしまう方には、それなりの理由があったんです。
なんとなくのイメージですと、
精神疾患(ADHDなど)を抱えた方や認知症の方などが該当するイメージですが、
実は、普通の方がゴミ屋敷にしてしまう事が多いのです。
では、それは何故なのでしょうか?
理由は簡単です。
それは心の状態と大きく関係しているからです。
つまり、心理状態によって誰でもなる可能性があると言えるのです。
社会でまともに生活している方が、
感じ取っているストレスや孤独感、寂しさなどによってゴミ屋敷を引き起こしてしまうのです。
ゴミ屋敷になりやすい人のタイプとは?
ゴミ屋敷と心理状態が大きく関係していると先ほどは説明させていただきました。
心理状態がどのようなものかを説明していく前に、
まずは、どのような方がゴミ屋敷にさせてしまうタイプなのかを簡単にご紹介していきたいと思います。
ゴミ屋敷になりやすい人のタイプ一覧
人物タイプ | 心理タイプ |
---|---|
通常の人 |
・ゴミ捨ての方法がわからない ・忙しすぎてゴミ捨ての時間がない ・ネットショッピングを頻繁に使う ・勿体無い精神がある ・ストレスを溜めやすい |
高齢者 |
・勿体無い精神がある ・身体が思うように動かない ・認知症などを患っている ・単身者などで孤独な生活を送っている |
精神疾患がある方 | ・発達障害や強迫性障害、ホーダー、認知症、うつ病、PTSDなどの病気を持っている |
※上記のタイプ分けは、あくまで一例にすぎません。
ゴミ屋敷の理由となる心理状態とは?
先ほどは、簡単にゴミ屋敷になりやすい人のタイプをご紹介しました。
今度は、実際にゴミ屋敷にしてしまった方の心理状態に付いて解説していきたいと思います。
イマイチ、納得ができないと言う方はぜひ最後までご覧ください。
勿体無くてゴミを捨てられない
まずは、「勿体無い精神が働く方」です。
誰しも、勿体無いから捨てられないものを持っていると思います。
とはいえ、そんな事を行ったら全国民がゴミ屋敷の住人になってしまいますよね。
このような心理状態の方の中に多いのは、
戦争を経験された高齢者の方や貧しい生活を送った事がある方、
また、親などから勿体無いから捨てるなと教育を受けた方に多いです。
上記のような方は、
紙袋や包装紙であっても、勿体無いと思ってしまって捨てられずに保管します。
また、食品なんかも賞味期限が切れているにも関わらず、保管している場合もあります。
このような心理状態の場合には、
他人からゴミは捨てなよと言われたところで、家にある全てのものが財産なため、
頑固として捨てようとはしません。
そのため、うまくコミュニケーションを取りながら少しずつ行なっていく必要があります。
ゴミの捨て方が複雑化しており分からない
昔はゴミ捨ては色々なものも混同して捨ててもOKでした。
今、考えればそんな事して大丈夫なのか?と思ってしまいますが、大丈夫な時代もありました。
そのため、現在はゴミの分別が複雑化しており、細かく理解する事ができない方が増えています。
「そんな事有り得るの?」なんて思われる方もいるかと思いますが、
実際に若い男性や女性などで意外といらっしゃいます。
そのような方からすると、捨て方が分からないから・・・・と言う理由でどんどんお家にゴミが溜まってしまいます。
このような心理状態の場合には、
割とすぐに解決する事ができると思いますが、本人にその気がなければ、
いつまでたっても、ゴミの捨て方を覚える事ができず、いつものパターンに戻ってしまいます。
掃除ができないor後回しにする
疲れている時、忙しい時、あなたは掃除をしていますか?
恐らく、多くの方が一度は「後でやれば良いや・・・」なんて後回しにしたことはあると思います。
実際に私も掃除ができない日が続いた事があります。
しかし、これは元々掃除をする習慣がある方、できる方が後回しにするパターンです。
このような場合には、しっかりと時間ができた休日などに、
掃除を行なって、ゴミ出しから部屋の掃除まで綺麗にすると思います。
しかしながら、中には元々掃除をする習慣がない方、
掃除を一人でする事ができない方というのが存在します。
そのような方は、常にゴミ出しを後回しにする癖が付いているため、
気づけば家中がゴミ袋だらけになっているなんて事も。。。
子供の時に親に「早く片付けなさい」なんて言われていた方も、
大人になって、自堕落な生活をしているうちに気づけばゴミ屋敷に・・・なんて事も。
こちらも自分が変わろうという強い意思がない限りは改善は見込めません。
多忙な方or昼夜逆転している方
また、常に多忙で家にいる時間の方が短いなんて方、
また夜勤などがあって、昼夜逆転しているなんて方も注意が必要です。
ゴミ出しは、今やマンションなどでは24時間制になっている事も珍しくありません。
とはいえ、多忙な方からすると、
そのゴミ捨て自体がすでに「めんどくさい作業」なんです。
もちろん、昼夜逆転している方にとっても朝疲れて帰ってきてゴミ出しなんてのは難しい話です。
このように多忙または人と異なる時間帯で動いている方も、
やはりゴミ屋敷になりがちだといえます。
忙しいから・・・、朝は仕事終わりで疲れているから・・・
なんて言い訳はせずに、しっかりとゴミ捨てを行なって綺麗にしないと気づけばゴミ屋敷になっているかもしれません。
収集ぐせがある
収集グセがある方って結構いると思います。
とはいえ、自分のコレクションを収集するのとはまた異なって、
今回の場合、外から不要なものをなんでも拾ってきてしまう方の事をさします。
とはいえ、本人からしてみれば、
不要なものなどでもなく、必要だから、使えるから拾ってきているのです。
そのため、他人からみればゴミでも本人からしてみれば財産なんです。
例えば、粗大ゴミの収集所から、
使えないテレビや棚などを拾ってきたり、石ころを拾ってきたり、
はたまた、破れた服や壊れた人形やおもちゃを拾ってくるかもしれません。
このような方は、
財産だと思って、次から次へと拾ってくるため、
すぐに家がゴミ屋敷へと変貌してしまいます。
買い物癖がある(買い物中毒)
普段からストレスを感じながら、生きている方に多いのが、
ネットショッピングなどで買い物する事でストレス発散しているパターンです。
このような方の場合、欲しいものはもちろんですが、いらないものまで買ってしまいます。
購入する事でストレス発散になるので、
後のことは何も考えずに購入する事が多いために、家中にものが溢れかえってしまいます。
これらが継続する事で、気づけば大量に物が押し寄せるゴミ屋敷を作ります。
また、この買い物癖に勿体無い精神が合わさる事で、
捨てられないものが増加していくばかりに、見事にゴミ屋敷が完成されてしまいます。
孤独感を感じている
近年では孤独死が増加しているなど、高齢者が一人暮らしをして障害を終えるパターンが増えてきています。
ちょっと考えれば分かることではあるのですが、
一人でお家にいると、話し相手もおらず、常に孤独を感じながら生活しています。
そうなると、
ゴミやガラクタなどで家を埋め尽くして、孤独感や寂しさを埋めようと考えるのも、
なんとなく分かるような気がしますよね。
上記のような理由から、
久しぶりに帰省した時に、ゴミ屋敷になっていたなんて事もあります。
こればかりは、誰かとのコミュニケーションなしでは改善することは難しいでしょう。
身体の自由が利かない
主に、高齢者の方や障害者の方に多いのですが、
身体が不自由なため、自由に身動きが取れないという方は、
ゴミを自ら捨てる事が難しい場合があります。
障害者の方であれば、
補助が必要になる事もあるので、まだ良かったりもしますが、
一人暮らしの高齢者の方で、身体の自由が利かないなんて方にとっては、
こまめにゴミ捨てを行う事ができない場合があります。
このような場合には、
ゴミを捨てたいけれども、捨てにいく事ができない状態です。
誰かの助けを必要していますので、改善自体は簡単ではありますが、今後の事を考えると複雑な気持ちになります。
精神疾患を抱えている
ゴミ屋敷の家主の中には、
精神疾患(ADHDなど)を抱えている方も少なくありません。
これは、病気が原因でゴミが捨てられないパターンになります。
この「ADHD」の症状として、「片付けられない」という症状があり、
どれがゴミでどれがゴミじゃないかの分別が難しいと言われています。
また、認知症などによってゴミが捨てられない事もあります。
病気の場合には、
まずは医師の診断の元、今後の生活を改めて考える必要があるほか、
一度、業者に清掃を行なってもらう必要があります。
ゴミ屋敷はトラブルの元になり兼ねない!
もし、あなたのお家の隣人がゴミ屋敷の家主だったらどうですか?
ゴミ屋敷は、放置しておく事で自分だけでなく、周りにも悪い影響をもたらします。
場合によっては、大きなトラブルの元になる事もありますので放置する事がよくありません。
今から、放置する事でどのようなトラブルが発生するのかをご紹介します。
ゴミからでる悪臭問題
ゴミ屋敷には、様々なゴミが散らかっています。
もちろんガラクタのような物から食品や生ゴミなど。
ともなると、気になるのはやはり「悪臭問題」です。
冬はもしかしたらまだマシだったりもするかもしれませんが、
夏場になると、生ゴミの腐敗が早いために、
とても凄まじい悪臭を放ちます。
夏場だろうが冬場だろうが、
お部屋の換気、外出、洗濯物を干したりなどしますよね。
そんな時に、悪臭がしたらどう思いますか?
ゴミ屋敷の一番の問題として、
やはり隣人のご近所さんへの悪臭問題が一番のトラブルだと思います。
このような悪臭に関する苦情やクレームは多く寄せられています。
害虫・害獣問題
ゴミ屋敷には、ゴミだけでなく害虫や害獣も多く存在します。
ここでいう害虫とは、ゴキブリ・ハエ・ウジなど。
害獣とは、ネズミ・ハクビシンなどです。
これらの害虫や害獣は、
ゴミ屋敷のゴミを餌にして増殖します。
さらに、外に逃げ出したりする事もあり、細菌を持ち運んでくるだけでなく、
外に細菌を持ち出す可能性もあります。
害虫や害獣は、
家にいるだけで不快ですが、それ以上に感染症などの根源となる事もありますので、
大変危険だと言えます。
火災発生の問題
ゴミ屋敷のトラブルとして、火災の発生も多いです。
引火してしまうほどに、ゴミが多いという事です。
調理をする時に、近くのものに火が燃え移ってしまったり、
タバコの火の消し忘れなどによる引火など。
また、
ゴミが多いという事もあり、埃もそれだけ多くあるという事です。
そのため、コンセントから引火するなんてケースもあります。
一度、ゴミ屋敷で火災が発生すると、
その物の多さから、燃え上がるスピードも早いですし、
場合によっては隣家まで燃え移ってしまいますし、家主の方もゴミ屋敷の生で逃げ出せずに亡くなる場合もあります。
ゴミ屋敷にしないための対策方法について
ゴミ屋敷になってしまってからの解決は、とても困難な場合が多いです。
しかし、ゴミ屋敷になる前に解決できてしまえば、
大きなトラブルを発生させずに住むことになります。
今から、どのような点に注意して対策すれば良いかをご紹介します。
コミュニケーションを取る
例えば、あなたの親戚や親などが一人暮らしをしている場合、
定期的にあったり、電話などをしてコミュニケーションを取る事が大切です。
人は誰しも孤独になった時には、寂しさを感じる物です。
ゴミ屋敷になる方の心理状態の中にも「孤独感」があります。
この孤独感を少しでも減らすためには、
定期的なコミュニケーションが大切になってきます。
家が近ければ、ご飯を一緒に食べたり、出かけたり、
もし、すぐには会えない場所に住まれている場合には、
帰省を1年に1回はしたり、電話をしたりと少しだけ気遣ってあげてみてください。
片付けを促してみる
片付けや掃除が苦手な方は少なからずいます。
でも、誰かに「掃除しなよ」や「一緒に掃除しよう」と誘われれば、片付けるかもしれません。
一人ではなかなか重い腰が上がらない方でも、誰かと一緒なら綺麗にできるかもしれません。
親や兄弟、お友達、隣人の方で、
掃除が苦手な方がいたら、「私が手伝いましょうか?」と一言かけるだけでも違うかもしれません。
一緒に掃除するのはめんどくさいかもしれませんが、ゴミ屋敷になるよりはマシだと思ってみてください。
気遣ってあげる
例えば、高齢者の方で身体が不自由な肩の場合、
自分でゴミ捨てをできない場合もあります。
もしそのような方が近くにいたら、できる限りでいいのでたまにゴミ捨てを手伝ってあげてみてください。
もちろん善意で行うものですから、
できる範囲で構いません。
少しの気遣いで、ゴミ屋敷を防ぐ事ができるかもしれません。
ゴミ屋敷を解決する方法について
すでにゴミ屋敷になってしまっており、どうすれば良いのか分からない方もいるでしょう。
今らか、その解決方法についていくつかご紹介します。
ゴミ屋敷の住人と話してみる
まずは、ゴミ屋敷の住人と「ゴミを捨てて欲しい」、「近隣が迷惑している」旨を話し、
解決してもらえるように話し合ってみましょう。
おそらく、頑固な方が多いのですぐに聞いてもらえないことも多いとは思いますが、
近隣住民が結託して、話あえば分かってもらえるかもしれません。
自治体へ相談
ゴミ屋敷の住人に話しても解決しない場合、
まずは自治体へ相談してみましょう。
相談を行なった場合、
自治体のスタッフが実際にゴミ屋敷まで訪問してくれて、
面談をしてくれたりと何らかの措置を講じてくれるでしょう。
とはいえ、必ずしも改善するかは判りません。
ただし、自治体の判断によっては強制的に対応を行うこともありますので、
まずは、自治体への相談をしてみてください。
専門業者にお願いする
撤去が決定した場合ですが、
専門の業者にお願いして、ゴミ屋敷のゴミを綺麗にしてもらいましょう。
特殊な機材などを使用して、除菌・消臭しながら原状回復を目指します。
これは、
親族や友人、近い方にゴミ屋敷の方がいて、
どうすれば良いか困っている方におすすめです。
業者なら、綺麗に元どおりにしてくれます。
素人ではできないようなクリーニングも行えますので、自分で行なって失敗するよりは業者にお願いする方が良いでしょう。
ゴミ屋敷になる原因と心理状態についてまとめ
本ページでは、
ゴミ屋敷を作り上げてしまう原因と理由、そしてなりやすい方の心理状態についてご紹介させていただきました。
おそらく、この記事をご覧になっている方は何らかの疑問や不満を抱いてる方でしょう。
少しは解決することはできましたか?
ゴミ屋敷は、家主の怠慢だなんて思われるかもしれません。
もちろん、それも一理ありますが、孤独に感じてしまっている方、ストレスを強く受けている方、
高齢者で身体が不自由な方など、様々な理由があります。
一概に怠慢だとは言えません。
精神疾患を抱えている方もいますし、誰かが気遣ってあげれば、解決するケースもあります。
ぜひ、近くにゴミ屋敷になりそうな方がいれば、少し手を差し伸べてあげてみてください。
埼玉県をメインに特殊清掃を行なっているリンピアでは、
ゴミ屋敷や孤独死の現場の原状回復、また普通の清掃まで行なっています。
遺品整理や不用品回収まで合わせて行う事ができますので、
何かお悩みがあれば、気軽にご相談ください!
もちろん、ご相談や見積もりなどは無料で行なっています!