ゴミ屋敷は漏電しやすい!?原因と対処方法について解説

ゴミ屋敷は「漏電」リスクが非常に高いと言われています。
もし、知らぬうちに起きていると感電死する可能性や火災に発展する可能性があります。
ある日、突然亡くなってしまうことを考えると早期に対策を行うことが大切です。
本ページでは、
ゴミ屋敷で漏電する原因についてご紹介しています。
また、対処方法や予防方法などについてもご紹介していきます。
・ゴミ屋敷は漏電リスクが高い。
・漏電すると感電死や火災の原因となる。
・ゴミ屋敷を綺麗にしてリスクを減らすべき。


ゴミ屋敷は漏電リスクが高い
年々、社会問題視されているゴミ屋敷。
そんなゴミ屋敷には様々な危険が潜んでいます、
その中に「漏電」があります。
漏電と聞いてピンとくる方は少ないかとも思いますが、
実は結構危険な事象なんです。
その原因は、電気の通り道(配線や機器)に異常が起こることです。
まずは、ゴミ屋敷だと何故、漏電リスクが高まるのかをご紹介していきます。
- 1.絶縁の劣化
- 2.水や湿気の侵入
- 3.ホコリやゴミの蓄積
- 4.配線の損傷・工事ミス
- 5.電化製品の故障
- 6.アース(接地)の不備
1.絶縁の劣化
電気のコードや配線を覆っている『絶縁体(ビニールなど)』が、
経年劣化や熱・紫外線などによってボロボロになってしまって、内部の導線がむき出しになると漏電する原因となります。
古くなったお家やメンテナンス不備がある場合に発生しやすいです。
2.水や湿気の侵入
コンセントに水が侵入することで漏電の原因となります。
ゴミ屋敷は、湿度が高まる傾向にあり、湿気によって電気が周囲に伝わり、壁や床を通じて漏電することもあります。
3.ホコリやゴミの蓄積
コンセントや電源タップにホコリが溜まってしまって、そこに湿気が混ざることで漏電する「トラッキング現象」が
ゴミ屋敷では起こりやすいです。
実際に火災の原因ともなり得ますので非常に危険です。
4.配線の損傷・工事ミス
ゴミ屋敷によくいるネズミなどがコードを齧られたりすることで、
配線が断線や破損することで漏電する恐れがあります。
5.電化製品の故障
家電の内部で、回路の異常や部品の劣化により電気が外部に漏れることもあります。
長期に渡って使っている古い家電に置きやすいです。
6.アース(接地)の不備
アースに逃がすべき電流が逃げ場を失って漏れるケースがあります。
水回りで使っている家電製品に置きやすいという特徴があります。
ゴミ屋敷で漏電するとどうなるの?
もし、ゴミ屋敷で漏電してしまうとどうなってしまうのでしょうか?
考えられるリスクについてご紹介していきます。
- 1.感電の危険
- 2.火災の原因になる
- 3.ブレーカーが落ちる
- 4.電化製品の故障
- 5.法的・設備上の問題
1.感電の危険
漏電している家電製品または建物の一部に触れてしまうと、感電するか可能性があります。
キッチン、トイレ、お風呂などの水回りなどでは感電死する恐れもあります。
2.火災の原因になる
漏電していると周囲にある埃などの燃えやすい物に発火して火災に発展することがあります。
ゴミ屋敷の場合には、こういった事が原因の火災が実際に起きています。
3.ブレーカーが落ちる
家庭や建物に設置されている漏電遮断器(ブレーカー)が、危険を察知して自動的に電源を遮断します。
漏電ブレーカーが落ちると、電気が使えなくなる可能性があります。
4.電化製品の故障
漏電している電気が機器の内部に流れることで、家電製品がショートしたり、
壊れる原因になることがあります。
突然、家電製品が使えなくなった際に、漏電しているケースもあります。
5.法的・設備上の問題
アパートやビルなどでは、漏電を放置すると修理義務や損害賠償責任が発生することがあります。
これは他の住人にも影響するためで、建物の設備点検や保険にも影響を与える可能性があります。


漏電している時の対処方法について
もし、漏電していると分かった時にできる対処方法について解説していきます。
- 1.安全を確保する
- 2.主幹ブレーカーを切る
- 3.漏電の場所を特定する
- 4.電気業者や管理会社に連絡する
- 5.電化製品を使わないようにする。
1.安全を確保する
漏電しているような気がしたら、まずは電気には触れないことです。
水回りは、特に感電する可能性もありますので要注意です。
場合によっては、周知する必要もあります。
2.主幹ブレーカーを切る
ブレーカーが設置されていると思いますので、
その中にある「主幹ブレーカー」をOFFにします。
これでとりあえず家全体の電気が止まりますので安全となります。
この時、「漏電遮断器(漏電ブレーカー)」が落ちているか否かも確認しましょう。
3.漏電の場所を特定する
主幹ブレーカーをOFFにしたまま、すべての子ブレーカー(回路ごとのスイッチ)をOFFにしましょう。
その後、主幹ブレーカーを一旦ONにしてから、子ブレーカーを1つずつ順番にOにしていきます。
この作業中、どこかの子ブレーカーで漏電遮断器が再び落ちたら、その回路が原因と推定できます。
この作業は、危険が伴いますので基本的にはしない方が良いと思います。
4.電気業者や管理会社に連絡する
漏電の確認ができましたら、まずは電気会社などに連絡をして点検に来てもらいましょう。
賃貸物件の場合は、管理会社や大家さんにすぐ連絡をしてください。
5.電化製品を使わないようにする。
漏電しているときは、家電製品を使うのは非常に危険ですので、まずは電化製品を使用しないようにして、
コンセントは抜いておくようにしましょう。
もし、コンセントなどが濡れているようでしたら、家電する可能性があるので触らないようにしてください。
漏電しているか点検・調査してもらう際の費用相場について
もし、ゴミ屋敷で漏電しているかもしれないと思ったら点検・調査に来てもらいましょう。
以下では、点検時の費用相場についてまとめています。
漏電調査の費用相場
内容 | 費用相場 |
---|---|
基本調査料 | 8,000円〜15,000円 |
漏電箇所の修理(軽微なもの) | 5,000円〜20,000円 |
配線の引き直し(広範囲) | 30,000円〜100,000円〜 |
漏電ブレーカーの交換 | 10,000円〜30,000円 |
緊急対応(夜間・休日) | 5,000円〜10,000円 |
賃貸物件の特例について
お住まいが賃貸物件の場合で、建物側(配線や共用部)に原因がある場合、費用は大家さんや管理会社負担になるケースが多いです。
しかしながら、入居者の使い方に問題があったなどの場合には、自己負担になることもあります。
ゴミ屋敷のケースでは、入居者による原因と判断されることもあります。
ゴミ屋敷での漏電を防ぐ方法について
ゴミ屋敷で漏電をしないためにできることをまとめてみました。
- ゴミ屋敷を改善する
- 古い家電は買い換える
- 定期的なメンテナンスをする
ゴミ屋敷を改善する
漏電を防ぐためには、ゴミ屋敷を綺麗にすることが最も重要なことです。
ゴミが多いことで漏電→火災に発展するリスクがかなり高まります。
また、漏電以外にもデメリットが沢山ありますので、なるべく早期に改善することを目指しましょう。
ゴミ屋敷を綺麗にする際には、
あまりに汚い場合には、業者を利用するのが最も簡単でかつ原状回復できるのでオススメです。
古い家電は買い換える
何十年も同じ家電製品を使っている場合、コードなどが劣化しており、
漏電リスクが高まりますので買い換えることをお勧めします。
また、ゴミ屋敷の場合にはネズミがコードを齧ったりすることでも漏電が発生するので注意しましょう。
定期的なメンテナンスをする
お家の築年数が古く、全然メンテナンスをしていない方は、
定期的に電気周りのメンテナンスや点検をするようにしましょう。
思わぬところで漏電リスクがある場合もあるため、甘くみてはいけません。
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まとめ
本ページでは、
ゴミ屋敷で漏電リスクがある原因についてご紹介していきました。
いかがだったでしょうか?
最後に本記事の内容をまとめておきます。
- ゴミ屋敷では、漏電リスクが高まる傾向にある。
- 漏電すると火災や感電するリスクがある。
- ネズミがコードを齧ったり、湿気、埃などが漏電を誘う可能性がある。
- ゴミ屋敷を綺麗にすることが漏電リスクを回避する最も早い方法。
漏電はゴミ屋敷ではなくても起こりうることですが、
ゴミ屋敷の場合には、そのリスクが高まる傾向にあります。
最悪のケースでは、感電死や火災の原因となることもあるので甘くみてはいけません。
ひどくなる前にまずはゴミ屋敷を改善して、
思わぬ事故に巻き込まれないようにしましょう。