遺品整理で美術品が出た場合の注意点と処分方法について
遺品整理を行っている最中に「美術品」が出てきた場合、どのように対応すれば良いのでしょうか?
「自分では価値が分からない」、「どのように処分すれば良いの?」、「何か注意しておきたいポイントはある?」なんて方に向けて、
本ページでは、遺品整理の美術品の取り扱いにおいて気を付けたいポイントなどをまとめてみました。
・遺品整理で美術品が出たら処分せずに買取または売却を
・処分前には、必ず遺族同士で相談しておく
遺品整理で出る美術品一覧
最近、親族や家族などが亡くなってしまって、精神的にもとても辛い方も多いでしょう。
そん中、明確な期限はないものの、相続税の申告期限によって、
遺品整理をしないといけないなんて方もいると思います。
故人のことを考えながら、遺品を整理しているとこれまた辛くなってきてしまうものです。
そんな中、美術品が出てきたなんてこともあるでしょう。
「私には関係ないだろう」
なんて思っていも、いざ同じような状況になったら悩まれるかもしれません。
まずは、遺品整理で出てくるであろう美術品を簡単にまとめてみたのでご紹介したいと思います。
絵画
まず、美術品として一番最初に頭に浮かぶのは恐らく「絵画」でしょう。
また、遺品として出てくる確率も結構高いお品です。
絵画と聞いてピンとくる方はとても少ないのではないでしょうか?
有名な画家ですらあまり詳しくないという方も多いはず。
もちろん、私も昔はそうでした。
そのような方に、絵画の価値は理解できないのは普通のことです。
しかしながら、 もしかしたらとてつもない高い価値があるかもしれません。
もし、高額な取引がされているような絵画である場合には、
相続税の対象になりますし、自分一人だけで売却するわけにもいきません。
したがって、絵画が出てきた時にはまずは専門業者にて価値を鑑定してもらってください。
掛け軸
次に多い美術品が「掛け軸」となります。
特に高齢者が亡くなった場合などに出てくることが多いです。
掛け軸は、
書と絵から成るもので、昔は床の間などに掛けてあったお品です。
日本へ流入したのは、飛鳥時代とのことです。
その後、鎌倉時代において主流になっていったようです。
また、掛け軸と言っても様々な種類が存在するようで、
主には、「床掛け」、「仏壇掛け」、「茶掛け」の3種類に分類されます。
- 「床掛け」:床の間に掛ける
- 「仏壇掛け」:仏壇に掛ける
- 「茶掛け」:茶室に掛ける
上記のように、
古くから日本では各家庭で親しまれてきた美術品であり、
現代でこそ、家にあることが稀になりましたが、まだまだ価値ある美術品でもあります。
壺や陶器
最後にご紹介するのは、「壺」や「陶器」です。
こちらは、美術品というよりかは骨董品・工芸品に近いイメージです。
ただし、鑑賞目的で作られている物も中にはありますので今回ご紹介させていただきました。
ちなみに、
美術品とは、「主に鑑賞目的で造られたもの」だそうです。
これに対して、骨董品や工芸品は「使用を目的」としているのが大きな分類方法のようです。
遺品整理で出た美術品の処分方法一覧
もし、遺品整理を行っていて「美術品」が出てきた場合、
どのような方法で処分すれば良いのでしょうか?
今からオススメな方法を3つに分けてご紹介していきたいと思います。
美術品専門の買取業者へ依頼する
最も簡単であり、適正価格で売却できる方法として、
美術品を専門に買取している業者に依頼することです。
すぐに現金化できますし、煩わしいことがあまりないです。
遺品整理業者に一緒に買い取ってもらうこともできますが、
少しでも高く買い取ってもらいたいと考えているのであれば、
専門業者に依頼するのがベストでしょう。
ただし、
専門業者でも100%安心ができるかと言ったらそうではありません。
中には、悪徳業者もいますのでしっかりと評価の高いところでお願いするようにしてください。
また、
必ず複数の見積もりを取るようにしてください。
1社だけで買取をしてしまうと、とても安く買い取られてしまう可能性があります。
オークションで売却する
買取業社などにお願いするのが面倒臭いという方や、自分で売却したいという方は、
オークションに出品するのがオススメです。
もし、価値の高い美術品である場合には、
買取業社が提示した金額以上で売れる可能性も非常に高いです。
これがオークションの良いポイントです。
対して、
デメリットとして、出品者との直接のやり取りになること、
詐欺に遭ってしまう可能性、出品や発送の煩わしさ、換金までのスピード、売れるまで時間がかかる可能性などが挙げられます。
ある程度時間がある方で、
オークションを使ったことがある方、また絵画の大体の相場が分かっている方は、
オークションを利用することで、換金率が高くなる可能性があります。
委託販売
最後にご紹介する処分方法は、
ギャラリーなどで委託販売をするという方法になります。
普段、特定の作家の販売業務を行っているような業者に、
委託販売を行うことが可能となっており、
場合によっては、高値で取引される可能性があります。
しかしながら、
必ずしも売れるとは限らない点が難しいです。
特にすぐに換金したいと考えている方にはあまりオススメできない方法になります。
遺品整理で美術品が出た時の注意点
もし、あなたが遺品整理を行っている時に、
美術品が出てきたらいくつかのポイントに注意して処分をして頂きたいです。
トラブルに発展する前に、注意しておくことで気持ちよく処分することが可能となります。
では、今からポイントをご紹介していきます。
事前に遺族同士で話し合う
遺品整理を行う際には、必ず遺族同士で遺産分割について話し合ってください。
ついつい金額や遺品相続だけに目が行きがちですが、
美術品を売却した際のお金の分配方法や分配率についても予め相談しておきましょう。
遺品整理は、
遺族同士で揉める可能性が非常に高いとされています。
実際、大きなトラブルに発展している方も多いです。
故人が亡くなって悲しい中、遺品整理を行うわけですから、
お金のことで、喧嘩したくありませんよね。
是非、売却などの処分をする前に、必ず親族同士で相談して下さい。
故人の借金などを確認しておく
また、遺品整理をして相続をする前に故人の残した借金などを必ず確認しておきましょう。
もし、遺産以上に負債が合った場合などは相続放棄をすることも可能です。
しかしながら、遺品整理をしてしまうと相続したとみなされてしまいます。
もちろん、美術品の売却もです。
「少しくらいならバレない」と思われる方も多いと思いますが、
バレた際には、加算税がかかりますのでとても痛いです。
そうならないためにも、
故人が残した借金、固定資産税や所得税、住民税などを
事前に確認してから処分方法を検討してくださいね。
リサイクルショップや回収業者に買取をお願いしない
ついつい面倒臭くて遺品整理で出た美術品をリサイクルショップや回収業者に
買取をお願いする方も多いのですが、それはオススメできません。
必ず専門業者に依頼するようにしてください。
美術品の価値も分からないし、高値であったとしても、
別に安く引き取ってくれれば良いと考えている方であれば良いですが、
そうではないのでしたら、是非専門業者に依頼ください。
リサイクルショップや回収業者だと、
美術品に対する専門の知識、トレンドなどをご存知でない場合が多いため、
大きく損する可能性があります。
遺品整理で出た美術品の処分方法や注意点まとめ
本ページでは、
遺品整理で出た美術品について簡単にご紹介させて頂きました。
最後に今回の内容をまとめてみます。
- 美術品には、絵画や掛け軸などが含まれる
- 場合によっては高値で売却できる可能性がある
- 処分方法としては、専門の買取業者、オークション、委託販売の3つがある
- 美術品の売却前に必ず遺族同士で遺産分割協議を行う
- 故人の負債をしっかりと把握した上で、遺品整理を行うべき
- リサイクルショップや回収業者で買取をするのはオススメできない
いかがだったでしょうか?
今回は、美術品にフォーカスしてみましたが、
あなたにもいつかこのような事を考えないといけない時期が来るかもしれません。
恐らく多くの方は、美術品と触れ合う事や価値を理解することが難しいと思います。
しかしながら、普段から身の回りにあるものではないとしたら普通のことです。
いざ、処分しようと思っても価値が分からないから
とても安い金額で売却したり、ゴミとして捨ててしまったり・・・・・
このように損しないためにも、
まずは、専門業者に買取をしてもらったりして、少しでも高く現金化してください。
遺品整理もプロに任せることで、スムーズに終わるのでオススメです。
埼玉県をメインに特殊清掃を行なっているリンピアでは、
ゴミ屋敷や孤独死の現場の原状回復から一般的な清掃まで行なっています。
また、遺品整理や不用品回収まで合わせて行う事ができますので、
何かお悩みがあれば、気軽にご相談ください!
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