害虫駆除の必要性とは!?作業工程や発生までの過程について解説
特殊清掃と切っても切れない「害虫駆除」。
例えば、ゴミ屋敷や孤独死してしまった方のお部屋ではご遺体にハエやゴキブリなどが発生してしまうことがよくあります。
本ページでは、なぜ害虫駆除が必要なのか、そして発生するまでの過程や駆除の作業工程について解説していきたいと思います。
・害虫駆除の必要性について
・害虫駆除が必要な現場について
・害虫駆除の作業工程について
・害虫が発生するまでの過程について
害虫駆除の必要性とは!?
現代は、高齢化社会であり、それらによって「孤独死」が一般的に浸透してきています。
これは、身寄りがないお年寄りが病気などによって、
最期を誰にも看取られずに亡くなるケースのことです。
上記のような一人暮らしのご老人が亡くなった場合、
大抵の場合は、発見されるまでに時間がかかるケースが多いです。
そうすると、ご遺体が腐敗してしまい、酷い状態になってしまいます。
もちろん、特殊清掃というサービスで綺麗にして原状回復していくのですが、
この時、必ずと言って行わないといけないのが「害虫駆除」です。
今から、その必要性について解説させて頂きたいと思います。
数日で大量に発生してしまう危険性
例えば、ゴミ屋敷などの清掃を請け負った場合、
目視では、ゴキブリやハエが数匹いるかな〜ぐらいであるので、
そのまま放置しておいても良いと判断したとします。
すると・・・・
数日後になんと数百匹に増殖しているではありませんか!
この例は、あまりにも極端ではありますが、それほどに虫の増殖はすぐであり危険が高いのです。
酷い場合には、
お部屋全体が真っ黒になっており、これが全部虫なんてことも・・・・
悪臭やウイルスの原因にも
孤独死をされた方が亡くなった部屋で、
ウジやハエ、ゴキブリなどが大量発生した場合、まず悪臭が漂います。
これは、誰しもが想像しなくても分かることだと思います。
そして悪臭だけでなく、
人間の健康被害にも影響するような菌を運んでくることも考えられます。
もし、この害虫が隣人のお部屋にいけば、大変な事になってしまいます。
近隣住民の事を考えた時にも、
害虫をしっかりと全部駆除しないとトラブルになり兼ねないです。
建物事態にダメージを与える害虫も
これは、特殊清掃が必要なお家だけではないのですが、
発生している害虫が直接、建物へのダメージの原因となっている事もあります。
この原因となるのは、「キクイムシ」や「シンバムシ」、「シロアリ」などになります。
これらの害虫は、
建物の柱や石膏ボードなどに巣を作っては食いあらすので、
住宅の基本となる部分のダメージが蓄積してしまい、ひどい場合には倒壊する恐れもあります。
このような害虫により被害は、
どの住宅でもありえる事例になりますので、心配な方はお早めに業者にて調査をしてもらいましょう。
害虫駆除の必要な現場(シーン)とは?
害虫がなぜ害(害のある)虫と呼ばれているかは先ほどの説明でなんとなくご理解頂けたと思います。
では、次にどのような現場でこのような作業が行われるのかをご紹介していきたいと思います。
心当たりがある方は、是非お早めに対処してください。
ご遺体発見まで時間がかかったお部屋
まず、一つ目のケースとして「ご遺体の発見が遅れたお部屋」になります。
こちらに該当するのは、主に「孤独死」をされた方のお宅になります。
孤独死とは、
記事冒頭にも説明した通り、身寄りがなく、一人暮らしで誰にも看取られずに亡くなった方のことです。
そのため、ご遺体の発見が遅れてしまい、腐敗がかなり進んでいる状態で発見されることがほとんどです。
そうなると、
腐敗したご遺体にウジやハエが群がってしまい、部屋全体を害虫が埋め尽くすような形になります。
特殊清掃業者が入る頃には、遺体はすでに処理されているのですが、
それでも害虫の数は凄まじく、その光景を目の当たりにすると、それはもう悲惨なものです。
ゴミ屋敷
そして、2つ目のケースは「ゴミ屋敷」です。
ゴミ屋敷とは、通常足場がないほどに家の中にゴミが散乱された状態の事を言います。
そのため、家主一人では対処しきれずに業者が入ることがほとんどです。
また、食べ物の袋や食べ残しの食料などがそのまま散乱されていることで、
害虫にとっては天国のような環境となっていることから、
家の至る所にハエやウジ、ゴキブリやネズミなどが発生していると考えられます。
これらの害虫が外に逃げ出してしまう危険性もあり、
大変、悪い環境ですので、しっかりと実績のある業者に清掃をお願いする必要があります。
害虫駆除の作業工程とは?
害虫駆除は特殊清掃とセットになることが普通です。
では、実際にどのような作業工程で駆除していくのでしょうか?
今から、主に実施される作業を簡単にご紹介していきたいと思います。
特殊な機会を用いて薬品を使用して駆除
害虫駆除の作業工程と言っても、
基本的には特別なことはしません。
ただ、大量に発生した特殊清掃が入るようなお部屋の場合、
殺虫剤などでは、すべての害虫を駆除することは難しいのが現状です。
そのため、特殊な機会や薬品を用いてお部屋全体に散布して、
時間をかけて、あらゆるところにいる害虫を駆除していきます。
ちょっとした隙間などにある卵や害虫が残っているだけで、再び増殖するので大変慎重に行う必要がある作業になります。
殺虫剤などを使用する事もある?
特殊清掃が必要なお部屋ではなく、
通常のお家で、簡単な害虫駆除を行う場合には殺虫スプレーなどを使用することもあるかもしれません。
しかし、特殊清掃が必要な場合には悲惨な状態のことがほとんど。
その場合にはスプレーでは対処することができないので、
部屋全体に吹きかけることができる機会などを使って、
強力な薬品の力で駆除していくことになります。
害虫が発生するまでの流れとは?
ここまで害虫駆除について詳しく解説させていただきました。
ここからは、どのような過程を経て、害虫が発生するのか、そのプロセスについてご紹介していきたいと思います。
遺体が腐敗し始まる
孤独死などによって、亡くなってしまった方のご遺体が数日かけて少しずつ腐敗していきます。
この腐敗が始まると、「腐敗臭」または「死臭」が発生します。
これは、初期では隣人が気づかないこともありますが、放置されることで臭いもキツくなるので、
隣人などからクレームが入って、やっと発見されることもあります。
ちなみに、この腐敗臭ですが、
ハエにとってはどうやら良い臭いのようで、それらが原因で害虫が寄ってくるようです。
もちろん、人間にとっては大変キツイ臭いです。
ハエが遺体に卵を産みつける
腐敗が進んでしまったご遺体には、
腐敗臭を嗅ぎつけたハエがどこからかやってきます。
ちなみに、ハエはちょっとした隙間からも入り込むことができるので、マンションだから安心というわけでもありません。
そして、遺体に群がったハエの成虫は、
そこに大量の卵を産み付けるのです。
ちなみにハエは、
1回に50~150個程度の卵を産むとされており、
一生においては500個ほどの卵を産むとされています。
もちろん、遺体を餌としているので、そこにしばらく居座ることになります。
卵が羽化してウジが発生
そうして、産み付けられた卵から約1日ほどで羽化して、ウジが生まれます。
さらに、ウジはそのままサナギになるまでの約1週間をこの遺体を食べて生活します。
こうして、大量にウジが発生しているという構図が出来上がるわけです。
この後の流れも同じで、
このまま成虫になって、再び卵を産み付けたり、外に逃げ出してしまうという流れになります。
これが害虫が発生するまでの流れになります。
害虫駆除についてまとめ
本ページでは、
特殊清掃時に行われる害虫駆除について簡単にまとめていきました。
本記事をご覧になる前に、疑問を抱いてい方は解決できましたか?
特殊清掃とひとくくりにしても、幾つかの作業があります。
その中に、今回ご紹介した害虫駆除があるわけです。
ただの虫の駆除でしょ?と言われるかもしれませんが、
実は、とても必要な作業であり、慎重に行わなければいけない作業なんです。
やはり、どんな菌を持っているかわからないという点、
そして、近隣に逃げてしまわないようにしないといけない点、
また、すべての害虫をしっかり駆除しないと再び増殖してしまうとう点から、
普通の清掃業者ではなく、特殊清掃として害虫駆除を行っている業者にお願いすることが大切です。
現在、ゴミ屋敷の清掃で困っているという方、
今現在、特殊清掃が必要なお部屋があるという方、
また、通常の清掃が必要で迷っているという方は、
是非、「リンピア」にお気軽にご相談ください!!