若者の孤独死の原因とは!?未然に防ぐ対策方法について
以前までは高齢者に多いイメージだった孤独死ですが、最近では20代〜30代の若者にも増えてきています。
一体、どのような事が理由でそのようなことが若い方に起こってしまうのでしょうか?
本ページでは、そんな孤独死が若者で増えている原因と対策方法についてご紹介しています。
もし、あなたの周りでそのような可能性があるような人がいる場合には最後まで目を通していってくださいね。
・若者の間で年々、孤独死が増えている。
・孤独死の原因には、コミュニケーションの希薄などが主な理由
・対処方法を把握して、未然に孤独死を防ぐ事が大切
若者の孤独死が増えている現実
あなたは「孤独死」についてどのようなイメージがありますか?
恐らくですが、多くの方はひとり暮らしの高齢者が自宅で亡くなる事というものでしょう。
確かに、一昔前は家族と離れて暮らすご高齢の方が家で誰にも看取られずに亡くなるケースが多かったです。
しかしながら、
ここ最近においては、若者の孤独死が増えているという現実があります。
私から説明する前に、まずは孤独死をデータ化している「一般社団法人日本少額短期保険協会」さんのデータを元にご紹介していきたいと思います。
ここ数年で20代〜30代の若者の孤独死が増えている
年代 | 割合(全体) |
---|---|
20代 | 4.2% |
30代 | 6.4% |
40代 | 10.1% |
50代 | 19.2% |
60代 | 30.6% |
70代 | 20.9% |
80代〜 | 8.5% |
上記のデータを見てもらえればわかると思いますが、
20代〜30代の孤独死の割合が全体で10%を超えています。
もちろん、最も多い60代に比べると3分の1に過ぎませんがそれども全体の1割は若者であることが明らかとなっています。
ちなみに、
次項でも本データを活用させてもらいますが、
このデータでは、孤独死を「自宅内で死亡した事実が死後判明に至った1人暮らしの人」と定義しています。
また、
少額短期保険会社の家財保険(孤独死特約付き)に加入している被保険者を対象に、
2015年4月~2021年3月までに孤独死された方をデータ化しています。
若者の男女別孤独死の割合について
年代 | 割合(全体) |
---|---|
20代 |
男性:3.4% 女性:8.3% |
30代 |
男性:6.1% 女性:9.5% |
40代 |
男性:9.8% 女性:11.8% |
50代 |
男性:20.4% 女性:13.7% |
60代 |
男性:34.1% 女性:20.5% |
70代 |
男性:21.8% 女性:20.5% |
80代〜 |
男性:7.4% 女性:15.7% |
上記の男女別の孤独死のデータを見てもらいたいのですが、
なんと、若者においては男性よりも女性の方が孤独死が多いというデータになっています。
男性の方が孤独死が多いイメージでしたが、若者においてはそれが逆となっている証拠になっています。
実は、女性の方が自殺率が高いとされており、
これがもしかしたら反映されているのかもしれません。
とはいえ、全体で見ると孤独死の原因としては病死の方が多かったりします。
しかしながら、
若者に限定して、孤独死の原因を追求するとそうでもないのかもしれません。
若者の孤独死の原因について
若者の孤独死が増えていていることはご紹介しました。
では、何故そのような結果に至ってしまうのでしょうか?
ここでは、その理由について触れていきたいと思います。
原因1:コミュニケーション不足
最近は、近所の方と話したり、職場で気軽にコミュニケーションを取るという若者が少なくなってきています。
特に、元々人と関わったり、話したりすることが苦手だと感じている方に多いです。
こういった普段からコミュニケーションを誰かと取らないという方は、
孤独死してしまう可能性があります。
というのも、
若者であっても、突然体調が悪化する事もあると思いますし、
持病があれば家で突然倒れる事もあるかと思います。
しかしながら、
普段からコミュニケーションを取っていないと、心配して家まで来てくれたり、
連絡をするような友人や家族、恋人がいないので発見が遅れてしまうケースがあります。
こういったことが原因での孤独死も多々ありますので、
自分が当てはまるような気がする場合には、改善してみる方が良いかもしれません。
原因2:セルフネグレクト
セルフネグレクトとはどんなものかご存知ですか?
簡単に説明をするならば、自分の事に関する全てのことがどうでも良くなり放置してしまうことです。
これには食事だったりお風呂だったりも含みます。
今でも変わらずセルフネグレクトは、高齢者の方に多く、
長年一緒に連れ添ったパートナーが亡くなった際や孤立に感じた際などによく起こってしまうのです。
しかしながら、
何も高齢者だけの話ではなく、これは若者にも実は起こることがあります。
実際に、孤独死の現場の多くではゴミ屋敷・汚部屋なんて状態になっていることが多いです。
ゴミ屋敷状態になっているということは、
本来であればきちんとやるべき事を出来ていない状態です。
恐らくですが、セルフネグレクトが始まっているような状態なのでしょう。
職場での過度なストレスが原因であったり、
孤立感などが原因であったりしますので、必ずしもこれが原因と特定するのは難しいですが、
こういった事が孤独死を招くケースもあります。
原因3:自殺
実は、若者の孤独死の中には自殺で亡くなってしまうケースもあります。
実際に、データを見てみると男性より女性に多いです。
自殺には様々な理由があると思いますが、
親元を離れて一人で暮らし始めて、職場や学校でうまくいかなかったり、
いじめを受けてしまっていたりなどが理由になるでしょう。
一人で耐えているため、
誰にも相談ができずに追い込まれてしまって、最期は誰にも看取られずに亡くなってしまう。
これから日本を背負っていく若い方がこのような亡くなり方をするのは本当に辛いです。
こんな時にもそばで話を聞いてくれるような存在がいればなんて思ってしまいます。
原因4:貧困化
必ずとは言いませんが、一人で暮らしていくのに金銭的にとても辛いような状態で、
食べるものすら購入する事ができないなんて状態の場合にも孤独死してしまうケースがあります。
餓死で亡くなるといい事はありませんが、これらを理由に病院に定期検診にも行けない場合が多いです。
また、突然体調が悪くなってしまっても、
病院に行くお金がないために我慢しながら働く事で、
さらに悪化してしまって、突然死してしまうケースもあります。
若者の孤独死を防ぐ対処方法について
未来ある若者の孤独死を防ぐためにはどうしたら良いのか?
ここでは未然にこういった事故を防ぐための対処方法についてご紹介していきたいと思います。
対処方法1:コミュニケーションを取るようにする
まずは、誰でも良いので普段から気軽に連絡を取れるような相手を見つける事が大切です。
これが友人であっても、近所の方であっても誰でも良いと思います。
あなたがストレスなく話せると思った相手なら誰でも良いです。
まずは、普段からコミュニケーションを取るようにして、
いきなり連絡が来なくなった・顔を見せなくなった・・・・
という時に心配して連絡をくれたり、顔を見に家に来てくれるでしょう。
また、
何か悩んでいる事があれば、そういった方に相談して、
あなたの中でストレス発散ができるかもしれません。
コミュニケーションを取る事で、
孤独死を防ぐ事ができるのであれば、安いものですから是非試してみてくださいね。
対処方法2:SNSを始める
もし、どうしても現実で連絡を取り合えるような相手がいない場合には、
まずはSNSなどを始めてみるのも良いでしょう。
定期的に更新する事で、見てくれる人もできるでしょうし、繋がりもできるかもしれません。
ツイッターやインスタ、Facebookなどあなたが最もやりやすいと感じるもので構いませんので、
まだ何もSNSを持っていないという方は、まずは始めてみてください。
「SNSがそんな意味あるの?」
なんて思う方もいるかと思いますが、定期的に更新しているのに突然更新しなくなると、
心配してくれる方がおり、場合によっては助けてくれる事もありますのでやっておいて損はないです。
対処方法3:環境を変える
もし、今職場や学校でどうしても耐えがたいような状況にある場合には、
そのまま無理せずに、環境を変える事も一つの方法です。
例えば、いじめにあっているなんて場合には、
無理に登校はしない、転校や退学も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
大学などであれば、休学して心を休めるのも良いですね。
無理せずに逃げる事も時には大切です。
あなたの心が壊れてしまう前に、一歩踏み出す事も重要です。
対処方法4:定期検診を行う
もし、会社が学校で定期検診がない場合には、自分で定期検診を受けるようにしましょう。
もしかしたら重大な病気になっている場合もあります。
気づかぬうちに進行しており、家で突然倒れても誰にも気づいてもらえない可能性もあります。
こうならないためにも、
自分の身体のことは自分でコントロールするようにしてあげてください。
日々の生活で何か異変を感じたら病院に行く。
体調が悪くなくても、定期検診は受けるようにする。
これだけを心がけていれば、突然病死するということはほとんど防げるでしょう。
対処方法5:孤独死を防ぐアプリを利用する
実は、最近はかなり進んでおり、孤独死を防ぐためのサービスがアプリでも利用できるようになっています。
アプリも様々な種類のものがリリースされているので自分に合ったものを使えば良いと思いますが、
若者の場合には、どんなアプリでもすぐに使いこなせると思います。
アプリには以下のような種類があります。
- スマホを使うだけのもの
- インストールして家に置いておくだけのもの
- LINEを使った安否確認サービス
- アラーム機能を利用したアプリ
- スマホのタッチを感知して、家族などにSMSを送るサービス
ここでご紹介しているのは一部に過ぎませんが、
このように様々な種類の孤独死防止のアプリがリリースされています。
特徴としては、
高齢者でも気軽に使えるような簡単なものから、
若者であれば使いこなせるような少し複雑な見守りサービスまで盛り沢山です。
もし、何か合った時には自動で誰かに知ってもらいたいという場合には、
このような孤独死防止のアプリを利用するのもオススメです。
若者の孤独死の原因と対処方法についてまとめ
本ページでは、
若者の孤独死が増えている原因と対処方法についてご紹介させていただきました。
最後に今回の内容をまとめてみたいと思います。
- 孤独死は若者でも年々増えている。
- 男女別に見えると、孤独死は女性の方が多い。
- 自殺者も女性の方が男性よりも多いと統計データで出ている。
- 孤独死の主な原因はコミュニケーション不足や精神的なストレスなど。
- 改善するには、普段のコミュニケーションが重要。
いかがだったでしょうか?
本記事をご覧になっているということは、
孤独死について何かしら思い当たる節がある方だと思います。
あなた自身のこと、あなたの周囲の方のこと、
様々だとは思いますが、まずはコミュニケーションを取る事が大切です。
あなたの事であれば、まずは連絡を取れる相手を探したり、SNSを始める事です。
もし、周囲にこのような事になりそうな方がいて悩まれている場合には、
まずは毎日話しかけることから始めてみてください。
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