捨てると怒るゴミ屋敷の住人の説得方法や対処方法について
捨てると怒るゴミ屋敷の住人をどうにか説得できないものか・・・・
このまま放置して進行すると、いよいよ家が倒壊しそうだし、近隣住民からもクレームが入っている・・・
このような状況にある方で、どうしたら良いのか悩まれているという方に向けて、
本ページでは、捨てると怒るゴミ屋敷の住人の説得方法や対処方法などについてご紹介しています。
放置すると様々なデメリットが発生する汚いお家を綺麗にしたいと思う方は是非最後までご覧ください。
・ゴミを捨てると怒る人には、それなりの理由がある。
・こちらの気持ちを押し付けず、寄り添う気持ちが必要。
・まずはため込んでしまう原因を知り、その後対処を行うべき。
ゴミ屋敷の住人が掃除しようとすると捨てると怒る？
あなたはゴミ屋敷を実際に目の当たりにしたことはありますか？
我々は、日々こう言った状況のお家に出向いて清掃をさせてもらっているので、
もう見慣れた光景としか思えなくなってしまいました。
ほとんどの方には関係のないことでしょうし、
ゴミ屋敷＝ゴミの山なんてイメージをお持ちだと思います。
しかしながら、実は年々ゴミ屋敷は増え続けており社会問題視されています。
例えば、遠くで一人暮らしをしている親の家がゴミ屋敷になっているパターン。
このような事例は意外と多く、悩まれているご家族の方も少なくありません。
ゴミ屋敷になってしまう原因はいくつかあるのですが、
これにも様々な要因が関係していると言えます。
そして厄介なのが中々清掃をさせてくれないことです。
今回のテーマでもある「捨てると怒る」住人が意外と多いんです。
こちら側からするとゴミや不用品のようにしか見えないものでも、本人にとっては必要なもの。
したがって、勝手に捨てると非常に怒ってしまいます。
実際にこのように物を捨てさせてくれない、清掃をさせてくれないという理由から、
ゴミ屋敷を放置せざるを得ない状況というのもあります。
これがまた問題視されている点でもあります。
これを解決するには、
並大抵の努力では難しい場合もありますが、適切な付き合い方で、
住人と向き合っていくことで改善されていくケースも多々あります。
ゴミ屋敷の住人が捨てると怒る理由について
我々からしたら理解ができませんが、
何故、ゴミ屋敷の住人はガラクタやゴミのように見える物でも捨てると怒るのでしょうか？
彼の精神状態であったり、心理状態というのをまずは把握していく必要がありそうです。
ということで、まずはどのような理由があるのかをご紹介していきます。
1,宝物だと思っている
他人がどうみても「ゴミ」や「不用品」にしか見えない物であっても、
本人からしたら全てが宝物のように見えているケースが多々あります。
つまり、家にある物全てが大切な物なのです。
これを前提に理解しておくと、
何故、捨てると怒るのかが理解できてくると思います。
あなたも大切にしている物を勝手に捨てられたら起こりますよね？
また、
あなたが大切にしている物を「ゴミ」当然の扱いを受けたら起こりますよね？
きっと彼らもこれと同じことをされているのだと思います。
2,勿体なく感じる
高齢者の方に特に多いのが「勿体ない」と思って捨てられないケースです。
これは特に戦争を経験されていたり、幼少期に貧乏な思いをされた方に多いです。
このような方の中には、割り箸やポケットティッシュなどを大量に取ってあったりします。
また、いつ使うの？なんて思うようなものまで取っておいたりします。
これが原因となり、ゴミ屋敷になっているケースも多々あります。
「いつか使えるかもしれない」
このような気持ちが大きく、また物を大切にする気持ちが強くなるあまり、
使うことのないものまで捨てられずに家に放置されるわけです。
3,寂しさを埋めるため
一人暮らしをされている高齢者の中には、日々寂しさに溢れている方も多いです。
息子や娘は上京してしまって、普段はあまり連絡を取らない。
また大切なパートナーが亡くなってから一人になってしまい、メリハリのない生活になってしまった。
このような事態になり、
寂しさを埋めるために、家に物を大量におくようになるケースもあります。
人間は、
物が沢山ある空間にいると、心が落ち着いたりすることもありますので、
恐らく、こう言った寂しさを埋めるために本能的に物をかき集めてしまっているのでしょう。
4,認知症
中には、高齢者になってから認知症になっているケースもあります。
このような場合、知らぬうちにどんどん新たな物を溜めていきます。
さらには、捨てることも忘れてしまってゴミ屋敷になってしまうのです。
捨てると怒るのは、
様々な理由があると思いますが、認知症の場合には、
さっき集めた物への執着がとてもあると思いますので、それ以外に関しては捨てても問題がないケースもあります。
捨てると怒るゴミ屋敷の注意点について
もし、ゴミ屋敷を清掃したいのに、捨てると怒る住人である場合には、
いくつかのポイントに着目して、適切な向き合い方をすることで改善される場合があります。
ここでは、どのような点に注意すれば良いのかをご紹介していきます。
1,否定しない
まず、ゴミ屋敷の住人のことを真っ向から否定するようなことはしないようにしましょう。
あなたから見て「ゴミ」や「ガラクタ」、「不用品」のように見える場合もあると思いますが、
思ったことをそのまま言ってしまうと間違いなく喧嘩になります。
本人からしたら「大切な物」であるということを前提として向き合っていく必要があります。
あなたの気持ちをゴリゴリに通そうとはせずに、
まずは、本人がどのように思ってこれだけのゴミを集めてしまったのか、
捨てられずにいたのかを聞いてあげるようにしましょう。
2,本人とコミュニケーションを取る
親であったとしても、ゴミ屋敷を清掃しようとして怒られる場合には、
まずはコミュニケーションを取ることから始めてみましょう。
特に普段から連絡をあまり取らない方は必要性が高いです。
まずは、世間話から初めて、体調や最近の動向などを話し合える仲になりましょう。
人間関係の構築から始める必要がありますので、
根気が必要となりますが、非常に大切なステップなので面倒くさがらないようにしましょう。
お互いの気持ちを話せるような仲になったタイミングで、
どうしてゴミを溜めてしまっているのか、どうして綺麗にしないのかなどを聞いてみるようにしましょう。
この際も「ゴミ」などという言葉は控えて、「整理整頓しないの？」なんて言葉を交わすようにして下さいね。
3,捨てずに整理整頓を有効活用する
どうしても捨てさせてくれない場合で、どうしてもすぐに少しでも解決しないといけない場合、
整理整頓という方法を使って少しでも改善を促しましょう。
捨てると起こりますので、捨てないように家の中を綺麗にしましょう。
まずは散らかった物を収納することから始めて、
ゴミはゴミ袋の中に入れて集めておいておきましょう。
この際、生ゴミなどは見つからないように処分できたら最高ですが、無理をすると非常に険悪な感じになるので強制的に行うのはやめておきましょう。
捨てると怒るゴミ屋敷の対処方法
捨てると怒る住人が住んでいるゴミ屋敷を綺麗にしようと思った際、
どのような対処方法が取れるでしょうか？
今からその方法についてご紹介していきたいと思います。
1,一緒に片付けていく
もし、あなたにしか心を開いていない場合には、
業者などの他人が家に入り込んで清掃をすることを嫌がる可能性があります。
その場合には、まずは二人で綺麗にすることから始めてみて下さい。
二人でできるのは、
まずはゴミ出しです。
その後で、整理整頓や清掃を始めるという流れになります。
非常にゴミ屋敷の状態が著しく酷い場合には、
二人で綺麗にするのは難しいと思いますので、
何かのタイミングで業者を入れるしかありませんので、その際には上手く話して理解してもらうようにしましょう。
2,清掃業者に依頼する
ゴミ屋敷で害虫や害獣、悪臭などが発生しているような酷い状況の場合には、
清掃業者を入れての原状回復を目指しましょう。
本人が嫌がってしまうケースもあると思いますが、こればかりは理解してもらえるように説得しましょう。
コミュニケーションをしっかりと取って、
現状を理解してもらって、業者が入ることによってどんなメリットがあるのかを
しっかりと理解してもらえれば必ず同意してもらえるはずです。
高齢者の場合、
ゴミ屋敷にいるだけでデメリットが沢山ありますので、
なるべく早めの決断が必要となってきます。
捨てると怒るゴミ屋敷の住人の説得方法・対処方法まとめ
本ページでは、
捨てると怒るゴミ屋敷の住人の説得方法や対処方法などについてご紹介していきました。
最後に今回の内容をまとめていきたいと思います。
- 捨てると怒るのは、「宝物だと思っている」ことが大きい。
- 説得してゴミ屋敷を清掃するには、本人とのコミュニケーションが欠かせない。
- 本人を否定したり、気持ちを無碍にするようなことはしてはいけない。
- 清掃に同意してもらえたらなるべく早めに清掃を行う。
いかがだったでしょうか？
現代社会において、少しずつ増え続けているゴミ屋敷。
今は高齢者だけでなく、若者の間でも増えているため問題視されています。
今回は、「捨てると怒る」というテーマをもとにご紹介していきましたので、
基本的にはターゲットは高齢者となります。
高齢者に特に多いのが、今回の題材でもある「ゴミを捨てさせてくれない」という事案。
しかしながら、
彼らが何を思って、ゴミを集めているのかを知ることで、
どうして捨てると怒るのかが理解できてくると思います。
解決方法はただ一つ。
本人とのコミュニケーションを取ること。
そして、短期的に解決しようと思わないことです。
長いスパンで解決していくことを前提に向き合っていくことが大切です。
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