遺品整理で着物が出た時の6つの処分方法と注意点について
家族などが亡くなった後、故人の遺品整理をしている時に「着物」が出てくる事があります。
生前に母親や祖母などが使用していたこれらの和服などの処分で悩む方も多いと思います。
本ページでは、そんな遺品整理時に出た着物の6つの処分方法についてご紹介するとともに、処分の際の注意点についても解説しています。
・遺品整理で出た「着物」は、6つの方法で処分ができる
・遺言書の有無を確認したり、親族と相談は必須
・高額査定された場合には、相続税がかかる場合も
遺品整理で出た着物の処分方法方一覧
母親が亡くなった時、祖母が亡くなった時などで、
後から行う遺品整理にて、和服である「着物」が出てくることもあります。
当然ですが、生前に着用していたり、思い入れがあったりすると、その処分に頭を抱えてしまいます。
「ただ捨てるだけ」
このように思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、
実は、この他にも様々な処分方法が存在します。
今、着物の処分で悩まれている方に向けて、
どのような処分方法があるのか、6つの方法からご紹介したいと思います。
1,形見として保管する
故人の残した「着物」の状態が良い場合で、
思い入れが強い場合には、まずは形見として保管することを考えましょう。
もちろん、着用しないし、そんな機会もないからという方は、
保管する必要はありませんが、そう簡単に処分できるような代物ではない可能性もあります。
このような場合には、メンタルが落ち着くまでしばらくは保管して様子を見るのが一番良いと思います。
着物を保管する際には、
しっかりとしたケース、定期的なメンテナンスが必要となります。
虫食いになる場合もあるので、この辺りをしっかりと把握しておく事が大切です。
2,再利用する
故人の着物が発見されたけれども、誰も着用する事がない場合、サイズ的に合わない場合、
また、虫食いやダメージなどでそのままでは着ることが出来ないこともあるでしょう。
このような場合には再利用することも検討してみてください。
ここで指す再利用とは以下のようなことです。
- 人に譲る
- バックなどにリメイクする
- シャツやワンピースなどにリメイクする
- 巾着や小物入れなどにリメイクする
上記のように、
もう切れないであろう着物であっても、
使える生地を別のものにリメイクしたりする事ができるので、
どうしても処分できないという場合にはこれらの方法が有効的でしょう。
3,リサイクルショップに買取依頼する
故人の着物を処分したいけど、ゴミとして廃棄はしたくないという場合には、
リサイクルショップにて買取をお願いすることも可能です。
恐らく、あなたの住む地域にも何社かはあるはずです。
ただし、
リサイクルショップの場合には、査定のプロがいない事が多いので、
とても価値のある着物であっても、格安で買い取られてしまう場合があります。
4,着物専門の買取業者に依頼する
実は、着物専門で買取を行っている業者も存在します。
また、専門でなくても、着物の買取査定のプロがいる業者にお願いする方法です。
先ほどのリサイクルショップなどでの買取とは異なり、
着物に関しては目利きが効くプロが在籍しているので、
本来、とても価値のある着物であった場合でも、きちんとした相場内の価格が提示されるでしょう。
買取査定をしてもらって納得ができれば、
その場で現金化することもできますのでオススメではあります。
また、
遺品整理などを行っている業者でも着物を買い取りしてくれます。
不用品の買取や回収を行っている遺品整理業者に依頼するのも一つの方法です。
5,フリマアプリ・オークションで売却する
リサイクルショップ、買取業者に依頼するのが面倒くさいという方も中にはいるでしょう。
このような方には、メルカリなどのフリマアプリ、ヤフオクなどのオークションを利用して、
自分で販売して売却する方法があります。
これらのメリットとしては、
家から簡単に出品ができて、売れれば現金化する事ができることです。
対して、
適切な販売価格を知っておらず、本来の価値より低い値段で売却してしまったり、
出品者とトラブルになる可能性もあります。
ご自分で売却を希望する場合には、
よく検討した上で、ご利用になられるようにしてください。
6,廃棄する
故人の着物ではあるが、
特に思い入れもなく、また誰も引き取らないような代物である場合には、
ゴミとして処分することが可能です。
遺品整理業者に回収してもらうのも良いですし、
各自治体のルールに従った方法でのゴミとしての処分でも問題ないでしょう。
着物は衣類ですので、
基本的には、「燃えるゴミ」として普通に処分する事が可能です。
遺品整理で出た着物を処分する際の注意点について
遺品整理で出てきた「着物」を処分しようとする際には、
いくつかの注意点があります。
まずは、これらをチェックした上で処分する方法を考えてください。
遺言書を確認する
故人が亡くなった際に、一番最初に確認しておきたいのは「遺言書」の有無です。
もし、どこにも見つからないようであれば、家族で話し合って、
着物の処分方法を決めれば問題ないですが、もしあった場合には注意が必要です。
適切な方法で残された遺言書がある場合には、
基本的には、これに沿って形見分けなどを行う必要があります。
逆にここに着物に関しての記載が特段ない場合には、
処分方法は、家族同士で話し合って決めれば問題ありません。
遺言書には、
本人が書き残したもの以外にも、公証人役場の下で保管されている公正証書遺言もありますのでご注意ください。
必ず親族同士で相談する
自分の母親が亡くなったからと言って、
親族に相談もせずに、着物を処分するのはあまり良い方法とは言えません。
もちろん、遺言書にあなたが相続する旨が記載されていれば問題ありません。
しかしながら、
遺品整理や相続では、思った以上のトラブルが発生します。
実際に、これまで中良かった家族が分裂することもあるくらいです。
着物に関しても、
あなたは思い入れがなくても、その他の親族の中には、
深い思い入れがある方がいらっしゃるかもしれません。
そうなった際に、勝手に処分してしまったら、
関係が拗れてしまうこともあるかもしれません。
従って、必ず何かあれば親族に一度相談してみるのがベストでしょう。
相続税の対象となる可能性を確認する
着物というと、安いものから高いものまでピンキリです。
しかしながら、もしかしたら故人が残した着物が高値で取引されるような代物である可能性もあります。
そのような場合には、遺産相続の対象となるケースがあります。
もし当てはまる場合には、
相続税が発生する可能性があり、事情が色々変わってくるので、
まずは、どれぐらいの価値があるのかを事前に確認しておく事が大切です。
小物類は一式取っておく
着物だけに目が行きがちなのですが、
一緒に残されている小物類も一式、揃えて保管しておくようにしましょう。
何故かというと、
小物類が一式、揃っている事で買取査定が高くなる可能性が高いからです。
なんでも箱や保証書があると高く売れるものです。
これは着物も同じですので、是非証紙や小物などが残されている場合には、
先に処分せずに、一緒に残しておきましょう。
着物の買取査定のプロがいる場所に依頼する
ついつい面倒くさいからという理由で、
近くのリサイクルショップやフリマアプリで適当な価格で売却してしまう方がいますが、
これは勿体ないので、絶対におやめください。
もしかしたら、
その着物、高額な代物であるかもしれません。
もしそうだとしたら、形見として保管しておきたいと思われる方もいるかもしれません。
故人の物だからというのもありますが、
損をしないためにも、買取に出す際には着物の査定ができるプロが
在籍している業者に依頼するようにしてください。
遺品整理と着物についてまとめ
本ページでは、
遺品整理で出てきた「着物」の処分方法についてご紹介していきました。
最後に今回の内容を振り返ってきましょう。
- 遺品整理で出た着物は6つの方法で処分ができる
- 廃棄以外の方法を最優先で検討しましょう
- 買取をする際には、着物の買取査定のプロがいる業者にしましょう
- 思い入れが強い場合には、リメイクや保管を検討しましょう
- 遺言書の確認、親族との相談、相続税の対象かの確認は必須
いかがだったでしょうか？
故人が残した遺品は、
どのようなものがあるのかは、整理してみないとわかりません。
場合によっては、思いも知らないような代物が出てくることもあります。
そんな中、「着物」はそこまで大きな衝撃はありませんが、
生前、よく着用されていた物であったり、節目に着ていたものだったりすると、
家族からしてみれば、深い思い入れがある品だと言えます。
処分に困ったからただゴミとして処分する。
これは一番最後に考えるべき方法であり、
まずは、形見として保管や着用ができるかどうかを検討してみてください。
その上で、
そのような方法での処分ができないと判断した場合に、
買取や売却、リメイクなどを検討してみてください。
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