ゴミ屋敷と認知症の関係性とは!?原因や対処方法について

ゴミ屋敷に陥る原因の一つとして高齢者による認知症が挙げられます。
では、それはどのような理由からなのでしょうか？
本ページでは、認知症の特徴や症状などを踏まえながら、何故「ゴミ屋敷」化することが多いのかを解説していきたいと思います。
今、親や親族などで上記のような病気を患っている方がいらっしゃる方は是非ご覧ください。

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認知症とは！？

あなたは認知症とはどのような症状が出るのかご存知ですか？
現代においては、一般的というか、広く知られた症状の事ですが、
実際に近くにこのような症状が出ている方がいないと、あまりピンと来ないと思います。

そのため多くの方は、
なんとなく「物忘れや夜の徘徊をしてしまう、人の顔や名前を忘れてしまう」なんて
印象を持っている方が多いのではないでしょうか？

一応は上記のような症状で間違いではないのですが、
実際に、どのようなことが原因でこのような症状が出てしまうのか、
また、どのような特徴があるのかを知っておくと、後のゴミ屋敷化させてしまう理由をよく理解できるかと思います。

認知症になってしまう原因とは！？

認知症にどのような経路を辿ってなってしまうかご存知ですか？
実は、高齢化が原因とは限りません。

認知症は、
主に、様々な原因によって脳の神経細胞が破壊および減少することで、
日常生活が正常に送れない状態になることを言います。

これは、病気などによって、
脳の神経細胞が破壊されることで発症する症状となっています。
そのため、高齢化が必ずしも直接的な原因とは言えないのです。

認知症の特徴と症状について

認知症の治療方法は？完治するの？

現代では、その数も多いと言われている「認知症」。
では、このような症状は完治するのでしょうか？
実際のところ、現在の医療では完治させることは難しいと言われています。

しかし、
薬で進行を遅らせたり、症状を軽くしたりする事ができます。
また、リハビリを行う事で改善傾向が見られる場合もあります。

ゴミ屋敷と認知症の関係性と原因について

認知症について簡単に触れていきました。
では、ここからが本題となりますが、ゴミ屋敷と認知症とはどのような関係性なのでしょうか？
認知症の症状や特徴などから、その原因について解説していきたいと思います。

ゴミ捨ての曜日や日時を覚えられない

先ほどもご紹介した通り、認知症の方の特徴として、
「見当識障害」があるという事を説明させて頂きました。
こちらは、日付や年月、曜日が分からなくなってしまうという症状になります。

若い方であっても、たまにゴミ捨ての日を忘れてしまう事があると思いますし、
高齢の方で定年退職をされてから、曜日感覚が無くなってしまったなんて方もいるでしょう。
そのような場合に、たまにゴミ捨ての日を忘れてしまうことはあるかと思います。

しかしながら、
認知症になってしまうと、そもそも曜日を覚えることもできなくなってしますので、
いつがゴミ捨ての日なのかを自分で把握することは難しい状態となってしまいます。

そのため、
今日がゴミ捨ての日なのか、燃えるゴミの日なのか、燃えないごみの日なのかさえ、
分からなく、家にどんどんゴミが溜まっていってしまうという流れになります。

認知症からくる収集癖

認知症になると、「収集癖」が出るという事が明らかとなっています。
そのため、なんでもかんでも家に溜め込んでしまうという状態になってしまいます。
まだ、店頭で購入したものを捨てずに家に置いておく程度なら良いかもしれませんが、
これがお店から勝手に持ってきてしまった物であったりすると大変なことになってしまいます。

さらに、
認知症の進行がひどくなると最悪の場合、
ゴミ捨て場から自分にとっては貴重なもの、使えると思われるものを家に持ち帰ってきてしまいます。

上記のような流れで、
認知症の方の収集癖が原因でゴミ屋敷になってしまうというスパイラルになります。

問題なのが、
何を収集するのかという点であり、食品などを集めてきてしまうと、
これらが腐敗して、悪臭や害獣などの原因となることもあります。

とは言え、いくら他人が捨てた方が良いといったところで、
本人たちからしてみれば全てが貴重品であり、
自ら捨てるという判断をする事ができない状態であることも理解しておく必要があります。

認知症と老人うつの併発

実は、少しだけ触れましたが、
認知症を発症すると、同時に「老人性うつ病」を発症する可能性があるとされています。

自分が今まで出来ていた事が出来なくなってしまったという事が
本人が自覚している場合、これらがストレスとなってしまい、
結果的にうつ病になってしまうという流れです。

ちなみに、現代では患っている方も多いとされている躁鬱病の方なんかは、
何もやる気が起きない1日があるほど、高低差が激しいとされています。

そのため、認知症と老人うつ病を発症すると、
いわゆる「セルフネグレクト」を起こしやすいとされています。
これは、自らの生活に関する事柄に興味が無くなってしまい、食事や掃除、お風呂に入る事でさえ興味が無くなってしまう事です。

セルフネグレクトになってしまうと、
ゴミ捨てもしなくなりますので、結果的にゴミ屋敷になってしまいます。

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認知症の方がゴミ屋敷にさせないために

認知症の方は、どうしてもゴミ屋敷になりやすい症状が出てしまいます。
そのため、本人も分からないうちにゴミ屋敷化している場合があります。
しかしながら、事前の予防・対策を行う事で防ぐことは十分に可能と言えます。
今からその方法についてご紹介していきたいと思います。

普段から気にかけてあげる

高齢者の方が認知症になる可能性は誰にでもあります。
あなたの親御さんは今は元気かもしれませんが、数年後に突然認知症になってしまかもしれません。
さらに、誰からも気にかけてもらえないという事が原因でどんどん進行してしまうと可能性があります。

同居していれば、仮に認知症になったとしても、
ゴミ屋敷化することはほぼないと言えますが、
仮に、ご両親のどちらかが亡くなってしまって、その後一人暮らしを行なっている場合は注意が必要です。

周りに話し相手もおらず、誰からも気にかけてもらえない寂しさから、
認知症の症状が進行してしまうという恐れがありますので、
是非、普段から気にかけてあげて、たまには会いにいってあげてみてください。

誰とも接触がない寂しさから、
それらを埋めるかのようにゴミを溜め込むという事例もあるくらいですので、
是非、普段からの気遣いを忘れずにしてあげてください。

施設やサービスを利用する

気にかけてはいるけど、遠方に住んでいるため、
普段から会いに行って様子を伺う事が難しいという方もいるはず。
認知症の高齢者を一人で住まわせることは大変危険ですので、そのような場合には必要なサービスを利用することも視野にいれてみて下さい。

例えば、施設に入ってもらって、
必要なサービスを受けてもらうという場合や、デイサービスなどを使って、
日頃から誰かに状態を確認してもらうなどの対策が必要となります。

認知症になってしまった場合、
日頃から誰かとコミュニケーションをとるだけでも進行具合などが変わってきます。
また、ゴミ屋敷を防ぐための方法としても良いでしょう。

無理やりゴミを捨てようとしない

認知症になってしまった場合、
家の中がゴミだらけになっており、すぐにでも片付けたいと思うでしょう。
しかし、本人たちからしてみればそれは全てが大切な物です。

そのため、勝手に捨てたりすると、
泥棒に入られたなんて妄想をして、騒ぐ可能性があります。
まずは、優しく「片付けても良いか」、「移動させても良いか」を聞いてから行うようにしましょう。

ゴミ屋敷と認知症の関係性についてまとめ

本ページでは、
ゴミ屋敷と認知症の関係性についてご紹介させていただきました。
では、まずはまとめを見ていきましょう！

・認知症は病気などから脳の神経細胞が破壊・減少することで発症する
・認知症になると収集癖、曜日感覚、ルールが覚えられなくなる
・認知症の方を放置するとゴミ屋敷になってしまう恐れがある
・認知症の方には日頃から気にかけてあげる事が大切である

実はと言うと、
私の祖母もアルツハイマー型認知症でした。
とは言え、同居人がいましたし、病院にも通院していましたのでそこまでひどい状況ではなく、
一般的な方と変わらない状態ではありましたが、やや介護は必要な状態でした。

そのため、必ずしも認知症の方がゴミ屋敷化させてしまうわけではありませんし、
コミュニケーション相手がいるかどうかが大切であったりすると思います。
もし、周りにこのような症状が見られる高齢者がいると言う方は、是非普段から気にかけてあげてみて下さい。

あなたのその行動がゴミ屋敷を防ぐ最適な方法かもしれません。

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