ゴミ屋敷と孤立の関連性とは!?相乗効果で酷くなる前にできること

社会問題化されている「ゴミ屋敷」にはさまざまな原因が考えられます。
その中には高齢者による孤立化が原因の一つと言われています。
今後は一人暮らしをする高齢者がどんどん増加していくと思われるのでさらにこういった問題が増えていくでしょう。
本ページでは、
ゴミ屋敷と孤立化の関連性について解説していきます。
また、最悪のケースに至る前にできることなどをご紹介していきます。
・孤立によるゴミ屋敷問題は今後も増えていく。
・ゴミ屋敷を防ぐことは孤独死を防止することにも繋がる。
・事前に孤立を避けることでゴミ屋敷問題は予防できる。


高齢者の一人暮らし世帯は増加している
実は、年々と高齢者の一人暮らし世帯が増えてきています。
厚生労働省が発表している「2023年国民生活基礎調査の概況」では、
全ての世帯総数は5445万2000世帯となっており、うち「単独世帯」が1849万5000世帯と最多(全体の34.0%)になっています。
次いで夫婦と未婚の子のみの世帯(24.8%)、夫婦のみの世帯(24.6%)となっています。
全世帯数で見ても単独世帯が増えているのがわかります。
さらに、
「高齢者世帯」(世帯人員の全てが65歳以上か、またはこれに18歳未満の未婚者が加わった世帯)においては、
全世帯数で1656万世帯となっており、全世帯の30.4%を占めています。
高齢者世帯が全体の3分の1以上ある現場になっています。
さらに、
このうちの約半数が単独世帯となっており、次いで「夫婦のみの世帯」(40%)となっています。
血耳に、一人暮らしの高齢者の性別割合は、女性が64.4%、男性35.6%となっています。
これは寿命が女性の方が長いということも関係しているのかもしれません。
このように、データ状でも高齢者世帯が増えているほか、
一人暮らしの高齢者世帯がどんどん増加していることもわかると思います。
都道府県別の一人暮らしの高齢者割合上位
都道府県 | 比率 | 65歳以上の人口 | 一人暮らしの人口 |
---|---|---|---|
東京都 | 26.1% | 3,107,822人 | 811,408人 |
大阪府 | 24.0% | 2,361,723人 | 567,399人 |
鹿児島県 | 23.5% | 505,891人 | 119,020人 |
高知県 | 23.1% | 241,787人 | 55,958人 |
北海道 | 21.7% | 1,664,023人 | 361,735人 |
孤立がゴミ屋敷化を促進させる理由
孤立化がゴミ屋敷を促進してしまう理由について解説していきます。
何故、促進させてしまうのかは以下のポイントをご覧ください。
- 認知症
- 寂しさを埋めるため
- 体が動かない
- セルフネグレクト
認知症
高齢化してくると、気付かぬうちに認知症になっているケースもあります。
家族と一緒に住んでいたり、頻繁にコミュニケーションを取っていれば、
事前に認知症だとわかりますが、孤立していると気づいてくれる方がいません。
認知症になってしまうと、
普段できていたゴミ出しができなくなったり、掃除ができなくなります。
症状が重くなると、
夜に徘徊したり、ご飯を食べたか忘れてしまったりと、
一人暮らしすら困難になってしまうようなケースもあります。
寂しさを埋めるため
孤立化していると常に寂しさが身に纏います。
この寂しさを埋めるようにゴミや物で家の中を埋め尽くすケースがあります。
中には勿体無い精神で溜まっていくこともありますが、やはり寂しいという気持ちは物が増える原因になる事があります。
体が動かない
掃除はしたい、ゴミ出しもちゃんとしたい・・・
だけれども体が言うことを効かないので、思うようにできない。
このような高齢者の方もいらっしゃいます。
通常であれば、家族に手伝ってもらったり、
友人・知人などに手伝ってもらったりするかと思いますが、
お願いできる方がおらず、ゴミ屋敷化して今うケースがあります。
セルフネグレクト
長年寄り添ったパートナーが亡くなってしまって、
一人暮らしになった高齢者の中にはセルフネグレクトになってしまっているケースもあります。
セルフネグレクトとは、
本人が自分自身の生活や健康面、衛生面、安全面などの管理が行えなくなってしまって、
結果的に身体的・精神的・社会的に危険な状態になってしまうことです。
セルフネグレクトになると、
お風呂や食事などはもちろんですが、身の回りの全てのことができなくなってしまい、
結果的にはゴミ屋敷化してしまうと言うケースがあります。
酷くなると孤独死の原因ともなり得ます。


孤立が原因のゴミ屋敷で起こる危険性について
孤立が原因となってゴミ屋敷化してしまった際に起こる危険性についてご紹介していきます。
孤独死の危険性
実は、年々増加傾向にある孤独死。
高齢者の一人暮らし世帯が増えていることが原因なのですが、
孤独死についても今後も増加が見込まれ、社会問題視されていくことでしょう。
ゴミ屋敷に一人暮らしをしている高齢者で周囲の人間との関係性が希薄になっている場合、
孤独死リスクがグッと高まります。
ちなみに、
警視庁が発表した2024年度のデータによると、
警察扱いの死亡数が204,184人でうち、37%にあたる76,020人が孤独死とされています。
特に高齢者の孤独死がほとんどを占めており、
死後、8日以上経ってからの発見ケースも数は少なくありません。
孤独死の原因には様々な原因がありますが、以下のようなことが主な原因です。
- 周囲の人間関係の希薄性
- セルフネグレクト
上記が主な原因となります。
孤立、そしてゴミ屋敷がいかに危険かがわかると思います。
孤立してゴミ屋敷化しないためにできること
孤立してゴミ屋敷化して孤独死をしないために、
事前にできることをまとめてみました。
- 誰かを頼る
- 行政サービスを利用する
- 地域のコミュニティに参加する
- 家族による定期的なコミュニケーション
- 業者に依頼する
誰かを頼る
一人で孤立して悩まれているなら、誰かに頼ってみませんか?
近所に住んでいる方でも良いですし、遠方に住む家族でも良いでしょう。
誰かに悩みを打ち明けて、ゴミ屋敷を清掃してもらうなり、ゴミ捨てを手伝ってもらうなりしてみましょう。
行政サービスを利用する
もし、高齢者の一人暮らしで普段の生活に難がある場合や
ゴミ屋敷をどうにかしたいけど方法がわからないと言う方は、
一度、お住まいの地域の自治体に相談してみてください。
自治体によっては、
必要なサービスなどの紹介をしてくれたりしますので、
一度、こういったサービスを利用してみるのもオススメです。
地域のコミュニティに参加する
孤立をしないためには、普段からコミュニケーションをとれるような友人を見つけるのがベストです。
そこで、地域にあるコミュニティに参加してみましょう。
実は、探すと高齢者向けのコミュニティがたくさんあるんです。
探し方などがわからないと言う方は、
お住まいの地域の自治体に聞いてみると教えてくれますよ。
家族による定期的なコミュニケーション
一人暮らしをしているけど、遠方に家族がいると言う場合には、
家族側から定期的にコミュニケーションを取ることを意識してみてください。
孤独感を感じさせないためにも日々のちょっとした会話が大切です。
普段、多忙で中々帰省ができないという方は、
毎日、毎週レベルで電話などをして生存確認やちょっとした日常会話をしましょう。
業者に依頼する
認知状などではなく、単に身体的な理由で掃除などができないという場合には、
清掃業者に依頼してゴミ屋敷清掃をしてもらったり、
ゴミ出しなどを手伝ってもらったりしましょう。
今は家事代行サービスなどもありますので、
普段のゴミ捨てや家事などをやってもらうという方法もあります。
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埼玉県をメインに特殊清掃を行なっているリンピアでは、
ゴミ屋敷や孤独死の現場の原状回復、また普通の清掃まで行なっています。
遺品整理や不用品回収まで合わせて行う事ができますので、
何かお悩みがあれば、気軽にご相談ください!
もちろん、ご相談や見積もりなどは無料で行なっています!

まとめ
本ページでは、
ゴミ屋敷と孤立の関係性について解説していきました。
最後に本記事の内容をまとめておきます。
- 孤立はゴミ屋敷を引き起こす可能性がある。
- 孤立→ゴミ屋敷化→孤独死という構図がある。
- 事前に周囲とのコミュニケーションを取って孤立を防止することでゴミ屋敷化を防止できる。
いかがだったでしょうか?
データから見ても一人暮らし世帯の高齢者は増加しています。
つまり、今後はさらに孤独死の件数は増えていくことでしょう。
孤独死を防止するという意味でも孤立した高齢者のゴミ屋敷化を防ぐ必要があります。
そのためには家族や周囲の人間がコミュニケーションを取っていく必要があると思います。