遺品整理で出たへその緒の処分方法とは?気持ちよく処分するにはどうすれば?

大切な方が亡くなった後、残された遺品を分別して適切な処分を行うことを遺品整理と言います。
そんな遺品整理中にもし「へその緒」が出てきたらどうしますか?
そのまま残しておきますか?
それとも処分しようと思いますか?
そもそも、処分するとしてもどうやって処分するべきかわからない・・・という方も多いです。
そこで、本ページではへその緒の適切な処分方法についてご紹介していきます。
なんとなく、そのままでは捨てづらい・・・という方はぜひ最後までご覧になっていってくださいね。
・へその緒の処分方法がわかる。
・へその緒についてがわかる。


へその緒とは?
へその緒ってどんなものかご存知でしょうか?
これは、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときに「母体と胎児をつなぐ管」のことで、
栄養などを運ぶ役割を担っています。
それぞれ大きく分けて3つの役割を果たします。
- 酸素や栄養を運ぶ
- 老廃物を排出する
- 血液を循環させる
へその緒の役割について
役割 | 内容 |
---|---|
酸素や栄養を運ぶ | へその緒を介して、胎児へ必要な酸素や栄養を届ける。 |
老廃物を排出する | 胎児から出る二酸化炭素や老廃物をへその緒を介して、母体に戻して排出する。 |
血液を循環させる | 胎盤と胎児の間で血液を通す重要な通路として役割を担う。 |
出産後のへその緒について
赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときには、栄養素などを運ぶための役割を担っていますが、
出産後には、「臍帯を切断して、赤ちゃんと母体を分けます。」
そして、
切断して残った部分が乾燥すると、数日~2週間ほどで自然に取れて「おへそ」となります。
へその緒の日本における立ち位置など
へその緒は、
日本では、命のつながりや絆を象徴する意味が強く残っており、
今でも保存したり縁起に関する習慣が各地に残っているのが実情です。
へその緒は、
桐の箱に入れて保管するケースが多いほか、
「親子の絆」や「命のつながり」の象徴とされたり、成長の記念やお守りのように大切にされているご家庭が多いです。
へその緒の意味や習慣など
意味 | 内容 |
---|---|
親子の絆の証 | 母体と赤ちゃんを繋ぐ大切なものとして、「親子の縁」として残されています。 |
無病息災・お守り | 子供が成長し、病気や怪我をしたときに「へその緒」をお守りのように枕元に置いたり、神社に持参して祈願する習慣がある地域もある。 |
出産・成長の記念 | 「生まれてきてくれてありがとう」という意味で親が保管して、成人や結婚などの節目に本人に渡すケースもあります。 |


へその緒の保存方法について
実際に出産後にへその緒を保存するケースが日本では多いですが、
実際の保存方法についてはどういったパターンがあるのでしょうか?
基本は桐箱に入れて保存する
へその緒は、基本的には病院から桐箱入りで渡されることが多く、
多くのご家庭ではそのまま保存しているケースが多いです。
へその緒は、湿度に弱いため、防湿・防虫効果が高く、長期保存に向いている桐箱が採用されているのです。
桐箱のデザインは、
病院によって様々で、赤ちゃんの名前・生年月日を刻印したり、産院の印が入っていることもあります。
推奨される保存場所は、湿度が低い場所で、
神棚や仏壇、タンスの引き出しなどに保管されている事が多いです。
遺品整理でへその緒が見つかる?
実は、遺品整理中にへその緒が見つかるケースは多いです。
やはり、昔からの習慣でお子さんが生まれてからずっと大切に保管されている事が多いため、
遺品整理の際にタンスの中などから発見されるのです。
実は、お母様からへその緒を見せてもらったりした事がなく、
遺品整理の時に見つけて、びっくりされるご家族の姿を見ることも少なくありません。
私もそうですが、
へその緒は思った以上の姿形をしているので、衝撃を受ける方もいるでしょう。
しかしながら、母と子を繋ぐ大切な証として大変貴重なものです。
何より、お母様がお子様が生まれたことを喜び、いつか見せてあげたいと思って
大切に残されていたものであるので、この機会にお母様の気持ちを汲んであげて、
しっかりと処分するか否かを考えていただきたく思います、
へその緒の処分方法について
遺品整理で出てきたへその緒を処分したいけど、
どういった方法ですれば良いかわからないという方に向けて、
適切な処分方法をご紹介して行きます。
- 1,ゴミとして処分する
- 2,母が亡くなった際に棺に入れる
- 3,神社などでお焚き上げしてもらう
- 4,相続して残しておく
1,ゴミとして処分する
へその緒は、可燃ごみとして処分することができます。
もちろん、ゴミとして捨てることに抵抗がない方に限りますが、
通常の一般ゴミとして一緒に処分することができますので、特別処分にお金や労力はかかりません。
2,母が亡くなった際に棺に入れる
自分で残しておくのはアレだけど、ゴミとして捨てるのも抵抗がある。
このような方は、母親が亡くなった際に棺に入れて一緒に火葬してあげることで気持ちがスッキリするでしょう。
実際に、本人と一緒にへその緒を入れて火葬することで、
来世まで親子の縁を繋ぐ役割を果たしてくれるほか、
産んでくれた感謝の気持ちを込めて、天国に行ってもらえるという気持ちが大きくなって、心がスーッと楽になると思います。
3,神社などでお焚き上げしてもらう
どうしても気持ちが軽くならないという方は、
へその緒を神社などでお焚き上げしてもらうという方法もあります。
供養してもらうことで、母を偲んで精神的にもスッキリできるでしょう。
お焚き上げは、
神社などによって方法や金額も異なりますが、
郵送で承っているところもありますし、お焚き上げを受け付けていないところもあります。
実際にお焚き上げを考えている方は、
事前にへその緒のお焚き上げを受け付けているのかを確認しておきましょう。
4,相続して残しておく
家族の繋がりを感じたい、母の気持ちを受け継ぎたいという方は、
そのまま相続して残しておくのも方法の一つです。
母との直接的なつながりでもあるへその緒。
これを残しておくことで、いつまでも母のことを忘れずに繋がりを持っておくことができます。
捨てたり処分するだけが選択肢ではないので、こういった方法も検討してみるのもおすすめです。
へその緒は誰のもの?
へその緒って誰のもの?という疑問をお持ちになる方もいるでしょう。
実際には色々な見解があるとは思いますが、
ネット上などを見てみると、赤ちゃんの成長と生存のために作られた器官なので「赤ちゃんの一部」とするところが多いですね。
そう見解の一方で、
母体の胎盤と一体で形成されるため、「母親と赤ちゃんが共同で作り上げたもの」と
解釈しているケースもあり、どちらとも取れるような気もします。
実際に、法律上では明確な所有権の規定はないため、
どちらのものとして捉えても問題はないでしょう。
ただし、
赤ちゃんのものだとしても、実際には出産後に母親が保管して成長の記念やお守りにすることが多いため、
現実的には母親が所有するものとして捉えることもできます。
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まとめ
本ページでは、
遺品整理で出たへその緒の処分方法についてご紹介していきました。
いかがだったでしょうか?
最後に本記事の内容をまとめておきます。
- 1,ゴミとして処分する
- 2,母が亡くなった際に棺に入れる
- 3,神社などでお焚き上げしてもらう
- 4,相続して残しておく
いかがだったでしょうか?
へその緒って知っているようで意外と知らない気がします。
また、実物を見る機会も少ない気もします。
私は、小さい頃に母親に見せてもらった経験がありますが、
私の周囲の方に聞いてみると、一度も見た事がないという方も結構多かったです。
遺品整理では、様々なものが見つかりますが、
こういったものが発見されると、改めて母親との強い繋がりを感じることができると思います。