遺品整理で出た遺品をメルカリで売ると税金ってかかるの?
遺品整理で出てきた遺品をメルカリで売却した場合、税金てかかるのでしょうか？
いつも日常的に不用品を販売したり、購入したりしている方の中には、
無意識のうちにフリマアプリなどで販売しているかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか？
売却している遺品が一点、数千円程度であればなんとも思わないかもしれませんが、
一点が数十万円になるような時には思わずビックリしてしまうでしょう。
しかしながら、遺品ではそういった高級品が出てくることもあるはずです。
本ページでは、
遺品整理で出てきた遺品をメルカリで売却すると税金がかかるのか否かについてご紹介しています。
これからフリマアプリで売ろうかなと思っている方は最後までチェックください。
・遺品の売却は基本的には税金はかからない。
・一部の高級品については税金がかかる可能性がある。
・金・地金は課税対象になる。
遺品整理で出た遺品をメルカリで売ると税金はかかるの？
大切な親族などが亡くなった際に行われる遺品整理。
これは故人が残した遺品や遺産などを分別して整理することです。
不要なものは処分して、必要なものを残す作業ですね。
この時、一部のものについてはメルカリで売却しようと思っている方もいるでしょう。
そんな時、もし販売した遺品に税金がかかるとしたらどうでしょうか？
色々考えてしまう方もいるでしょう。
では、実際のところ税金はかかるのでしょうか？
まず結論から言いますと、基本的には税金はかかりませんが一部対象となるものがあリります。
税金がかからない遺品について
いわゆる生活用動産と呼ばれる遺品については税金はかからないとされています。
これは生活に必要とされる一般的なものという解釈になります。
国税庁のHPでも明記されているように、以下のようなものは売却しても税金はかかりません。
- 家具
- 衣類
- 一般的な家電
- 日常生活で使用する自転車や自動車など
上記のような生活に必要なものについては、
いくら売却しても基本的には、課税対象とはならないとされています。
そこでまずは売却しようとしている遺品が上記のようなものに該当するか否かをチェックする必要があります。
税金がかかる遺品について
相続した遺品のうち、一部の高級品については課税対象となります。
仮に生活用品だとしても明らかに高級品である場合には、税金がかかります。
実際に国税庁でも以下のように明記されています。
貴金属や宝石、書画、骨とうなどで、1個または1組の価額が30万円を超えるものの譲渡による所得は除きます。
ここからわかるのは、
例えば、高級な自動車や骨董品、貴金属などですね。
これらは生活に必要な範囲を超えているとみなされることがあります。
このように価値が高い遺品については、
メルカリで売却した場合でも1点、1組30万円を超える可能性が高いため、
課税対象となりますので、注意が必要となります。
金・地金は課税対象となる
ただし、遺品のうち金や地金などについては売却額など関係なく課税対象となります。
例えば、金インゴットなどがそれに該当します。
しかしながら、
オール金だとしても指輪やネックレスの場合には、
宝飾品扱いとなるため、、「売却額が30万円を超えるか否か」が税金がかかるラインとなります。
遺品整理の遺品における税金の計算について
遺品整理で出てきた遺品の売却については、
一部の条件下においては税金がかかるとご紹介しました。
では、どうやって計算されるのでしょうか？
遺品整理には特別控除額が存在する
実は、遺品整理には「特別控除額」があります。
この上限というのが「50万円」となります。
つまり、50万円までは税金が免除されるのです。
仮に、骨董品が1点で30万円を超えていたとしても、
その他の売却額の合計額が50万円以下の場合には、控除されるので非課税となるのです。
つまり、1点、1組だけが高級品だった場合には税金がかからない可能性もあります。
遺品整理の遺品を売却する際の注意点について
遺品整理で出た遺品を売却する際の注意点についてまとめていきます。
相続は済んでいるか
遺品を相続していないのに勝手に売却したりなど、動かすことは基本的には出来ません。
よくあるのが親族同士で話し合いをしていないにも関わらず、
独断で勝手に売却したり形見分けしてしまうことです。
売却する際にも、
事前に遺産分割協議などで親族同士が納得した上で行うようにしましょう。
さらに、相続の対象としてどんなに小さなものでも含むようにしましょう。
実はこういった遺品の売却については親族同士でトラブルになるケースが多く、
最悪の場合、泥沼展開になることもあります。
相続で大きなトラブルにならないためにも相続についてはしっかりと話し合いましょう。
相続放棄すると売却はできない
故人が残した遺品や遺産より負の遺産の方が大きい場合、
相続を放棄することを検討する方も多いと思います。
仮に、相続放棄した場合には遺品を売却することはできなくなりますので注意ください。
意外と間違っている方が多いのですが、
相続放棄をすると、家に残されている遺品全てに触れる権利がなくなります。
相続放棄するというのはそういうことなのです。
また後から大きな問題となるケースとしては、
相続放棄する予定だったのに、勝手に遺品を売却してしまった場合です。
このような時は、遺品を相続したとみなされてしまい、相続放棄は無効となります。
そして、
遺品だけでなく、故人の債務も相続することになってしまって、
後から大きな後悔をすることになってしまいます。
高級品の偽物に注意
一見、高級品に見えるようなものでも偽物である可能性もあります。
もし、メルカリなどで売却しようと考えている方は、
一度、ちゃんとした店舗などで鑑定を済ませておくと良いと思います。
売却した後で、偽物であることが判明した場合には大きなトラブルになる可能性があります。
また、
高級品だから相続したという場合には、思わぬ負債を負う可能性もありますので、
相続する段階でよくチェックしておくのがオススメです。
遺品整理の遺品をメルカリで売ると税金はかかる？まとめ
本ページでは、
遺品整理で出た遺品をメルカリで売却すると税金はかかるのか否かについてご紹介していきました。
最後に本記事の内容をまとめておきます。
- 遺品の売却は基本的には税金はかからない。
- 一部の高級品については税金がかかる可能性がある。
- 金・地金は課税対象になる。
- 特別控除額は「50万円」
いかがだったでしょうか？
遺品の売却についても税金がかかるのか不安だった方もいるでしょう。
少しは解決できましたか？
課税対象となるのか否かは、
1点、1組で「30万円」を超えるか否かが判断基準です。
あとは「金」か否かです。
そして、
売却額の合計が50万円を超えるか否かで税金が変わってきます。
この辺りをまずはよく確認しておきましょう。
もし自分では判断できないような場合には、
税務署や会計事務所などに相談してみると安心できるでしょう。
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