特殊清掃では隣人に配慮すべき!?隣人が孤独死した場合の補償について
特殊清掃を行う際には、隣人に配慮すべき理由とは一体何なのでしょうか?
さらに、仮に隣人が孤独死した場合には近所に住んでいる住人たちは、
何か被害を被った場合には、補償はされるのでしょうか?
本ページでは、
特殊清掃において隣人に配慮すべき理由についてまとめているほか、
隣人が仮に孤独死などをした場合に近隣住民は何か補償は受けられるのかについてご紹介しています。
明日は我が身ということで、
もしご近所に高齢者がお住まいであるという場合には、
自分がまさに悩む立場になることもあるかもしれません。
まずはどういう対処をすべきなのかについてご覧ください。
・特殊清掃時は、隣人に配慮した作業が必須である。
・隣人が孤独死をして特殊清掃が必要となった場合、補償を受けられるケースもある。
特殊清掃を行う際には隣人に配慮する必要がある
特殊清掃が実施されるケースとしては、
「孤独死」、「事件」、「事故死」などです。
こう言った亡くなり方の場合、発見される時間を要すことも多く、見つかった時には既に腐敗が進んでいることが多いです。
ご遺体が腐敗していると、必ず特殊清掃が必要となります。
仮に死後、すぐに発見された場合には、
特殊清掃は行われないことも多いですが、事件死などの場合には特殊清掃は必須となるでしょう。
そんな特殊清掃ですが、作業を行う際には必ず隣人には配慮します。
それは何故か?
「酷い悪臭」
「害虫の発生」
上記のような理由からです。
隣人の方としては、すぐにでも安心して生活を送りたいと思われているはずです。
そこで少しでも早く特殊清掃を終わらせることが大切なのです。
作業を行う際には、特別ご依頼主の方からのご要望がない限りは、
隣人の方には特殊清掃を行う旨は伝えます。
その上で、悪臭が逃げないように、害虫が外に逃げないように作業を行います。
また、隣人の方がいない時間を狙って作業を行なって欲しいと言われれば、
そこも配慮して行うこともあります。
しかしながら、早急な作業が必要となるのですぐに作業に取り掛かることも多いです。
ご依頼主の方からのご要望で、
「近隣の方には特殊清掃を行ないことを隠してほしい」と言われることもあります。
こう言った場合には配慮して作業を行います。
ただし、特殊清掃が必要な時点で近隣住民には既にバレていることも多いため伝えなくても周知の事実のこともあります。
隣人の特殊清掃によって補償は受けられるの?
仮に隣人の方が孤独死などによって亡くなってしまって、
発見されるまでに日数がかかってしまって特殊清掃が必要となった場合、
逆に私たちは補償は受けることができるのか?という問題です。
例えば、あなたの隣人が亡くなり、特殊清掃が行われることになったとして、
あなたはそのまま今のお家に住めますか?
また、悪臭などが漂ってきて苦痛は受けませんか?
もちろん、あなたも被害者かもしれませんが、
ご遺族の方、大家さんなども皆、被害者です。
また亡くなったことに対する悲しみもあると思います。
この隣人の死に対する補償ですが、ケースバイケースとしか言えません。
今から補償が受けられるケースについてご紹介していきます。
- ご遺族に方に交渉する
- 保険の特約を利用する
- 大家(管理会社)と交渉する
ご遺族に方に交渉する
隣人が孤独死で特殊清掃が入る際に、精神的な苦痛を受けたとして損害賠償請求をする権利はあります。
しかしながら、ほとんどの場合でその請求が通ることはなく、
実質上は、請求してもあまり意味はないと言えます。
この理由として、
孤独死などに関しては、故意・過失があったわけではないため、
損害賠償請求が認められないというわけです。
また請求先となるのは、故人またはそのご遺族・相続人となります。
つまり、ご遺族に対して交渉することになります。
仮に対応してもらえる場合には請求できるかもしれません難しいと考えておいた方が良いかもしれません。
また、ご遺族の方が悪いわけでもなく、故人が悪いわけでもなく、
ご遺族としても悲しみに暮れているところだと思います。
そういった心情も汲んであげることも大切かもしれません。
保険の特約を利用する
もし、火災保険や損害保険などに加入している場合は特約が使えるかもしれません。
特約の中に「事故」などに対するものがある場合には、
引越し費用や清掃費用などが保障される可能性があります。
特約がついているか否かについては、
今一度保険会社に問い合わせてみるなどして確認してみることが大切です。
大家(管理会社)と交渉する
特殊清掃が入る場合、ケースバイケースですが大家さんまたは管理会社が一定の補償をしてくれる場合もあります。
別物件への移動やホテルへの一時的な移動、敷金の返金など、
様々な形で何かしらの補償をしてくれるケースもあるようです。
ただし、
全ての大家さんや管理会社が補償をしてくれるわけではない事、
彼らもまた被害者であるということを忘れないようにしてくださいね。
隣人の変化に気づいたら行いたい対処方法
もし、あなたの隣に住む住人に何かしら異変があるような感じがした場合には、
まずは警察に連絡をしましょう。
亡くなっているか否かがわからない場合でも警察に連絡をすれば確認してくれます。
また、既に悪臭が発生している場合には、
亡くなっている可能性が非常に高いため、救急車の前に警察に連絡を入れて、
どのような対処をすべきか聞くようにしましょう。
もし、部屋の外からでも倒れているのが確認できている場合で、
悪臭などが発生していない場合であっても、救急車を呼ぶ前に警察に連絡してから、
その後の対応については従うべきです。
また、もし亡くなっていることが確認できた場合であっても、
必ず、部屋の中には入らないように注意ください。
既に腐敗が進んでいる場合、不衛生な場合が高く、感染症にかかる恐れもあります。
隣人の孤独死を防ぐためにできること
隣人が孤独死をしないためにあなたでもできることがあります。
特殊清掃が入るような事態になることで、多くの方が悲しみ、被害を被ることになります。
そこで、親族でもないあなたでもできる対処方法についてご紹介していきます。
- 適度なコミュニケーションをとる
- 異変があれば各所に相談する
適度なコミュニケーションをとる
もし、隣人が高齢者などの場合で人付き合いなどをしている感じがしなかれば、
たまに挨拶などをしてみるのもオススメです。
ただし、現代はそれも難しいのが現状だったりします。
特にマンションなどの集合住宅の場合には、
そもそもわざわざインターホンを押してまで行くのは迷惑だったりしますから・・・・
そこで、コミュニケーションが取りづらい状況にある場合には、
どのような方が住んでいて、どのような生活スタイルなのかを把握したり、
生活している様子をたまに伺うのも良いと思います。
隣人であれば物音が聞こえたり、
玄関やベランダの出入りなどがあると思いますので。
異変があれば各所に相談する
もし、隣人に何か異変があるように感じたらまずは各所に相談してみましょう。
もちろん亡くなっている恐れがある場合には、警察に連絡するのが最善です。
しかしながら、今回予防方法なため別の場所への相談です。
例えば、高齢者であり、出入りがあまり確認できない場合や、
物音すらも聞こえない場合、何かゴミなどが溜まっているような気配がした場合には、
まずは管理会社などに連絡しましょう。
さらに、
孤独死をするような恐れがあると感じた場合には、地域の自治体などに相談してください。
職員が様子を伺いに行ってくれる可能性があります。
このようにあなたがなんとなく気にかけるだけでも、
孤独死を事前に防ぐことも可能なのです。
特殊清掃で隣人に配慮すべき理由と隣人が孤独死した際の補償についてまとめ
本ページでは、
特殊清掃で隣人に配慮すべき理由や仮に隣人が孤独死した場合の補償についてご紹介していきました。
最後に本記事の内容をまとめてみます。
- 特殊清掃を行う際には、悪臭や害虫を漏らさないように隣人に配慮した作業が必須である。
- 隣人が孤独死した場合、補償を受けられるケースはあるが損害賠償請求のようなものは難しいことが多い。
いかがだったでしょうか?
実際に、隣人が孤独死などによって特殊清掃が入ることで、
悩まれている方というのも一定数いるのだと思います。
悪臭や害虫などの駆除や清掃費用を補償してもらいたい方、
不動産価値の低下に伴う、売却や引っ越しなどの費用についての補償など。
こういった悩みを持っている方も少なくありません。
もちろん被害者ではあるのですが、
ご遺族の方、大家さんもまた同じように被害者でもあります。
この辺りもよく考えながら妥協点を見つけることができるとベストなのかと思います。
またこう言った事態にならないためにも、
事前に孤独死などを防ぐ努力などをしていくことも大切なのかなと思います。
埼玉県をメインに特殊清掃を行なっているリンピアでは、
ゴミ屋敷や孤独死の現場の原状回復、また普通の清掃まで行なっています。
遺品整理や不用品回収まで合わせて行う事ができますので、
何かお悩みがあれば、気軽にご相談ください!
もちろん、ご相談や見積もりなどは無料で行なっています!