汚部屋なのに潔癖症なのは何故!?原因について解説
潔癖症なのに汚部屋に住んでいる方が実は一定数いらっしゃいます。
中には綺麗好きだとアピールしていた方が実は結構汚い家に住んでいることを知って驚いたなんて方もいるでしょう。
本ページでは、潔癖症なのに何故汚部屋になってしまのか、その原因についてご紹介していきたいと思います。
疑問に感じていた方は、是非最後までご覧になっていってくださいね。
・潔癖症は、一種の強迫性障害であり、必ずしも部屋が綺麗であるわけではない。
・そもそも、潔癖症ではない場合もある。
・一定のこだわりが強いだけであり、部屋が綺麗であるかどうかは別問題。
潔癖症なのに汚部屋になってしまう原因について
綺麗好き、いやそれ以上に綺麗に執着があるようなイメージの潔癖症。
あなたにとってはどのようなイメージを持っていますか?
多くの方は同じようなイメージだと思いますが・・・
恐らく、多くの方の中に潔癖症=部屋が綺麗なんてイメージを持っている方もいらっしゃるでしょう。
しかしながら、実はこれは相関関係はあまりないのです。
潔癖症でも汚い人はいますし、こればかりは個人の問題です。
では、何故潔癖症なのに汚部屋になってしまうのでしょうか?
まずは、考えられるであろう原因についてご紹介していきたいと思います。
何が原因となって散らかった部屋に住んでいるのか、是非ご覧になってみてください。
自己ルールがある
潔癖症の方は、そもそも自己ルールが確立しています。
「何に対して汚いと感じるのか」
「何をしたらダメなのか」
これらが自分の中でしっかりと確立されているのです。
例えば「手が汚れたらすぐに洗う」、「口の周りが汚れるたびにティッシュで吹いている」など。
自分にとってのNG行為があるため、潔癖症の方はこのルールに則って生活をします。
さらに、
面白いのがこのルールは人によって異なるのです。
したがって、同じ潔癖症でもAさんとBさんではNGが異なるのです。
つまり、
片方の部屋が綺麗であったとしても、もう片方の家は汚いこともあります。
潔癖症の方の中には、「他人がNG」なだけで、部屋が汚いことに対してはなんとも思っていないこともあります。
そもそも潔癖症ではない場合もある
潔癖症だと自己申告している方が多いですが、
よくよく話を聞いてみると、綺麗好きなだけであったり、ただ単に細かいだけであることもあります。
こう言った場合には、当然ですが汚部屋になる方も中にはいらっしゃいます。
結局のところ、
潔癖症でない場合には、普通に掃除や整理整頓ができない人であるだけで、
ただの汚部屋の住人なだけなのです。
こう言った方は一定数いらっしゃいますが、
汚部屋の原因が別のところにあり、改善させるのも結構難しかったりします。
不快に思っている箇所が異なる
潔癖症の方にとって、どこを汚いと思うかは人それぞれです。
部屋が綺麗でないと無理な方もいらっしゃいますし、
部屋が汚くても気にならないが、他人が部屋に入る事に不快感を感じる方もいらっしゃいます。
つまり、
汚部屋になってしまっている潔癖症の方に関しては、
単純にその人にとっては不快に感じないポイントであるということでしょう。
ただし、
このような場合には、ある一定の箇所についてはとても綺麗にされていることもあり、
見ればなんとなく拘りを感じる事ができるでしょう。
潔癖症とはそもそも何?
ここまで潔癖症について簡単に触れていきましたが、
そもそもどのようなものなのでしょうか?
実はただの綺麗好き・・・・・ではないのです。
詳細は後述しますが、
潔癖症は、一種の強迫性障害(きょうはくせいしょうがい)に該当し、
ある意味、思い込みに近いものだったりします。
では、まず強迫性障害について軽く触れていきます。
強迫性障害って何?
潔癖症もその一つである「強迫性障害」とは、
強い拘りによって、時には日常生活に支障をきたす事がある病気です。
自分でも気づかぬうちになっていることも多いのが特徴です。
わかりやすい症状としては、
手が汚れたからと言って何度も洗ったり、気づけば1時間以上も洗っているなど、
度を超えた拘りがある場合などです。
潔癖症は強迫性障害の中でも「不潔恐怖」に該当する
潔癖症は、強迫性障害の中にある症状のうち、「不潔恐怖」に該当するでしょう。
これは、汚れや細菌汚染の恐怖から過剰に手洗い、入浴、洗濯をくりかえしたり、
ドアノブや電車の吊革などを触れないなど。
こう言った強いこだわりがあり、度を超えたものが不潔症になるでしょう。
さらに、これらを原因として度を超えた洗浄を繰り返すのも特徴的です。
潔癖症を改善する方法(治療方法)について
もし、強迫性障害の一つである「潔癖症」であると感じた場合には、
医療機関で適切な方法を受けることで改善することができるかもしれません。
主な治療方法としては、薬物療法と認知行動療法が挙げられます。
簡単にどう言った治療方法なのかご紹介していきたいと思います。
薬による治療
潔癖症の治療には、抗うつ薬(SSRI)と呼ばれる薬を使用するのが一般的です。
まずはこう言った精神を落ち着かせる効果がある薬を服用して、
その後から本格的な治療方法に移行しましょうという流れになります。
注意しておきたいのは、
うつ病より、高用量で、長期間の服薬が必要となる点です。
最初は、少量から服用を開始するのが一般的です。
また、こう言った薬には副作用がつきものですが、
SSRIはほかの抗うつ薬に比べると、副作用は軽いのが特徴的です。
認知行動療法
認知行動療法とは、
これまでの自己ルールの殻を破るための治療方法となります。
患者にとっても辛いとは思いますが、これを乗り越えると潔癖症を克服できます。
主には薬の服用で改善が見られない場合に実施される方法で、
これまで自分が汚いと思っていたものを触って手を洗わない練習をしたりします。
これを続けることで、徐々に克服が期待できます。
潔癖症=汚部屋の住人ではないは勘違い!
ここまでご覧になった方なら既にご理解して頂いているとは思いますが、
潔癖症=部屋も綺麗ではないということです。
周囲に綺麗好きな方がいて、初めて家に言ったらドン引きされたという方もいるかもしれません。
しかしながら、彼にとっては自己ルールがあり、それ以外は興味もないし、気にならないのです。
そして、
私たちが思っている以上に彼らは日々の生活で疲弊しているはずです。
何せ、強迫性障害なので自分でも嫌になる程「気になってしまう」のですから。
潔癖症の方の汚部屋の改善は「気にしない」が大切
もし、潔癖症なのに部屋が片付けられないということで悩まれている場合には、
まずは「完璧を求めない」ということを意識してください。
自己ルールは絶対に守らないといけないものだと感じますが、まずは一旦この意識を捨ててください。
なんでも考えすぎが一番良くありません。
もし、考え方を変えることで改善が見られたならそれが一番ベストな方法です。
しかしながら、
もし、それでも気になってしまうという方は、一度医療機関で診察をしてください。
適切な方法で、治療をすることで改善が見られるはずです。
潔癖症と汚部屋の関係性についてまとめ
本ページでは、
潔癖症と汚部屋の関係性についてご紹介していきました。
最後に今回の内容をまとめていきたいと思います。
- 潔癖症だからと言って全ての方が綺麗な家に住んでいるわけではない。
- 潔癖症は、強迫性障害の一種である。
- 潔癖症の方は、自己ルールがあり、こだわりが強いだけである。
- 酷い場合には医療機関での治療がオススメ。
- 汚部屋にしないためには「完璧を求めない」こと。
いかがだったでしょうか?
本記事をご覧になっているということは、あなたが潔癖症なのか、
そして近しい方が潔癖症であるという方でしょう。
実は私も昔は潔癖症の方はみんなが綺麗好きで、
部屋もきっちり綺麗にしているものかと思っていました。
しかしながら、ある時に潔癖症の方のお家や生活実態を知ってそのイメージが覆されたのが懐かしいです。
その方は、変に綺麗好きというか、こだわりが非常に強い方で、
コップは紙コップ、箸は割り箸、鍋ぶたも使わずにアルミホイルを使うだけでなく、
お風呂の扉を触ったら必ず手を洗ったり、ティッシュを非常に多く消費する方でした。
しかしながら、
部屋の整理整頓ができなかったり、掃除の詰めが悪かったりと、
汚部屋予備軍のような方でした。
したがって、
今回の記事のテーマでもある汚部屋と潔癖症の相関関係がないとは、
私の実体験からも事実であると判断できます。
汚部屋に悩まれている際には、専門業者に依頼し、
もしいき過ぎた潔癖症であり、改善が難しそうな場合には医療機関を受診してください。
埼玉県をメインに特殊清掃を行なっているリンピアでは、
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