ゴミ屋敷と統合失調症の関係性とは!?症状や特徴を解説
ゴミ屋敷と統合失調症に関係性はあるのでしょうか?
実際にどのような症状がでる病気なのか、原因やきっかけ、治療方法などはあるのでしょうか?
本ページでは、中々片付けができないという方に向けて「統合失調症」の特徴を交えながらゴミ屋敷との関係性を解説していきます。
・統合失調症が幻覚・妄想などが起きる精神疾患
・特定の原因はまだ明らかになっていない
・治療には主に「抗精神病薬」を使用する
・ゴミ屋敷との関係性は否定できない
統合失調症ってどんな病気!?
あなたは「統合失調症」という病気をご存知でしょうか?
恐らく、多くの方は聞いたことはあるが、実際にはどのような症状が出るのか知らないという方が大半だと思います。
周りにこのような疾患を抱えた方がいない場合には特にそうだと思います。
では、実際にどのような病気なのでしょうか?
簡単に説明すると、
考えや気持ちがまとまらなくなる病気です。
したがって、精神や行動の不安定さ、人間関係が上手くいかないなどの特徴があります。
100人に1人がなると言われています
実は、統合失調症は100人に1人がなると言われているとても割合の多い疾患です。
そのため、実は知らないだけで近くにこのような病気になっている方がいるかもしれません。
それほどに、割合が多い病気なのです。
全国的に見ても、
統合失調症を患っている方が多いとうことで、
我々にとっても決して、関係ないと言えるような病気ではありません。
まとめ
- 統合失調症は、考えや気持ちがまとまらない病気
- 100人に1人がかかっている病気
統合失調症の症状について
脳の働きに関する疾患である「統合失調症」は、
実際にどのような症状が出るのでしょうか?
この疾患では、お主に「陽性症状」と「陰性症状」、「認知機能障害」の3つの症状が現れるのが特徴です。
では、実際に特徴を見ていきましょう。
陽性症状について
陽性症状は、
本来ではあるはずのないものが現れる症状が主な内容となります。
妄想 |
・周りの人が自分の悪口を行っている ・騙されている ・見張られている など、本来あるはずのない事を本当の事だと思い込んでしまっている。 |
---|---|
幻覚 |
・聞こえるはずもないのに、自分の悪口が聞こえてしまう ・本来ないはずのものが見えてしまう などの幻覚症状が出る。 |
思考の障害 |
・会話が次から次へと飛んでしまう ・会話の辻褄が合わない ・途中で言葉が出なくなってしまう |
行動の異常性 |
・大きな声を出す ・無意味な行動や言動 ・ずっと同じ行動をとる など |
陰性症状について
陰性症状は、
感情の平板化、意欲の減退、思考の低下などが現れる症状が主な内容です。
感情の鈍麻・平板化 |
・喜怒哀楽の表現が乏しくなる ・他人の気持ちに共感できなくなる ・関心がなくなる |
---|---|
意欲の減退・欠如 |
・目的を持って行動し、持続するのが難しい ・何かをしようと思う意欲が欠如する ・一度に多くの物事に対処できなくなる |
思考の低下 |
・会話量が低下する ・会話が理解できず、返答できなくなったりする |
コミュニケーション障害 |
・他人との関わりを避ける ・1日中、自室に引きこもる |
認知機能障害について
認知機能障害は、
生活において、記憶、思考、理解などに障害が出る症状です。
注意・集中力の低下 |
・仕事や勉強に集中できなくなる ・全てのものに敏感になるあまり、必要なことに集中できなくなる |
---|---|
記憶力の低下 | ・記憶をする事が難しくなる |
判断力の低下 |
・やるべき事を行えなくなる ・計画を立てて、行う事が難しい |
統合失調症の原因やきっかけとは?
統合失調症になる原因やきっかけはあるのでしょうか?
実は、現時点では「明らかとなる原因は解明されていない」のです。
しかしながら、可能性としていくつかのきっかけが重なる事で発症するとされています。
特定の原因はないが多くの要因が重なる事で発症する可能性
統合失調症の原因は明らかとなっていないが、
環境や遺伝などを含めて、統合失調症になりやすい要因をいくつも持っている方が、
進学、就職、結婚、離婚など人生の転機、仕事や人間関係のストレスが関係して発症するとされています。
したがって、
今健康な方もいつ、どの時点で発症するのか分からないとも言えます。
統合失調症の治療方法について
統合失調症の方が、どのような治療を行なっているのかご紹介したいと思います。
抗精神病薬での治療
統合失調症の方の投薬治療として、「抗精神病薬」を主に使用します。
脳内のドーパミン神経の活動を抑えることによって、
特徴として現れる妄想や幻覚などの症状を抑える事ができる薬です。
抗精神病薬には、
「定型抗精神病薬(従来型)」と「非定型抗精神病薬(新薬)」の2種類があります。
それぞれ、医師の判断のもと、あなたに合った薬を選択して服用しましょう。
また、
抗精神病薬には副作用が出ることもあります。
服用後に体に異変が起きた際には、まずは主治医の判断に従いましょう。
副作用が出たことで、
投薬治療を辞める方もいますが、薬の治療を止めてしまうと、
統合失調症の症状が出たり、再発の恐れもあります。
まずは、自分で判断せずにすぐに主治医の診断を受けてください。
精神科リハビリテーション
精神科リハビリテーションとは、
社会生活機能のレベル低下を防ぐために行うもので、
作業療法、生活技能訓練、心理教育などを行います。
現在の症状などに合わせて、
必要なリハビリを行うことで、治療を目指すというものです。
投薬治療と並行して行うことで効果が現れるとされています。
作業療法は、
作業療法士の指導のもと、軽作業を行い、感情の回復を図り、生活において必要な能力の回復・維持を目指します。
心理教育は、
病気の症状や原因などを学ぶ事を目的としています。
生活技能訓練は、
人間関係について、病気についてを学び、再発防止のために行います。
統合失調症は再発しやすい病気
統合失調症は、再発しやすい病気と言われています。
したがって、長期に渡って根気強く治療を行う必要があります。
再発をさせないためにも、自分だけの判断でリハビリや投薬を止めないようにしましょう。
統合失調症が再発すると危険度が高くなる?
統合失調症が一度回復したものの、
再発してしまった場合には、危険性が高くなるとされています。
再発で生じるリスク
- これまで出来ていた事が出来なくなる
- 治療中に効いていた薬の効き目が悪くなる
- 多くの場合で入院する事がある
上記のように再発してしまうと、
前回に比べて、回復するのに時間がかかるとされているのが特徴です。
家族と一緒に住まれている方は、サポートをしてもらうのがベストでしょう。
ゴミ屋敷と統合失調症の関係性について
ここまで「統合失調症」について解説してきました。
まず、結論からいきます。
ゴミ屋敷と統合失調症は関係性があると言えます。
その理由について今からご紹介したいと思います。
統合失調症の症状がゴミ屋敷化する可能性
統合失調症の症状として、
同じ事を集中して持続する事が出来ないというのがあります。
また、一度に多くのことをこなすことも難しくなります。
さらに、
計画性を持って、その通りに実行することも難しくなります。
これらを原因として、
ゴミ捨ての日を忘れてしまう、捨てられない日々が続く、
毎日の掃除が出来なくなるなどが起きてしまいます。
したがって、
統合失調症が原因としてゴミ屋敷になってしまう可能性は十分に有り得るといえます。
もし、統合失調症の症状に当てはまる項目が有り、
現在、ゴミ屋敷に住まれているという方は、
まずは、病院できちんとした診断を受けることをオススメします。
ゴミ屋敷と統合失調症の関係性についてまとめ
本ページでは、
ゴミ屋敷と統合失調症の関係性についてご紹介しました。
最後に今回のまとめを見ていきましょう。
まとめ
- 統合失調症は、気持ちや考えがまとまりにくくなる病気
- 主な症状は、幻覚・妄想・思考・行動障害、認知障害など
- 治療には、抗精神病薬やリハビリを行う
- 再発しやすい疾患で有り、再発すると回復するのに時間がかかる事が多い
- ゴミ屋敷と統合失調症は大いに関係がある
我々にとっても実は身近な「統合失調症」。
ゴミ屋敷の住人の中にも少なからずこの疾患を抱えている方もいるでしょう。
しかしながら、多くの方は医師の診断を受けず、治療を行なっていない場合が多いと思います。
現在、ゴミ屋敷に住まれており、
改善しなくてはならないと思っているにも関わらず、上手くいかないという方で、
統合失調症の症状に近い症状が出ている方は、まずは医師の診断を受けるようにしてください。
埼玉県をメインに特殊清掃を行なっているリンピアでは、
ゴミ屋敷や孤独死の現場の原状回復、また普通の清掃まで行なっています。
遺品整理や不用品回収まで合わせて行う事ができますので、
何かお悩みがあれば、気軽にご相談ください!
もちろん、ご相談や見積もりなどは無料で行なっています!