遺体処理はどうする?特殊清掃が必要な理由について
孤独死などが発生した場合の遺体処理ってどうすれば良いのでしょうか?
素人だけで遺体現場を原状回復させることは難しく、特殊清掃業者が入る必要があります。
本ページでは、事件・事故によって亡くなった方の遺体処理の方法やその後の現場における特殊清掃の必要性について解説していきます。
「私には関係ない話」と決めつけずに、是非最後までご覧ください。
・孤独死現場などの遺体処理について
・遺体処理後の特殊清掃の必要性について
・特殊清掃を行うメリット&デメリットについて
孤独死などによる遺体処理はどうするの?
近年では、「孤独死」と言うワードが以前に比べて一般的になってきました。
この背景には、ここ数年で増加している「高齢化社会」が原因にもなっていると思います。
息子や娘は上京してしまって、長年連れ添ったパートナーに先立たれてしまって、
家ではひとりぼっちなんて高齢者の方にありがちです。
また、
身寄りもなく、頼れる方が近くにいないようなご高齢のかたもまた、
誰にも看取られることなく、孤独死してしまうケースも多いです。
こういった場合、
死後数ヶ月ないし1年程度で気づかれて発見されるケースが多く、
いわゆる腐敗臭(死臭)によって周囲の住民からの通報で発見される事が多いです。
もちろん孤独死だけでなく、
事故や事件などによって、誰にも気づかれずに亡くなってしまう方も多いです。
このような場合には、発見されるまで時間が経っている事で、腐敗臭が酷く、とても見られた光景ではない事が多いです。
ここで本題になりますが、
このような腐敗が進んだ遺体は誰がどのように処理されるのでしょうか?
遺体処理は警察に任せよう
まず、孤独死を含めた事件や事故などによって、
亡くなってしまった方を発見した場合には、まずは警察に連絡しましょう。
すると、不審死という事ですぐに警察の方がやってきてくれます。
この時、検視するために、遺体を運び出してくれます。
これは、不審死ということで、鑑識などで検分を行うためです。
そのため、
発見した方だけで、遺体をどうにかしようと運び出したり、
処理しようとするのは絶対にやめてください。
また、遺体には触れずに、
発見した状態のまま警察に通報するようにしてください。
後述しますが、遺体などに触れることで病気にかかる可能性もあり、大変危険なためです。
遺体処理についてまとめ
- 遺体は発見したら警察に通報しよう
- 遺体に勝手に触れたりしない事
遺体処理後の特殊清掃の必要性について
遺体処理が完了したら、次はその現場の清掃が必要となります。
長期間に渡って、発見されなかった現場では、
ほとんどの場合で体液が滲み出ていたり、腐敗した遺体にハエや蛆虫が湧いてます。
このよう状態から原状回復させるためには、
特殊清掃業者による清掃作業が必須となってきます。
「業者に頼むと高いし、自分たちで綺麗にしちゃいたい」
このように思われる方もいるかもしれませんが、「それは絶対におやめください。」
では何故、特殊清掃が必要なのかその理由についてご説明していきます。
理由1:孤独死、事故、事件現場は危険が沢山ある
まず、理由の1つ目として、
孤独死や事故・事件の現場となった場所では、
遺体が長期間に渡って発見されなかった事により、大変不衛生な状態になっているためです。
腐敗した遺体からは、
体液や血液などが滲み出ており、ひどい場合には、
床下まで滲みていることも珍しくありません。
また、
このような体液や血液には最近が沢山いるために、
感染症や病気の感染リスクがとても高いのです。
さらに、
その腐敗したご遺体には蛆虫やハエなどといった害虫、
そして、ネズミなどの害獣が湧くため、大変不衛生な状態です。
そのため、
素人ではなく、専門業者による清掃作業が必須だと言えます。
理由2:素人では原状回復する事が難しい
そして、二つ目の理由としては、
素人さんの清掃作業では、原状回復する事が難しいという事です。
害虫や害獣はもちろんのこと、
ひどい場合には、体液などが染み込んだ床、クロスや壁紙などの張り替え、
そして、リフォーム作業が必要になってくる場合があります。
また、
害虫などは至る所に卵を生んでいる場合もあり、
成虫を駆除できても、卵を駆除できていないと、再び部屋内で害虫が繁殖します。
上記のような事がありますので、
専門業者による特別な薬品を使っての清掃作業が必須となってきます。
特殊清掃が必要な理由まとめ
- 遺体発見現場では大変不衛生で危険が沢山あるため
- 原状回復させるためには素人では限界があるため
特殊清掃業者のメリットについて
特殊清掃業者を入れると無駄に費用を取られると思っている方もいるかもしれませんが、
それ以上に多くのメリットがあります。
まずは、どのような利点があるのかをご紹介していきます。
メリット1:原状回復する事ができる
先ほどもご紹介した通り、
特殊清掃業者に依頼すると、どんな酷い現場であっても、
原状回復させる事が可能です。
原状回復とは、
入居する時と同じくらいの状態にまで戻すことを言います。
ここまで完璧に戻すには、素人での作業では難しいでしょう。
また、
害虫や害獣の駆除やリフォームを行う場合もあり、
これらの費用を考えても業者に依頼する方がコストパフォーマンスが良いと言えます。
メリット2:遺品整理や不用品回収も行ってくれる
特殊清掃業者に依頼すると、
お部屋を原状回復するだけでなく、部屋にある不要な物の回収や
遺品整理まで行ってくれます。
例えば、孤独死の現場がゴミ屋敷のような状態である場合や
とても広い家に住まれており、物が多数ある場合、
素人で遺品整理や不用品の廃棄などを行うと大変時間がかかります。
また、
不用品は一度に廃棄すると近隣トラブルになる可能性もあるため、
一度に綺麗にするのは中々難しいと思います。
その点、特殊清掃業者の場合、
遺品整理や不用品回収、不用品の廃棄なども一緒に行ってくれるので、
何も心配する事がなくスムーズに清掃する事ができると思います。
メリット3:近隣のクレーム対応も行ってくれる
仮に、孤独死や事故、事件などによって、
遺体が発見されたとしたら、その周辺に住まれている方からの苦情などによって、
事態が発覚する事が多いです。
その場合、
悪臭や害虫・害獣被害などによってクレームが入ることもあります。
このような場合、ご遺族の方が対応するのは心身的にも辛いでしょう。
仮に、母親や父親、またはご兄弟などの親族などが亡くなった時には、
ご遺族の方もとても辛い状況にあると思います。
このような時に、近隣住民からのクレームが来て対応するのは酷な話ではありませんか?
こういった事にも特殊清掃業者は対応してくれるので、
心身ともに辛い状態の時には、有難いサービスかと思います。
特殊清掃のメリットまとめ
- 原状回復してくれる
- 遺品整理や不用品回収、廃棄なども行ってくれる
- 苦情やクレーム対応をしてくれる
特殊清掃業者のデメリットについて
先ほどは、特殊清掃のメリットについてご説明しましたので、
デメリットについて今度は解説していきたいと思います。
デメリット1:悪徳業者がいる可能性
ある意味、唯一のデメリットでもあるかもしれませんが、
特殊清掃業者と唄って、高い金額を請求したり、
しっかりとした清掃業務を行わない業者がいたりします。
孤独死などの現場では、
消臭や除菌などの作業をしっかりと行わないと、
見た目では綺麗になっていても、後から再び悪臭が漂ってきたり、害虫などが発生する可能性があります。
しかしながら、
悪徳業者になると、しっかりと金額は請求しているのに、
きちんとした清掃業務を行わないために、後々トラブルに発展してしまいます。
このような悪徳業者を選ばないためにも、
しっかりと業者選びの段階で、検討しないといけません。
遺体処理と特殊清掃の必要性についてまとめ
本ページでは、
孤独死、事件、事故などの現場で亡くなってしまった方の
ご遺体の処理方法や特殊清掃の必要性についてご説明させていただきました。
まずは、簡単に今回のまとめを見ていきましょう。
まとめ
- 孤独死などの遺体処理は警察が行う
- 遺体処理後は、特殊清掃業者に任せるべき
- 特殊清掃は様々な観点からメリットしかない
- 依頼する際には悪徳業者に注意しよう
「まだ私も家族も若いから孤独死などはありえない」
「身近にこういった話を聞かないのであまり実感が湧かない」
上記のような方はきっと多いと思います。
しかしながら、今度はさらに高齢化社会が進み、孤独死も増えていくと思います。
「私が対象にならなくても、自分の家族が孤独死する可能性はあるかもしれません。」
もし、一人で暮らしている親や親族がいる場合には、
定期的に電話をしたり、訪問をするなどして気遣ってあげてください。
亡くなっていたとしても、発見が早ければ状況も酷くならずに済みます。
もちろん、亡くなった方も早期の発見を願っていると思います。
今、遺体処理を終えてどうするか迷っているという方は、
必ず特殊清掃業者に相談してください。
自分達だけで処理しようと思わず、様々なリスクを考えて必ずプロの手を借りてくださいね。
埼玉県をメインに特殊清掃を行なっているリンピアでは、
ゴミ屋敷や孤独死の現場の原状回復から一般的な清掃まで行なっています。
遺品整理や不用品回収まで合わせて行う事ができますので、
何かお悩みがあれば、気軽にご相談ください!
もちろん、ご相談や見積もりなどは無料で行なっています!
お問い合わせは、お電話・HP・LINEから可能となっています!