特殊清掃は匂いがつくって本当!?消えないことってあるの!?
特殊清掃を行なった際に衣類などに付着した匂いがついてしまうことは普通ですが、
それが消えずに中々取れないことがあるって本当なのでしょうか?
巷では、匂いが消えないなんて言われているのですがこれはリアルなのでしょうか?
本ページでは、
実際にプロの目線から特殊清掃で匂いがついてしまって消えないか否かについてご紹介しています。
また、匂いの発生原因などについても合わせて解説していきます。
清掃員ではないけれども、
孤独死など、特殊清掃が必要となる現場について気になるという方は、
是非、最後までご覧になっていってくださいね。
・特殊清掃では、衣類などに匂いがつく。
・ずっと匂いがついて消えないはデマに近い。
・匂いの原因は、「死臭」が主なもの。
特殊清掃で発生する匂いの原因について
特殊清掃といえば、
孤独死や事件・自殺などによって家の中で亡くなった際に、
原状回復するための清掃のことを指します。
多くの方は経験されることは少ないかもしれませんので、
中にはどういった清掃なのか気になっているという方もいるかもしれません。
その中でも「悪臭」について気になっている方が多いようです。
こういった現場では必ずと言っていいほど匂いが発生して、
これが原因となってご遺体が発見されることが多いです。
つまり、外にまで匂いが漂っているということです。
では、その原因とはなんなのでしょうか?
匂いの原因は「死臭」
特殊清掃現場で発生している匂いのが原因は、「死臭」です。
これはご遺体から発生する腐敗臭と言えます。
仕組みとしては、
亡くなった後に免疫の働きが停止して、身体中に細菌が繁殖し続け、タンパク質を分解していきます。
この時に出る物質が死臭を発生させています。
腐敗は、夏場に進みが速く、冬場には少し遅くなります。
生物と同じ仕組みとなっていますね。
当然、夏場は死後1日ぐらいで腐敗が進んでいきますので、匂いの発生も早いです。
また、
ご遺体からは体液なども滲み出てきますので、部屋中には嗅いだことのないような鼻をつく匂いがします。
当然、蛆虫なども大量発生しており、現場はかなり危険な状態となっています。
特殊清掃で匂いがつく?消えないって本当なの?
特殊清掃で匂いがつくって本当なのでしょうか?
この質問の答えとしては、「匂いはつく」と言えます。
ただし、消えるか否かについてはまた話が別です。
よくネット上などでは、
特殊清掃で匂いがついてしまって消えないなんて書かれているページなどを見かけますし、
このように思われている方も多いようです。
しかしながら、
衣類や身体に付着した匂いというのは、基本的にはお風呂に入ることや、
洗濯をすることで採れることがほとんどです。
つまり、
匂いがついて消えないというのは私的には少し違うかなと思っています。
匂いが消えない気がすることはある
実際には匂いが消えているのにも関わらず、
鼻にずっと匂いがついていて、消えていないように感じることはあります。
これは初めて嗅いだ時など、衝撃的なことによって脳が記憶しているためだと思います。
特に初めて特殊清掃員として働いた方や現場を発見した第1発見者などは、
しばらく、匂いが消えないような錯覚をしている可能性が高いです。
最初にご遺体を発見された方が完全に匂いが消えているはずなのに、
家の周辺からまだ匂いがするなんてクレームをしてきたこともありました。
また、
初めて社員として働いたスタッフがしばらく匂いが消えないなんて言っていたこともありました。
しかしながら、実際には匂いはしなかったので、やはり脳が記憶していたのだと思います。
このように匂いが消えないというのは真実ではないものの、
人によっては、匂いがずっとしているような気がすることはあるのだと思います。
悪徳業者による雑な消臭作業による事が原因なこともある
実は、清掃した後も部屋から悪臭が漂っていることもあります。
これは悪徳業者が清掃を担当したパターンです。
特殊清掃ってとても難しい作業になります。
何故かというと、隅々まで綺麗に清掃して消臭・除菌して、害虫駆除もする必要があるためです。
従って、ある程度の知識や経験が必要となる清掃になります。
しかしながら、
中には見た目を綺麗にして、隅々まで綺麗に原状回復しない業者も存在します。
一見、綺麗になったようには見えても、隅々にまで広がった体液などを綺麗にしていなかったり、
害虫駆除をできていなかったりすると、後日再び悪臭が発生するのです。
先ほどは特殊清掃で匂いがついて消えないことはないと言いましたが、
こう言った業者が特殊清掃を担当した場合には、
清掃後数日で悪臭が再発生することもあります。
こう言った完全な施工不良を起こさないためにも、
経験や実績がしっかりとある業者に依頼することが大切となります。
特殊清掃の匂いについてNGな行為について
特殊清掃において、匂い事項でNGな行為についてまとめていきます。
誤った方法で感染病やトラブルなどを引き起こさないためにもしっかりとチェックしておいてください。
換気をする
部屋内がとても臭いからと言って、窓を開けて換気をするのはやめてください。
ついつい、換気すればマシになると思って、
発見してすぐに窓を開けようとする方もいるかもしれませんが、何もしないのが一番です。
仮にご遺体がある状態で換気してしまうと、
匂いが外に広がってしまうだけでなく、ウジ虫などの害虫が外に逃げていってしまう恐れがあります。
最悪の場合、周囲に2次災害をもたらす危険性もあるため、換気は絶対にNGです。
消臭剤などを使用する
少しでも匂いを消したいからと言って、ホームセンターなどに売っている消臭剤などを使用するのはやめましょう。
行なったところで全く意味がありませんし、現場に長居すればするだけ危険性が高くなります。
特殊清掃現場の匂いは空間に匂いが漂っているわけではなく、
ご遺体やご遺体から出る体液などが原因となって、
床下までに広がっているため、原因となっている部分の清掃と薬品を使った消臭作業が必要となります。
格安業者に依頼する
少しでも費用を安く抑えたいからと言って、格安業者に依頼するのもやめましょう。
特殊清掃は費用が明確に決まっていないことで、高い業者から安い業者まで幅広いです。
しかしながら、あまりにも安い業者は危険な可能性もあります。
これだけ危険な作業となる特殊清掃を格安で受けているということは、
何かをしっかりと行なっていない可能性があります。
匂いだけにフォーカスすると、
汚染部分の清掃や排除や特殊薬品を使った消臭作業や抗菌作業を行えていない可能性があり、
後日、再び匂いが発生する可能性があります。
どうしても金銭的に安い業者を探してしまうのですが、
ここはあまりケチらないで実績や経験が豊富な業者を選んで決めることが大切です。
特殊清掃で匂いがつくのかまとめ
本ページでは、
特殊清掃で匂いがつくのか否か、消えないって本当なのか?についてまとめていきました。
最後に本記事の内容をまとめてみます。
- 特殊清掃で匂いがつくのは本当。
- ただし、お風呂や洗濯で匂いはほとんどの場合とれる。
- 精神的な面から匂いが取れていない気がすることはある。
- 経験と実績が豊富な業者に依頼することが大切。
いかがだったでしょうか?
特殊清掃の匂いについて気になっている方は、最後までご覧になっていただけましたか?
この記事を見ている方は、
興味本位の方、特殊清掃員をしてみたい方、これから特殊清掃をする予定の方でしょう。
この現場で漂う匂いは、実際に経験した方でないとわからないです。
こんな匂いとは表現することが難しいほどに強烈なわけです。
初めて清掃をした際にもやはりしばらくは匂いが取れないような気がしました。
しかしながら、翌日別の友人に聞くと何も匂いがしないと言われました。
つまり、衝撃的な経験から精神的に匂いがずっとついているような気がしているのでしょう。
埼玉県をメインに特殊清掃を行なっているリンピアでは、
ゴミ屋敷や孤独死の現場の原状回復、また普通の清掃まで行なっています。
遺品整理や不用品回収まで合わせて行う事ができますので、
何かお悩みがあれば、気軽にご相談ください!
もちろん、ご相談や見積もりなどは無料で行なっています!