ゴミ屋敷は警察に対処してもらえる!?実態について解説
近年増加しつつある問題「ゴミ屋敷」について警察は動いてくれるのでしょうか?
どんなに近隣住民が迷惑していても、一向に片付ける気すらなさそうな雰囲気の家主。
本ページでは、周囲を巻き込んでしまう「ゴミ屋敷」を警察に相談することで対処してもらえるのかどうか、
その実態についてご紹介していきたいと思います。
・ゴミ屋敷における警察の対処について
・警察がゴミ屋敷問題を対処できない理由について
・警察が対処してくれる可能性があるゴミ屋敷問題について
ゴミ屋敷とは?
近年、社会問題になりつつある「ゴミ屋敷」。
「ゴミ屋敷」とは、不要なものやゴミなどを捨てることができず、家の中ないし外にまで放置されてしまった状態のこと。
原因は様々であり、一概にこれだからというものはありません。
実は一昔前では、存在はしていたものの、数こそ今より全然少なかったです。
しかし、年々増加しているという事で問題視されています。
では何故、現代においては増加傾向にあるのでしょうか?
1人世帯や孤独死がゴミ屋敷を生み出しつつある
近年、1人で暮らす高齢者の方や1人世帯の方が増えてきています。
この背景には、親族との断絶や死別などが挙げられるでしょう。
また、上京などで帰省することができない状態で1人暮らしになってしまい、誰からも気にされないような方が増えてきています。
これらが原因となって、
最近では、高齢者の「孤独死」や「ゴミ屋敷」などが増えてきています。
ゴミ屋敷に関して言えば、必ずしも高齢者という訳ではありませんから一概には言えません。
しかしながら、
このような時代背景がゴミ屋敷の増加に関係していることは言うまでもありません。
マンションでもゴミ屋敷が増加している
ゴミ屋敷といえば、
一般的には、戸建てのイメージが多いのではないでしょうか?
ニュースなどで取り上げられるゴミ屋敷も戸建てが多いからでしょうか。」
しかしながら、
近年では、マンションやアパートでのゴミ屋敷の件数が年々増加しています。
これもまた、時代背景から来るものでしょう。
ただし、問題点がとても多く、
集合住宅の場合、隣人に大変迷惑がかかる場合があります。
そのほか、酷い状態になるまで気づかないと言う点でも危険だと言えるでしょう。
害虫・害獣が病原菌を媒介する
ゴミ屋敷には、
いずれも害虫や害獣と呼ばれる生き物が多数生息しています。
これは、汚い環境を放置しておくことで自然に沸くものです。
しかしながら、
この状態を長期的に放置しておくと、様々な菌を持っている害虫たちが
隣人宅へ入り込んでしまい、病気を媒介する可能性があります。
特に、ネズミなどは、
人間に噛み付く場合もありますので、酷い場合には重大な病気を発症する可能性もあります。
そのため、ゴミ屋敷を放置しておくことは悪臭問題と合わせて危険と言えます。
ゴミ屋敷を警察は対処してくれる?
ゴミ屋敷を対処する方法として、
様々な方法があるかと思いますが、警察に通報・相談したことがある方や、
連絡してみようと思われた方も多いのではないでしょうか?
実際に、警察に相談した場合には、
どのような対処をしてくれるのでしょうか?
1.相談だけ聞いてくれる
恐らくですが、一番多いゴミ屋敷における警察の対処は「話を聞くだけ」でしょう。
と言うのも、いくら話をしたところで「民事不介入なので」と言われてしまうためです。
警察側もどうにかしたいと思っても、強制的に排除するような事を家主が犯していないためこのような反応をせざるを得ないと言う訳です。
そのため、
ゴミ屋敷の家主が敷地内にゴミを散乱・放置しており、
近隣住民に悪臭などの被害が出ていたとしても、強制排除すべき事項が見当たらないのです。
したがって、
警察に相談しても基本的には強制的な動きをしてくれると期待するのは辞めておいた方が良いでしょう。
注意喚起を行なってくれる
先ほどは、話を聞いてくれるだけでしたが、
場合によっては警察が直接、ゴミ屋敷の家主に注意喚起してくれる場合もあるようです。
これは、ゴミ屋敷によって様々な被害が出ていると言う証拠や住民の数などで変わるようです。
例えば、
ゴミ屋敷の隣人が1人だけで警察に訴えたところで、
動いてはくれないかもしれませんが、被害が出ている証拠や被害を受けている住民が一丸となって訴える事で対処してくれるようです。
警察に注意喚起をしてもらうためには、
近隣の住民がチームとなって協力する必要があるため、
少し大変な部分もあるかと思いますが、被害が出ていればすぐに一丸となって対応できると思います。
場合によっては法律で裁くことも
警察が直接、動くにはゴミ屋敷の家主が「犯罪行為」を行う必要があります。
この点が難しいところで、立証をすることが中々難しいものです。
ここでは、法律に引っかかる可能性がある事項だけ取り上げます。
ただし、必ずしも法律違反となるとは限らないので注意ください。
警察が動く可能性があるものとして、
騒音があまりも酷い場合、法律的には引っかかるでしょう。
これは、著しく騒音を響かせている場合に限ります。
そのほか、
ゴミ屋敷が原因で火災を起こしてしまって、隣家へも被害が及ぶ場合なども
場合によっては、罪に問われる可能性もあります。
とは言え、
現状は、警察や法律でゴミ屋敷を排除しようと思っても中々できないのが現実です。
警察以外でゴミ屋敷を対処する方法
ゴミ屋敷に関しては、
警察は中々本格的に動いてくれない事を先ほどはご紹介させていただきました。
では、通常はどのような方法で対処していく事になるのでしょうか?
今からその方法についてご紹介していきます。
ゴミ屋敷の住民に話をする
まず、最初にできることはゴミ屋敷の家主に「片付けてもらう旨」を話すことです。
基本的には、効果はないことが多いですが、
場合によっては、改善することもありますので初めにできることとして挙げました。
ちなみに、
実際に話をしにいく際には、数人でいくべきなのと、
町内会の代表や場合によっては、会話を録音しておく事も重要です。
ゴミ屋敷と言っても、
仕方なくなってしまった方、故意にしている方、気づいたらなっていた方など様々です。
住民から直接相談する事で、改善するケースもありますので、
まずは直接話し合ってみてください。
親族などに相談する
現場は、ゴミ屋敷の家主だけであっても、
息子さんや娘さんなど親族が遠くに住まれている場合があります。
仮に繋がりがあって、連絡が取れる場合には一度相談してみる事をオススメします。
母親が1人で実家に暮らしており、
軽い認知症などを患っているような場合、ゴミを貯め込んでしまっている可能性があります。
これをあまり帰省できない息子さん達に相談すると、すぐに改善するケースもあります。
実際、「まさか母がそんな事になっているとは・・・」なんて方もいらっしゃいます。
こちらも稀ではありますが、ケースとしては稀にあります。
自治体に相談する
・本人に話してもダメ
・頼れる親族がいない
・警察や消防もすぐには頼りにはならない
上記のような場合、
「自治体」に相談することが最善策と言えるでしょう。
自治体に相談する際には、
ゴミ屋敷の状態や近隣住民への被害状況などを細かく伝えるとスムーズに動いてくれるでしょう。
そのため、確固たる証拠などを持って相談してください。
自治体は、
住民からの相談を受けて、ゴミ屋敷の家主に注意喚起や指導などを適宜行なってくれます。
公的な機関が実際に訪問したことで、改善するケースも少なくありません。
最終的には警察などに頼る事も視野に入れながら相談しましょう。
ゴミ屋敷に対する警察の対処についてまとめ
本ページでは、
ゴミ屋敷問題に対する警察の対処について実際の事例をご紹介させていただきました。
基本的には、すぐに動いてくれるケースは稀であり、1番初めに相談するのは最善とへ言えないでしょう。
では、今回の概要を簡単にまとめましょう。
・警察はゴミ屋敷問題にすぐに動けない
・警察の注意でゴミ屋敷が改善するケースもある
・何をしてもダメな場合には警察に相談しましょう
ゴミ屋敷と言っても、
なるまでの経緯は、人それぞれです。
病気でなってしまった方、気づいたらなってしまっており実感がない方、故意にさせてしまう方など様々です。
注意しておきたいのは、
対処方法ですが、実際の現場を片付ける際には必ずプロに任せましょう。
規模が小さければ数人での素人での作業でも問題ないかもしれませんが、
規模が大きい場合には、害虫や害獣が住み着いている場合もあり危険です。
下手に掃除をして、ネズミに噛まれてしまったり、
掃除後に悪臭が残ったり、害虫を駆除できてなかったりしますので、
基本的に、綺麗な状態に戻すのであればプロ(専門業者)に任せてしまいましょう。
埼玉県をメインに特殊清掃を行なっているリンピアでは、
ゴミ屋敷や孤独死の現場の原状回復、また普通の清掃まで行なっています。
遺品整理や不用品回収まで合わせて行う事ができますので、
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