特殊清掃の件数は年々増加してる!?高齢者の実態について

特殊清掃は年々増加しており、今後も増えていくことが予想されています。
この背景には、少子高齢化が進んでいることが原因とされています。
また、一人暮らしの高齢者の数も増えていることから孤独死の可能性も年々上昇していることも考えられます。
本ページでは、
実際の高齢者の人口推移から見る特殊清掃の件数の増加傾向についてご紹介しています。
データから見れば増えていることが明らかなのが分かるかと思います。
・高齢者人口の推移がわかる。
・一人暮らしの高齢者の増加傾向がわかる。
・今後も特殊清掃の件数が増えていくことがわかる。


高齢者の人口の推移について
少子高齢化が進んでいると言われていますが、
実際にはどうなのでしょうか?
統計データを見ないとなんとも実感が湧かないですよね。
そこでまずは高齢者の人口の推移を見ていきましょう。
総人口に占める高齢者の割合(件数)
総務省統計局が発表した『統計からみた我が国の高齢者』というデータによると、
2024年時点で、総人口に占める高齢者の割合は65歳以上人口は3625万人と過去最多となっています。
総人口は、前年に比べて59万人も減少している一方で、65歳以上の人口は、3625万人と前年に比べて2万人も増加しています。
男女別のデータを見てみると、
男性が1572万人(男性人口の26.1%)、女性が2053万人(女性人口の32.3%)となっており、
女性が男性より481万人も多くなっています。
ちなみに、
70歳以上の高齢者のデータでも増加傾向にあり、
70歳以上の人口は2898万人で、前年に比べて9万人も増加し、75歳以上の人口は2076万人で、前年に比べて71万人も増加、
80歳以上の人口は1290万人で、前年に比べて31万人も増加しています。
実際にこれまでの高齢者(65歳以上)の人口推移を見てみると、
1985年には10%、2005年に20%、2024年は29.3%と年々増加傾向にあるのがわかります。
このままのスピードで行くと、
2040年には34.8%、2045年には36.3%になると見込まれています。
日本の高齢者人口は世界トップ
実は、日本は諸外国と比較しても高齢者の人口がトップレベルに多いのです。
これは、人口10万以上の200の国及び地域での統計データによるもので、
2位となるマルティニーク(25.3%)より多い、29.3%でトップとなっています。
さらに、
主要国における2024年の65歳歳以上の人口の割合を比較したところ、
65~74歳及び75歳以上で、日本が最も高くなっているという結果になっています。
一人暮らしの高齢者の件数が年々増加している
総人口に占める高齢者の割合が年々増加しているのと比較して、
一人暮らしの高齢者の件数も増加傾向にあることがわかっています。
総務省が発表した「見守り活動をめぐる状況」によると、
一人暮らしの高齢者の数は、令和2年には男性が約231万人、女性が約441万人となっています。
現在のままいくと、令和22年(2040年)には、男性が約356万人、女性が約540万人となる見込みとなっています。
また、高齢者人口に占める一人暮らしの高齢者の割合は、
令和2年には、男性が15.0%、女性が22.1%となっています。
今後も上昇傾向が続くとみられ、令和22年(2040 年)には男性が20.8%、女性が24.5%となる見込みとなっています。


特殊清掃の件数は増加傾向に
高齢者の人口が増加傾向にあること、一人暮らしの高齢者の割合が増加傾向にあることから、
特殊清掃の件数は今後も増加することが予測されます。
実際に、ここ数年でも右肩上がりになっています。
高齢者自身も孤独死に恐怖を抱いている
内閣府「令和 4 年版高齢社会白書」によると、
孤独死を身近な問題だと感じる(「とても感じる」と「まあ感じる」の合計)人の割合は、
60歳以上の高齢者全体では 34.1%となっています。
また、その内一人暮らしをしている高齢者の調査では、
50.8%と全体の5割を超えていることがわかっています。
さらに、
総務省が発表した「見守り活動をめぐる状況」によると、
一人暮らしの高齢者が周囲とのつながりなどが希薄になっていることもデータとして明かされています。
誰も近くに友人や知人、家族などがおらず、
日々誰とも話すことなく、生活していることが多いのです。
もちろん一人暮らしではない高齢者であればその割合も少し減りますが、やはり孤独に感じてる方が多いのも事実。
特殊清掃の件数を減らすには
今後、増えていくと予想されている特殊清掃。
しかしながら、少しでもその数を減らすにはいくつかの対処方法を実施するしかありません。
ここでは効果があるとされている対処方法をご紹介していきます。
家族や近隣住民とコミュニケーションをとる
孤独死した場合、発見されるまでに時間がかかると特殊清掃が必要となります。
しかしながら、普段から家族や友達、御近所さんとコミュニケーションを取ることで、
発見までの日数を短くできますし、何より普段から気にかけてくれる方がいるというだけで孤独感が少なくなります。
どうしてもそのような方が近くにいない場合には、習い事を始めてみるのもオススメです。
サービスを利用してみる
現在は、孤独死を防止するために行政などが行っているサービスがあります。
また、スマホアプリでも孤独死を防止するサービスがリリースされています。
こう言ったものを活用することで、周囲に自分の身に何かがおこった際に知らせてくれるため、孤独死にとても有効的に働きます。
施設に入る
どうしても孤独死したくない、また自分の身の回りのことを誰かにしてもらいたいなんて方は、
老人ホームなどをはじめとした施設に入ることも検討してみてください。
老人ホームなどの施設に入ると友人などもできて意外と楽しいかもしれません。
ただし、費用がかかることや必ずしも自分に合っているか分からない点がデメリットでしょう。


まとめ
本ページでは、
特殊清掃の件数が年々増加しているということについてご紹介していきました。
最後に本記事の内容をまとめておきます。
- 総人口に占める高齢者の割合は年々増加している。
- 高齢者人口のうち、一人暮らしの世帯も増加している。
- 一人暮らしの高齢者自身も孤独死の心配をしている。
いかがだったでしょうか?
年々増加しているとはいえ、恐らく多くの方は目にする機会が少ないであろう特殊清掃。
しかしながら、
このままいくといつか自分の身にも起こり得ることだと思います。
実際に総人口は減少しているにも関わらず、高齢者の人口は増えています。
50年後、100年後にはもしかしたら総人口の40%近い割合になっているかもしれません・・・・
その時には孤独死は防げているのでしょうか・・・・
埼玉県をメインに特殊清掃を行なっているリンピアでは、
ゴミ屋敷や孤独死の現場の原状回復、また普通の清掃まで行なっています。
遺品整理や不用品回収まで合わせて行う事ができますので、
何かお悩みがあれば、気軽にご相談ください!
もちろん、ご相談や見積もりなどは無料で行なっています!