飛び降り自殺の特殊清掃について!流れと対処まとめ
生活していると、多々発生することを耳にすることも多い「飛び降り自殺」。
電車の路線内に飛び込む方、ビルから飛び込む方、お住まいのマンションなどから落ちる方、
さまざまな方法で亡くなってしまう方がいらっしゃいます。
しかし、
実際にその光景を目の当たりにしたことがある方は少ないはずです。
では、もしその現場の近くに住んでいたら?もしその場所を毎日使用する道路上だったとしたらどう感じますか?
仮に飛び降り自殺が起きたとして、
その場所を綺麗にしている業者がいるから、そこで起きたことを少しずつですが忘れていくことができるのです。
本ページでは、
そんな飛び降り自殺が起きた際の特殊清掃の流れについてご紹介しています。
通常の室内での清掃とは少し異なる清掃内容となっています。
・飛び降り自殺した現場の特殊清掃では、周囲に注意しながら清掃を行う。
・完全に体液や肉片を除去し、除菌まで終わらせる。
・清掃時間としては、1時間〜程度で終わることも多い。
飛び降り自殺現場の特殊清掃の流れについて
人はさまざまな亡くなり方をしますよね。
病気で亡くなる方、事故で亡くなる方、そして自身によって人生を終わらせてしまった方。
いろいろな理由があって辛くて、この世を去ることを決めたと思うと非常に心が痛みます。
そんな自殺ですが、
こちらも色々な形があるかと思います。
今回は、その中でも「飛び降り自殺」がテーマとなります。
飛び降り自殺というと、
イメージとしては、高層ビルなどから落下するパターンと電車の線路内に飛び込むパターンがあると思います。
今回は、この中でも特にビルなどから飛び降りが起きた現場の特殊清掃についてご紹介していきます。
通常の流れとは異なりますので、
一体、どのような流れで清掃が行われていくのかについてご紹介していきます。
- 1,肉片の回収
- 2,血液および体液の除去
- 3,薬剤を使用してしっかりと綺麗にする
- 4,消毒作業
1,肉片の回収
現場に残った肉片をまずは回収していきます。
警察が遺体を引き取った後でも、周辺には散らばっている肉片が残っています。
まずはこれらを隈なく探して、回収することから始めます。
2,血液および体液の除去
飛び降り自殺の現場では、
とにかく血液が酷く、周辺には想像以上に飛び散ったような状態になっていることが多いです。
人間の60%以上は水分だとも言われ、そう考えれば体壁や血液がすごいことになるのは容易に想像できると思います。
こういった体壁は、
地面はもちろんのことですが、周辺の外壁などにも飛びっており、
ひどい時には、ビルの2階や3階の外壁まで飛び散っていることもあります。
まずは、こういった体壁を除去する作業から始まるのですが、
外壁など床以外の部分から除去しないと、床に血液などが残ってしまうので注意が必要です。
3,薬剤を使用してしっかりと綺麗にする
大抵の場合、落下した場所は平ではないことが多いです。
また、血液が凝固してしまって、高圧洗浄機だけでは綺麗にできないことも多いです。
そこで除去した後は、特別な薬剤を使って擦って除去していきます。
この際、近くに排水溝などがない場合には、
洗浄水を回収しながら作業を進めていきます。
また、流した汚水についても綺麗に除去できないと、
後々、腐敗臭などが出る可能性もあり、しっかりと除去しなければいけません。
4,消毒作業
洗浄が綺麗に終わった後は、最後に除菌作業も併せて行います。
この作業をしないと、やはり不衛生になってしまう恐れがあります。
また、集合住宅が近くにある場合などは、行わないと近隣住民に迷惑ですし、トラブルになる可能性もあります。
飛び降り自殺現場で特殊清掃が行われるまでの流れ
もし、飛び降り自殺が起きてしまった場合、
特殊清掃を行うまでどういった流れになるのでしょうか?
すぐに行われるものなのでしょうか?
今から流れについてご紹介していきます。
1,警察に連絡する
まず飛び降り自殺が起きたら、大抵の場合にはすぐに発見されるケースが多いです。
そのため、まずは警察に連絡することになります。
この時、事故ということを伝えてすぐに警察が来るのを待ちましょう。
もしかしたら連絡した際に、
警察からの何らかの指示がある場合がありますので、基本的には警察の指示に従うようにしましょう。
2,救急車を呼ぶ
飛び降り自殺した場合であっても、
飛び降りた高さや落下地点によっては、まだ息をしている場合もあります。
その場合には、救急車も併せて呼んでおくとベストです。
救急車を呼ばなくても、警察に連絡したタイミングで、
警察から救急車を呼んでくれる場合もありますので、どちらが先かはなんとも言えませんが、
息をしているようであれば、先に救急車を呼ぶのも良いでしょう。
飛び降り自殺の場合、
落下する高さと落下地点によって、その後の処理の難易度も変わりますし、現場の凄惨さも異なります。
特殊清掃業者を呼ぶ
基本的には、警察の指示がない限りは特殊清掃を行うことはできません。
しかしながら、終わった後に特殊清掃業者を探すのでは間に合いません。
そのままで放置しておくことができないからです。
つまり、
飛び降り自殺が起きて、警察に連絡したタイミングでもう清掃業者を探しておきましょう。
そして、依頼も併せてしておきましょう。
特殊清掃業者に事情を話して、
警察が遺体を運び終わってからすぐに清掃をお願いしたい旨を話しておきましょう。
業者のスケジュール的に問題がなければスムーズに作業が進みます。
特殊清掃業者も多忙であることも多く、
対応できないこともありますので、何社か候補をあげておき、連絡する気でいるのがベストです。
飛び降り自殺の特殊清掃の流れと対処についてまとめ
本ページでは、
飛び降り自殺現場の特殊清掃についてご紹介していきました。
最後にどういった流れで特殊清掃が行われるのかについてまとめていきます。
- 1,肉片の回収
- 2,血液および体液の除去
- 3,薬剤を使用してしっかりと綺麗にする
- 4,消毒作業
いかがだったでしょうか?
意外と考えたことがないと思うのですが、今回飛び降り自殺後の特殊清掃について、
簡単にご紹介させていただきました。
孤独死現場の特殊清掃が多いため、
こういった飛び降り自殺のような現場に立ち会うと何故か非情に悲しくなってしまいます。
その方のことを色々と考えてしまったりします。
また、同じように事件現場の凄惨な状態の特殊清掃もそうですね。
「嫌だ」とか「怖い」とかではなく、
我々はプロとしてただただ綺麗にするということだけ考えてその時は仕事をしています。
しかしながら、
やはり、気持ちとしては悲しくなる時もありますし、寂しい気持ちになることもあります。
こういった飛び降り自殺のようなことが少なくなる世界が来れば良いなと常々思っています。
では、今回も最後までご覧になっていただきありがとうございました。
埼玉県をメインに特殊清掃を行なっているリンピアでは、
ゴミ屋敷や孤独死の現場の原状回復、また普通の清掃まで行なっています。
遺品整理や不用品回収まで合わせて行う事ができますので、
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