特殊清掃の料金体系の不透明さについて!何故そうなるの!?
原状回復が必要な現場を綺麗にする「特殊清掃」。
よくお客様からご質問を頂く内容に「料金が高額すぎる」、「何故決まった料金相場がないの?」なんてものがあります。
確かに改めてお客さまの立場から考えると納得してしまいます。
しかしながら、
実はこの料金体系の不透明さについては理由があるのです。
本ページでは、
特殊清掃の料金体系の不透明性についてご紹介しているとともに、
失敗しないための対策についてまとめています。
これから&今後もしかしたらという時に備えておきたい方は最後までご覧ください。
・特殊清掃はその場その場で対応が変わるために固定された料金体系が算出できない。
・費用算出には、人件費×施工内容×面積などが関係している。
・費用面で失敗しないためには、事前の対策が必須である。
特殊清掃料金の不透明性の真実
孤独死、事件・事故死、自殺などによって原状回復が必要となった現場を
綺麗にする清掃を「特殊清掃」と言います。
恐らく、経験されたことのない方の方が多いかと思います。
突然、特殊清掃が必要となり業者を探して見積もりを出してみたら
思っていた以上に高額でびっくりしたなんて方もいるかもしれません。
確かに「清掃」という視点だけを見れば高くも感じるかもしれません。
さらには、
ネットなどでも業者のHPを見てみても明確に料金体系が記載されているところが少なく、
最終的にいくらかかるのか不安であるという方もいるでしょう。
では、何故このように特殊清掃の料金は不透明なのでしょうか?
今からその理由についてご紹介していきます。
特殊清掃という大まかなカテゴリーで料金を算出している
実は、特殊清掃と言ってもこの施工内容にはさまざまな工程が含まれていることが多いです。
例えば、汚染物の除去、消毒、消臭、遺品整理、害虫駆除、リフォームなど。
これら全てをまとめて特殊清掃とまとめられていることが多いことから料金体系が不透明になりやすいのです。
また、
新規参入業者も多いことから、汚染箇所の除去だけは自分達で行って、
脱臭や消臭に関しては機器のレンタルなどで対応しているケースもあります。
このような場合には、レンタル料分が上乗せとなり、高額になりやすいです。
さらには、
人件費も業者によってまちまちとなっていることから、
必ずしも1日、1時間あたりでいくら〜という明確な費用算出ができないのです。
そもそも現場ごとに対応が異なる
特殊清掃が必要な現場というのは、
全てが同じような作業で終了するわけではありません。
またその過酷さについても全てが異なるのが現状です。
つまり、
その場その場で対応方法が変わってくる作業となります。
従ってより一層、料金に関しても変化が出てくるのです。
当然ですが、
対応するスタッフの人数や清掃をする広さなども関係してきます。
さらには、どれだけ死後時間が経っているのかなども強く関係してきます。
このような事からも見積もり時にもある程度の幅を持って提案させて頂くことがあります。
これは確定して見積もり後に別途でどうしても費用がかかる作業が出てきた時に、
請求することが難しくなってしまうからです。
特に現場に入ってみないとわからないことも多く、
リフォームが必要なケースや思っていた以上に酷く、作業工程が増えるなどが考えられます。
特殊清掃の料金の算出について
では、実際に特殊清掃ってどのように費用を算出しているのでしょうか?
業者によって多少の違いはあるものの、多くの業者では共通しているポイントがあります。
今からその算出方法について見ていきましょう。
基本的な料金体系一覧
作業項目 | 料金(目安) |
---|---|
消臭剤、除菌剤の散布 | 10,000円〜 |
消臭(オゾン処理) | 30,000円~ |
床上の特殊清掃 | 30,000円〜 |
浴室の清掃 | 50,000円〜 |
畳の撤去 | 3,000円〜(1畳) |
作業人件費 | 20,000円〜(一人当たり) |
リフォーム(解体含む) | お見積もりにてご案内 |
人件費や施工内容で料金が変動
特殊清掃の費用の算出方法としては、
当日清掃を担当するスタッフの人数及び施工する内容で変動します。
もちろんこれはあくまで一例に過ぎず、1Kか戸建てかによってももちろん変動します。
ここでは分かりやすく表記することにしています。
人件費(1人)×簡易消臭×汚染物除去=7万円(1Kの場合)
上記は、あくまで簡易的な特殊清掃を実施した場合になります。
完全脱臭など工程が少なく、また清掃面積も狭く、あまり現場が荒れていない場合となります。
このように簡易的な特殊清掃であれば、
10万円で済んでしまうことも珍しくはありません。
ただし、通常はやはりこのように簡単に済んでしまうことは珍しいです。
というのも、
やはりご遺体からの腐敗臭などは応急処置程度の消臭では消し切れないですし、
壁などにも体液などが付着していることが多いため、結局は完璧な原状回復が必要なケースが多いです。
やはり、
そうなってくると1Kだとしても高額なケースでも30万円程度必要となる場合もあります。
このようにその場その場で費用が変わってきてしまうのも特殊清掃の特徴でもあります。
間取り別の料金一覧
間取り | 料金(目安) |
---|---|
1K〜1R(9㎡〜28㎡) | 70,000円〜300,000円 |
1DK〜3LDK(25㎡〜70㎡) | 130,000円~500,000円 |
4DK〜(71㎡~) | 240,000円〜700,000円 |
上記以外 | 要見積もり |
上記は、あくまで一例に過ぎません。
平均相場として大体の幅を設定させていただいています。
特殊清掃に失敗しないための対策
やはり失敗も多い特殊清掃。
それには様々な要因があると思いますが、事前に対策をすることで未然に防ぐことはできると思います。
そこで業者選びで失敗しないための方法についてご紹介していきます。
1,相見積もりを取る
特殊清掃業者を探すのって結構面倒臭いですよね。
しかしながら、面倒臭いからといって1社のみで決定してしまうのは危険かもしれません。
というのも、もしかしたら悪徳業者かもしれないのです。
例えば相場以上に高額な請求をされてしまったケース、
施工不良を起こしてしまうケース。
特殊清掃での失敗は主に2番目が多いです。
こうならないためには、まずは2社〜3社程度の相見積もりは必ずしましょう。
比較をすることができる状態であればよく検討して決めることができます。
2,見積書を確認する
業者が提出した見積書をよく確認しましょう。
そこにどういった記載があるのかをチェックです。
「どのような工程が実施されるのか?」
「人件費はいくらなのか?」
「別途請求について」
「アフターフォローについて」
など。
上記のようなことを事前に知るためにも見積書をよく確認して、
わからないことがあれば、業者に質問して聞いておきましょう。
3,実績を確認する
もし、どうしても不安な場合には過去の実績などを見せてもらいましょう。
またHPがある場合には、よくサイトを確認しましょう。
もしかしたらネット上にはレビューなども落ちているかもしれません。
心配な場合には、ネット上でまずは調べてみるのも良いかもしれません。
特殊清掃の料金を安く抑えるためには
特殊清掃がどうしても高額になりがちであることがわかったと思います。
そこでどうしたら少しでも安く抑えることができるのか?についてご紹介していきます。
遺体発見から早急に対処する
もしご遺体を発見したらまずは警察に連絡しないといけません。
しかしながら、そのタイミングですぐに特殊清掃業者を探しておきましょう。
そして、同時に状況説明とすぐに対応してもらえるように段取りを組んでおきましょう。
特殊清掃は、
ご遺体の発見が遅れれば遅れるほどにひどくなるのは当然ですが、
ご遺体を運び終わってから時間が経つにつれて状況は悪化します。
従って、
できるだけ安く抑えたい場合には、なるべくすぐに特殊清掃ができるように
事前に準備しておけるかが鍵となります。
特殊清掃の料金体系の不透明性についてまとめ
本ページでは、
特殊清掃の料金体系の不透明性についてご紹介していきました。
最後に本記事の内容を簡単にまとめてみます。
- 特殊清掃は現場ごとに状況が異なるため明確な料金設定が難しい。
- 費用の算出には人件費や施工内容、広さ(面積)などが関係している。
- 高額になってしまうのは清掃内容から見ても妥当である。
いかがだったでしょうか?
特殊清掃について何か気になっていることがあるという方は、最後までご覧になっていただけましたか?
特殊清掃費用が高額になってしまうのは、
普通のハウスクリーニングとは清掃内容が全く異なるためです。
当然、汚染物の除去だけでなく消臭や害虫駆除、リフォームなど他にも行うことが沢山あるためです。
さらに、
どうして料金が不透明になりがちなのかについては、
ご紹介した通りで、現場ごとに対応が迫られるためです。
もし今後特殊清掃を依頼する可能性があるという場合には、
こういったことを事前に把握した上で、業者選びをしてみてくださいね。
埼玉県をメインに特殊清掃を行なっているリンピアでは、
ゴミ屋敷や孤独死の現場の原状回復、また普通の清掃まで行なっています。
遺品整理や不用品回収まで合わせて行う事ができますので、
何かお悩みがあれば、気軽にご相談ください!
もちろん、ご相談や見積もりなどは無料で行なっています!