特殊清掃には何日かかる!?原状回復までに要する時間について
特殊清掃って実際には何日かかるのでしょうか?
「どれぐらいで原状回復できるのか気になる」、「なるべく早めに綺麗にしてほしい」など、
どの程度の時間が必要となるのか気になるという方も多いようです。
特殊清掃では、
除菌・消毒、汚染箇所の除去、害虫駆除や消臭作業など多くの工程が必要となります。
従って、現場の酷さや家の広さなどによっても左右されます。
本ページでは、
特殊清掃にかかる日数について解説しています。
また、どのような工程が行われるのかについても合わせてご紹介していきます。
・特殊清掃にかかる日数は、現場の酷さや家の広さに左右される。
・あまり酷くなく、1LDK程度であれば即日終了することもある。
特殊清掃は何日かかるの?要する日数について
特殊清掃とは、
孤独死や自殺、事件、事故によって亡くなられた方のお家を原状回復する作業です。
現場は非常に凄惨であることが多いです。
このような特殊清掃のような難しい作業ってそもそも何日かかるのでしょうか?
作業に要する時間や日数ってどのくらいなのでしょうか?
作業にかかる時間の算出について
特殊清掃にかかる時間については、基本的に汚染箇所の除去と消臭・害虫駆除などによって異なります。
さらには、間取りや汚損状態によっても左右されます。
例えば、ワンルームなどの比較的狭いお家の場合で、
汚染箇所も少なく、そこまでひどい状態でなければ即日で作業が終わることもあります。
対して、
戸建や3LDKマンションなどの場合には、汚損がひどくなくても作業時間を要する可能性があります。
この場合、最大で2週間程度かかることもあります。
作業には、
汚染された箇所の除去と修復作業と消臭・害虫駆除と分けて考えます。
時間がかかる作業としては、圧倒的に消臭・害虫駆除となっています。
特殊清掃に時間がかかる理由について
特殊清掃は、即日〜最大で2週間程度の時間が必要となります。
この理由として、完全な消臭や害虫駆除が短時間では実現が難しいためです。
特に、発見から時間がかかっているケースでは悪臭が至る所に染み付いています。
臭いは一見、消えたように見えてもその原因を除去した上で消臭しないと、
結局は、また同じような臭いが漂ってくることになってしまいます。
実際に我々のところにも業者に依頼して特殊清掃してもらったが、結局悪臭が消えずにご依頼されるケースも多いです。
消臭作業では、
当別な薬品やオゾン脱臭機などを使って、何度も作業を行なっていきます。
さらには、何日にも分けて作業を行います。
害虫駆除も同様で、
一度の駆除作業では取りきれない害虫はもちろん、隙間に入っていた卵などが孵化するタイミングで、
再び、駆除する必要があります。
以上のことから、
特殊清掃には、思った以上の時間がかかる場合が多いのです。
特殊清掃に何日もかけたくない場合の対策について
特殊清掃に何日も時間をかけたくないorかけていられない場合には、
なるべく早めに作業に取り掛かるというのが最も可能な対策となります。
とはいえ、特殊清掃はすぐに発見されてからできるわけではありません。
ご遺体が発見されると、まずは警察が検死を行います。
その上で問題がなければ、そこで初めて特殊清掃ができます。
つまり、ご遺体の発見が早ければ早いほど作業に取り掛かる時間が早まります。
中々、できるような対策ではないのですが、
異変を感じたらすぐに警察などに連絡して、ご遺体の発見を少しでも早くするというのが対策と言えるでしょう。
また、
季節によってもご遺体の腐敗状態が異なります。
夏は特に腐敗が早く進み、冬は腐敗の進行が少し遅くなります。
こういった季節によっても現場の状況も変化するでしょう。
特殊清掃の流れについて
実際に特殊清掃ではどのような作業が行われるのか?
工程について簡単にご紹介していきたいと思います。
- 消毒作業
- 汚染物の除去・遺品整理
- 床などの洗浄・除去
- リフォーム
- 消臭・脱臭
消毒作業
作業前には、消毒作業を行います。
これは作業員が衛生的に守られるために行われるものです。
防護服、防護メガネ、防毒マスク、手袋などを着用して現場に入って簡単な消毒作業を行います。
ご遺体から出た体液や血液などは非常に多くのウイルスが存在しており、感染症の原因となりうるためです。
汚染物の除去・遺品整理
ご遺体があったであろう場所はもちろんですが、
体液や血液などが染み込んでいる場所、飛び散っている場所など汚染箇所は、
全て綺麗に除去しなければなりません。
まずは、こういった汚染された箇所を綺麗に除去していきます。
この時、除去作業が終わったタイミングで遺品整理も合わせて行うことも多いです。
ただし、ご遺族の方のご意向で自分達で行いたい場合もあるかと思いますので要相談ですが、
基本的には現場の遺品はウイルスなどが存在している可能性もあるため、業者に合わせて任せるのが安心かもしれません。
床などの洗浄・除去
汚染された箇所の除去が終わったとしても、完全に消臭できるわけではありませんし、
もちろん染み込んだ体液などはそのままでは綺麗になりません。
従って、床や床下、壁などを綺麗にする必要があります。
例えば、フローリングで亡くなられた場合には、
床下まで染み込んでいないか確認しなければいけないですし、染み込んでいれば、
確実に汚染箇所を全て除去する作業が必要となります。
フローリング、畳、壁紙などは全て剥がさないといけないことも多いです。
リフォーム
もし、フローリングや壁紙などを剥がした場合には、
原状回復作業として、張り替えなどを行わないといけません。
ただし、全てのケースでリフォーム作業が必要となるわけではありません。
あくまで必要なケースのみでの対応となります。
消臭・脱臭
全ての作業が終わりましたら、消臭・脱臭作業を行なっていきます。
特別な薬品を部屋全体に吹きかけて、消臭作業をします。
この時、オゾン脱臭機などを用いて完全除去を目指していきます。
消臭・脱臭作業には、
何日も要す可能性はありますが、基本的にはご遺族の方が入室できるレベルとしては、
翌日には完了していることが多いです。
悪徳業者に黙れないように注意が必要
特殊清掃を早く終わらせたい・・・・
このように考える方が多いのもわかります。
一刻も早く原状回復する必要があるとついついそう思っちゃいますよね。
中には、こういった理由から数時間で作業を終わらせてくれる業者を探している方もいると思います。
もちろん、現場の状況や間取りなどによっては数時間で終わることもあります。
しかしながら、孤独死などの場合いは実際にはそう短時間で終わることは少ないです。
もし、2LDK以上などの広い間取りにもかかわらず、
数時間での作業となる場合には、注意が必要かもしれません。
さらに、害虫も発生していたり、悪臭もある場合には数時間で終わらせることは難しいです。
まず、悪臭については数日で再度発生してくるはずです。
害虫についても、1週間程度で再度大量に増殖してくるでしょう。
結局は、別の業者に再度特殊清掃を依頼する羽目になってしまうと思います。
安すぎる業者にも注意が必要
特殊清掃は、過酷な現場での作業などが理由でどうしても費用がかかってしまうのが現実です。
さらには、特別な薬品の使用なども相まって、どうしても格安で行うことは難しいです。
従って、あまりにも格安すぎる場合にも注意が必要です。
ぶっちゃけた話、業界では決まった金額はないのですが、
ある程度の平均相場などは存在します。
2LDK以上となってくると、
平均としては30万円前後を平均相場として考えておくと良いでしょう。
逆に言えば、2LDK以上なのに数万程度で特殊清掃を行なってくれる業者は危険です。
こういった悪徳業者の場合には、
適当な消臭作業、害虫駆除作業、汚染箇所の除去などを行なって、
見た目上は綺麗にし、一瞬は悪臭も無くなったかのように見えるはずです。
しかしながら、時間が経てばすぐに元通りなのです。
特殊清掃は何日かかる?まとめ
本ページでは、
特殊清掃が何日かかるのかについてご紹介していきました。
最後に本記事の内容をまとめておきます。
- 特殊清掃には、即日〜2週間程度かかる。
- 時間がかかるのは消臭・害虫駆除が原因。
いかがだったでしょうか?
「なんでそんなに時間がかかるの?」、「少しでも早く終わらせたい」と考えていた方は、
最後までしっかりとご覧になっていただけましたか?
業者の中には、
すぐに作業を終わらせてくれるところもあるかもしれませんが、
反対に作業が雑になっている可能性もあります。
臭いや害虫はそう簡単に無くならないのが現実です。
これらをしっかりと根絶し、再度業者に依頼しないようにするためにも、
しっかりと技術力がある業者に依頼することが望ましいです。
埼玉県をメインに特殊清掃を行なっているリンピアでは、
ゴミ屋敷や孤独死の現場の原状回復、また普通の清掃まで行なっています。
遺品整理や不用品回収まで合わせて行う事ができますので、
何かお悩みがあれば、気軽にご相談ください!
もちろん、ご相談や見積もりなどは無料で行なっています!