ゴミ屋敷と引きこもりの関係性はある?原因と解決方法について
ゴミ屋敷と引きこもりって実際にはどのような関係性があるのでしょうか?
「どうして部屋が汚くなってしまうの?」、「どうして掃除ができないの?」なんて様々な疑問がありますが、
本ページでは、引きこもりになってしまった方がゴミ屋敷にしてしまう原因と解決方法についてご紹介したいと思います。
・ゴミ屋敷と引きこもりには密接な関係性がある
・引きこもりになる原因にも様々な理由がある
・病気ではないない場合には、まずはコミュニケーションを取ることが大切
ゴミ屋敷と引きこもりの関係性について
近年、若い方や女性にも増えていると言われている「ゴミ屋敷問題」。
そして、少し前から一般的にもなっている「引きこもり」。
一見、そこまで大きな関係性はないかと思われがちですが、実は密接な関係性があります。
では何故、引きこもりになってしまった方が、
ゴミ屋敷にしてしまうのか?
今からその原因についてご紹介したいと思います。
誰にも会いたくない
引きこもりになってしまっているという事は、社会との関係を絶っているという事です。
家の中で、一人で好きなことをしたり、だらだらしている方が楽だと感じるからです。
そのような方が、わざわざゴミ出しのために外に行くと思いますか?
もちろん、状態があまり酷い方でなければ、
買い物やゴミ出し程度であれば、問題ないかと思いますが、
状態があまりにも酷い場合には、外にすら出ないという方も多いです。
また、
家族と同居されているという場合であっても、
その家族とすら顔を合わせたくないという理由で部屋から出ないという方もいらっしゃいます。
このように人と会うことすら拒絶されている引きこもりの方の場合には、
ゴミ出しを一切しないので、どんどん部屋の中にゴミが増えていく状況にあります。
無気力になる
引きこもりになってしまうと、残念ながら何に対しても無気力になってしまう傾向があります。
もちろん、ゲームなどにハマる方も多いのですが、
それ以外に関しては「どうでも良い」と感じている方が多いです。
このようなやる気の欠如によって、
掃除を一切しなくなる方がとても多いのです。
この結果、当然のように部屋はみるみる汚くなってしまって、
すぐにゴミ屋敷化してしまうというわけです。
また、引きこもりになってしまうと、
友人が家に遊びに来る事もなくなりますので、
誰かを招待するために掃除をするという事もなくなります。
悪循環が重なって、ゴミ屋敷が完成するという構図になります。
不便を感じていない
引きこもりになってしまっている方の多くが、例え部屋がゴミ屋敷化していても、
それについて、不便に感じていないと言います。
1日中、部屋では動く事もなく、
好きなことをしたり、寝たりして過ごすため、多少部屋が汚くても、
そこまで生活に支障が出るわけではないと言う事でしょう。
物が多いけれども、
どこに何があるか把握しており、すぐに取れる位置にある事が
逆に便利だと感じている方もいるかもしれません。
特に、実家に住まれていることが多いと思いますので、
部屋のサイズもそこまで大きくない事も原因と考えられます。
物が捨てられない
引きこもりになってしまうと、収入が0になります。
これによって、本来であれば買い替えたり、捨てて別の物を購入するところですが、
それが中々できずに捨てられないと言う方が多いです。
他人から見たらどう考えても「ゴミ」だと思われる物であっても、
本人からしたら「いつか使うかもしれない」と感じてしまうのです。
恐らく、普通に生活している方の中にも、
このように中々、物が捨てられないと言う方は多いと思います。
これは引きこもりに限った話ではないのですが、特にその傾向が強いと言えます。
結果的には、
物が捨てられずに、物が増えていくのでゴミ屋敷にならざるを得ません。
セルフネグレクト
家族と同居されていた方が、ついには独りになってしまった場合に、
セルフネグレクトという状態に陥ってしまう場合があります。
セルフネグレクトとは、
簡単に表現すると「自分のことに対して生活するのに必要な行動をしない」ことです。
つまり、食事やお風呂、トイレなどの通常の生活を放棄することです。
これには、同居家族の死などが大きく関係しており、
孤立してしまったことによって、自分のことがどうでもよくなってしまうのです。
特に、長年連れ添ったパートナーが亡くなった後、孤立した生活を送る高齢者などに多いです。
引きこもりなってしまう原因について
ゴミ屋敷と引きこもりが密接な関係があることをご紹介しました。
では、どのような「きっかけ」で引きこもりになってしまうのでしょうか?
症例が多い事例をご紹介していきたいと思います。
人間関係が上手くいかない
引きこもりになってしまう原因としても多いのが「人間関係が上手くいかない」ことです。
この人間関係というのは、以下のような事例が含まれます。
- 学校でのイジメ
- 職場での人間関係
人間関係というのは、一生の悩みでもあります。
どんなに楽しい生活を送っている方であっても、
一度は人間関係で悩んだことがあるはずです。
大人になってからの引きこもりが増えている一因に、
職場での人間関係に悩んでいるという理由があります。
それだけ大きな要因になっていると言えます。
引きこもりになるケースとして、
学校の入学やクラス替え、就職などが挙げられます。
不登校になってしまう
子供の引きこもりの多くの原因が「不登校」によるものです。
不登校になる原因としては、以下のようなものがあります。
- 学校でのイジメ
- 学業についていけない
- 先生と折り合いがつかない
- 友人がいない
不登校になる原因としては上記が主な理由です。
特に多いのが、やはり学校での友達からにイジメでしょう。
新しく学校に入学した際、クラス替えをした際に、
クラスの友達から執拗なイジメなどを受けてしまって、
それが原因で不登校になってしまう子が多いです。
多くの場合には、
不登校になっても、中学から高校に上がる際、高校から大学に入る際に、
普通の生活に戻れることが多いです。
しかしながら、
中には、イジメが大きなダメージになってしまって、
中々、社会に踏み出すことができないで引きこもりを継続してしまう子もいます。
就職活動に失敗する
大人になってからの引きこもりに多いのが「就職活動の失敗」です。
特に、就職氷河期と言われた時代に、就活をされていた方に多い印象です。
とは言え、現代においても一定数のが方が引きこもりになっています。
「良い大学に入ったからこそ、良い会社に就職したい」
「家族や親戚から期待されている」
「周りが就職を決めているから頑張らないと」
上記のように思えば思うほど、重荷になってしまって病んでしまう方も多いです。
また、
上記のように意気込んでは、100社以上にエントリーシートを出して、
面接をしたのに全然内定が決まらないという方もいます。
このような挫折体験がまた、引きこもりにさせてしまう要因でもあります。
「俺は全然ダメな人間だ」
「なんで内定がもらえないんだ」
「家族にはなんて言えば良いんだ」
このように思った結果、心を病んでしまって引きこもりになってしまうのです。
受験失敗
引きこもりの原因として「受験の失敗」も実は事例が結構あります。
実は、受験というのは人生の分岐点でもあり、真面目に取り組めば取り組むほどに、
失敗した時のダメージは大きいものです。
特に、中高生にとっての受験失敗は、
「大きな挫折」のイメージがあり、中々この時の失敗が頭から離れません。
かく言う私も大学受験に失敗しているので、気持ちはよくわかります。
また、
親からの過度な期待があったものの、それに応えられなかった場合にも
同じような挫折を感じる子も多いです。
大事なのは、
受験に失敗しても、これからどのような人生を送るかです。
子供に対して、あまりキツイ態度をしないように気をつけましょう。
精神的疾患
引きこもりになる理由として「精神疾患」が関係している場合もあります。
ここで言う疾患は、「うつ病」などです。
実は、ゴミ屋敷の住人の中にも多い疾患だと言われています。
うつ病になってしまうと、
酷い場合には、寝たきりになってしまうので、
そもそも掃除やゴミ出しなどはできる状態ではありません。
家族と同居している場合には、
介護してくれることで、普通の生活を送れている方もいます。
それだけ、日常生活にも支障をきたす病気なのです。
また、うつ病以外にも様々な病気があり、
これらが原因となって、引きこもりになるケースは多々あります。
必ずしも健康であるわけではないので、病気だと感じた場合にはまずは診察をオススメします。
ゲームなどに依存してしまう
最後にご紹介するのは、「ゲーム依存」です。
「そんな事あるの?」
そう思われる方も多いと思いますが、実際にこれらが原因で引きこもりになるケースはあります。
とは言え、
誰しも最初から引きこもりになるわけではありません。
最初は、ゲームもしながら学校や仕事に行っているのです。
しかしながら、
そのうちのめり込みすぎて、オンとオフの切り替えが上手くいかなくなります。
その結果、学校や仕事を休みがちになります。
そして、昼夜逆転してついには引きこもりになってしまいます。
現代において、ゲーム依存症は大きな問題となっており、
今後はさらに増えていくと思われます。
引きこもりのゴミ屋敷を解決する方法について
引きこもりの方のゴミ屋敷をどうしても綺麗にしたいと考える場合に、
どのような方法で解決したら良いのかをご紹介したいと思います。
本人とコミュニケーションをとる
まず、ゴミ屋敷を綺麗にするよりも先に引きこもりの方とのコミュニケーションを大切にしてください。
「何故、引きこもりになってしまったのか?」
「引きこもりでも問題がない事」
「この先はどうしたいのか」
「一緒に部屋を綺麗にしないか?」
上記のように、まずは本人の事を認めてあげてください。
その上で、引きこもりになってしまった経緯や、不安・疑問・辛い状況などを
しっかりと聞いてあげてください。
最初は中々、心を開いてくれないと思いますが、
毎日、少しでも話しかけて会話をする事で、だんだんと心を開いてくれるはずです。
コミュニケーションをしっかりと取った上で、
ゴミ屋敷を一緒に綺麗にしようと持ちかけてみてください。
清掃業者に依頼する
次にご紹介する方法は、引きこもり本人とのコミュニケーションが取れる状態であることが前提です。
その上で、オススメするのは清掃業者に依頼することです。
引きこもりになってから長い期間が経っている場合、
中高年の引きこもりの場合には、既に同居する親も高齢になっていることが多いです。
したがって、家族一丸になっても中々掃除ができない場合があります。
また、
ゴミ屋敷問題で相談が来る場合、大抵の場合には悪臭が出ていたり、
害虫が発生している場合が多く、このような状態では業者に頼むほかありません。
市販で売っているような殺虫剤や消臭スプレーなどでは、
ゴミ屋敷の問題を解決することはできないためです。
プロが使用するような特別な薬品が必要となってきます。
したがって、
引きこもりの本人の了承を得て、掃除ができるようになったタイミングで、
業者に相談するようにしましょう。
ゴミ屋敷と引きこもりの関係性についてまとめ
本ページでは、
ゴミ屋敷と引きこもりの関係性についてご紹介していきました。
最後に今回の内容をまとめていきたいと思います。
- 引きこもりとゴミ屋敷には密接な関係性がある
- 引きこもりになるとゴミ出しや掃除をしなくなるのが理由
- 引きこもりになる理由には、人生における挫折や不登校、人間関係などが関係している
- 引きこもりの汚部屋を解決するには、本人とのコミュニケーションが大切
いかがだったでしょうか?
本記事をご覧になっているということは、
恐らくですが引きこもりの方or家族にそのような方がいらっしゃる親族の方であると思います。
ここまでご覧になっていただければお分かりだと思いますが、
一番大切なことは、本人とのコミュニケーションです。
とは言え、場合によっては大声で叫ばれたり暴れたりされる可能性もあります。
そのような場合には、外の人間にお願いして、
心のケアをしてもらうようにしましょう。
その上で、ある程度のコミュニケーションが取れる状態になってからゴミ屋敷を解決することを検討ください。
引きこもりは、
いつなるか分からない深刻な問題でもあります。
是非、本人の苦しみを理解してあげることから始めてみてください。
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