特殊清掃って病むの!?どんな理由で言われているの?
特殊清掃を行なっていると、たまに「病まないの?」なんて聞かれることもあります。
実際にこの業界で働いたことがある方の中には初日で「病む」ような現象になられる方はいらっしゃいます。
これには様々な理由があるのですが、最大の理由としてはやはり人の死と直接関係があるお仕事だからだと思います。
本ページでは、どう言った理由から病むと思われているのか?
また病む可能性があるのかについてご紹介していきます。
気になっているという方は、是非最後までご覧になってくださいね!
・特殊清掃によって病む可能性は少なからずある。
・病む理由としては、人の死と直接対面するため。
・病む可能性がある方は従事できないお仕事です。
特殊清掃ってすると病むの?
孤独死、事件・事故死、自殺などによって、
ご遺体が発見されるまでに時間を要したり、お部屋内が悲惨な状況になっているときに、
特殊清掃という清掃作業が必要となります。
特殊清掃は、
普通の方であれば、あまり行うことがないかもしれませんが、
日々このようなお仕事の依頼を受けます。
特殊清掃とは、
簡単にご紹介すると、お部屋またはお家全体を原状回復するための作業で、
普通のハウスクリーニングとは全く異なる清掃になります。
そんな特殊清掃ですが、
「病む」なんて思っている方、実際になった方がいらっしゃるようです。
まずは、このようになってしまう理由から見ていきましょう!
人の死に直面するお仕事だから
特殊清掃という仕事柄、人の死と常に直面しています。
ご遺体こそ、警察が検視のために運んでいきますので、
我々のような清掃業者は、直接目にすることはありません。
しかしながら、
どこに遺体があったのかは明確なほどにその跡が残っていることが多く、
ご遺体こそないものの、人の死に直面するお仕事なのです。
このような理由からか、
特殊清掃を始めて1日目に心が病んでしまう方もいらっしゃいます。
そして、すぐに辞めていきます。
実はこれが特殊清掃業の真実です。
多くの方がなんとなくで始めてみるのですが、
結局は、過酷な現状を知ってからかすぐにやめていくのです。
特殊清掃が病むと言われている理由
特殊清掃をすると病むと言われていることの理由は以下の通りでしょう。
- 死臭(悪臭)
- 肉片
- 血液・体液
- 害虫
上記のような理由が主なものとなります。
人によっては、トラウマレベルになることもありますので、やはり病むのかもしれません。
ちなみに、
中でも死臭が最もひどく、防毒マスクをしていても臭いますし、
仕事が終わってもしばらく臭いが取れないこともあります。
このような死臭が原因となって、
普段普通に食べていたものが 食べられなくなってしまったという方もいるほどです。
どれだけ過酷なお仕事なのかが分かっていただけると思います。
特殊清掃で病まない方の特徴
これから特殊清掃を始めてみたいと思っている方の中には、
病んでしまう方も少なからずいると思います。
ここでは向き不向きについてご紹介していきたいと思います。
あなたは向いているのか?
是非チェックしてみてくださいね!
1,人の死に向き合える方
特殊清掃という仕事は、人の死と向き合うお仕事です。
したがって、まずは人の死にしっかりと向き合っていけるだけの精神力がある方が向いています。
知らない人だからといって、人の尊厳を無視するような方には向いていないと思います。
どのような亡くなり方であっても、
ご遺体に対して、遺品に対して、しっかりと忍ぶ気持ちを持って、
仕事に従事することができる方は、向いていると言えます。
対して、
人の死に対して、向き合うことができないような方には向いておらず、
このような方は病む傾向にあると言えます。
2,体力に自信がある方
次に体力に自信がある方です。
特殊清掃は、清掃だけでなく、荷物の運搬など力仕事がメインとなります。
したがって、体力が非常に重要になってきます。
普段から部屋にこもっており、
あまり体力に自信がないような方では務まらないお仕事になります。
精神力も大切ですが、
体力面にも自信がある方でないと、務まらないお仕事となっています。
3,金銭面だけで志望しない方
特殊清掃というと給料が良いなんてイメージがあると思います。
確かに、給料は普通のお仕事に比べると高い傾向にあるかもしれません。
しかし、それには理由があるのです。
楽して稼げる仕事なんて世の中にありません。
特殊清掃が簡単に見えるのだとしたら、あなたは最初から向いていないということです。
すぐに辞めてしまう方が多い業界であり、
それなりに辛い仕事内容だからこそ、給料もそれに見合うだけもらえるだけの話です。
清掃をちょこっとして大金を手に入れたいと考えている方、
独立してしまえば稼げると思っている方には、
絶対に向いていないお仕事となっているので、いますぐに辞めてください。
4,日常生活に支障が出ても問題ない方
特殊清掃を行なっていると、
普段から死臭が染み付いてしまったり、普段は目にすることないものを目にすることから、
食べられないものも出てきてしまう可能性があります。
このように日常生活にもある程度の影響が出る可能性があるお仕事です。
これまでにもご紹介した通りで、前は大好きだった食べ物が、
この仕事をしてから寄せつけなくなったなんてことザラです。
これには現場で見たものや悪臭などが関係しています。
もし、食べることが大好きで生きがいなんだなんて方だとしたら、
圧倒的にこの仕事は向いていないと言えるでしょう。
日常生活にある程度の支障が出ても問題ないという方が
この特殊清掃というお仕事に適していると言えます。
特殊清掃って病むの?まとめ
本ページでは、
特殊清掃というお仕事が「病むのではないか?」と言われていることについて、
長年この業界で働いているプロがこの実情についてご紹介していきました。
最後に本記事の内容をまとめておきます。
- 特殊清掃が病むというのは事実でもある。
- 必ずしも病むわけではないが、人によって病む可能性もある。
- 病むというより、すぐに辞めてしまう方が多い。
いかがだったでしょうか?
気になっていた方は、最後までご覧になっていただけましたか?
特殊清掃は、
やはり一般的な仕事の分類には入らないお仕事です。
私も長年従事してきて思うのが、やはり大変な仕事だということです。
そもそも普通に生きていれば、
人の死に直面することってかなり少ないと思います。
それも、目の前で亡くなるのを目にすることも少ないでしょう。
また亡くなった後も、
すぐに葬式や通夜、火葬などを行うのが通常だと思いますので、
ご遺体が腐乱した状態なんかはまず目にすることはないでしょう。
そう言った常識の中で、
特殊清掃を行なっていると、いわゆる「悲惨な状態」であるご遺体や
その跡などを目にする機会が大幅に増えます。
病むか否かの前に、
この現実から逃げ出してしまう方が多いのもこの業界の特徴でもあります。
埼玉県をメインに特殊清掃を行なっているリンピアでは、
ゴミ屋敷や孤独死の現場の原状回復、また普通の清掃まで行なっています。
遺品整理や不用品回収まで合わせて行う事ができますので、
何かお悩みがあれば、気軽にご相談ください!
もちろん、ご相談や見積もりなどは無料で行なっています!