夏場の特殊清掃が過酷な理由と孤独死が増える理由を解説

夏場は、特殊清掃現場がとても過酷になりがちです。
これにはいくつかの理由があり、他の季節と比較しても段違いであります。
また、夏は孤独死が増える要因が沢山あり、現場や周辺でも注意が必要となる時期でもあります。
本ページでは、
夏場の特殊清掃が過酷な理由についてご紹介していきます。
また、孤独死がなぜ夏場に増えるのかについても合わせて解説しています。
・夏場の特殊清掃が過酷な理由が分かる。
・夏場に孤独死が増える理由が分かる。
夏場の特殊清掃が過酷な理由

特殊清掃とは、
孤独死、病死、自殺、事故死などによって亡くなった方のお家を原状回復する作業です。
現場の状態がひどい場合には、必ず専門業者による清掃が必要となります。
実は年々、増加傾向にある特殊清掃。
これにはただ単に自殺や事件死などが増えているわけではなく、
孤独死などが増加していることもその要因となっています。
1年を通して件数が著しく減ることはなく、
特殊清掃業者も年間ベースで現場に向かって原状回復作業を行なっています。
ここからが本題ですが、
夏場の特殊清掃が過酷であるという理由についてご紹介していきます。
夏場は遺体の腐敗が早く進む
年間を通して、ご遺体の腐敗が最も早く進むのが夏場です。
これは、気温が高く湿度も高いことが原因です。
似たような環境で腐敗が早く進むのは、冬場でエアコンが効いた部屋です。
この場合も夏場同様に、腐敗が早く進むことが多いです。
夏場の場合、
ご遺体は死後すぐに腐敗が進みますが、1日ごとに他の季節と比較しても、
溶け出す速度が速くなります。
従って、
実際に死後確認された時には、ご遺体の状態がかなり悪くなっていることが多く、
特殊清掃も通常よりも過酷になってしまうのです。
害虫の大量発生も
弊害として、ただご遺体の腐敗状況がひどいわけではなく、
そのご遺体に群がる害虫の量も夏場はとてつもなく多いです。
蛆虫から始まり、蠅などが大量に発生していることも珍しくありません。
腐敗したご遺体を餌にやってくる蛆虫と、
そのご遺体に散乱する蛆虫によて、1日ごとに大量の蛆虫が湧きます。
そして、数日も経てば蠅だらけの現場になってしまいます。
最もひどいケースでは、
ネズミやゴキブリなども発生することも多いですし、
こういった害虫からの感染症のリスクも非常に高まります。
害虫が発生している現場については、
素人が無闇に現場に入ることによって、感染症リスクが高まりますので、
必ず、業者に作業を依頼したり、勝手に遺品整理などをしないようにしましょう。
夏場に孤独死が増える理由

特殊清掃が過酷となるだけでなく、夏場は、孤独死も増えます。
では、それは何故なのか?
その理由をご紹介していきます。
夏場は熱中症で死亡する方が増える
夏場は、孤独死が多くなります。
その原因の一つとしては、「熱中症」があります。
エアコンをつけていれば家の中で熱中症になることは少ないですが、
高齢者の中には、様々な理由からエアコンを使わない方も多いのです。
その理由は以下の通りです。
- 1,電気代がかかるから我慢する
- 2,電気代が払えずに電力会社から電力の送電を停止されてしまっていた
- 3,体が動かせずに換気などが行えなかった
- 4,途中で倒れてエアコンを作動できなかった
上記のように、
高齢者の場合、エアコンを使えないor使いたかったけど無理だったケースが多く、
これが熱中症の発生の要因となっています。
電気が止まっている場合にはもうどうしようもないですが、
電気は通っているけど、我慢して過ごしているというケースでは、
脱水症状が起きてしまって、そのまま動けずに亡くなってしまっています。
実際に高齢者の中には昔はエアコンがなかったからか、
今でもなるべく冷房を使わずに過ごしている方も多いようです。
しかしながら、ここ数年の夏場はとても暑く酷い日には40度近い日もあります。
こういったことが原因となって、
夏の孤独死が増えてしまっているのです。
夏場に特殊清掃が多く感じる理由について

夏場に特殊清掃が多く感じる理由として、
ご遺体の腐敗の進みが早く、発見されるまでに日数がかからないというのが理由の一つかもしれません。
しかしながら、実際には特殊清掃自体は夏場だけが極端に多いというわけではなく、年間を通して増加傾向にあります。
夏場にご遺体が発見される要因は以下の通りです。
- 悪臭
- 害虫の発生
主にはこの2つが大きな要因となっていますが、
実際には悪臭がかなり強くなって周囲の住民によって発見されるケースが多いです。
夏場のご遺体の状態はひどく、
リフォームが必要となることも多く、建物自体へのダメージも大きいです。
オーナーにとっても痛いところでしょう。
夏場の孤独死を防ぐためにできること

夏場の特殊清掃を減らすためには孤独死を減らすことが重要です。
そこで、どうしたら夏場に孤独死を減らすことができるのか?
その対策方法についてご紹介していきたいと思います。
- 1,水分補給はしっかりと行う
- 2,エアコンは基本的にケチらない
- 3,電気が止まっていないか確認する
- 4,こまめな生存確認を行う
1,水分補給はしっかりと行う
熱中症にならないようにするためにも水分補給はこまめに行なう必要があります。
喉が乾いてなくても、脱水状態になっていることもありますので、
定期的に水分補給をすることを忘れないようにしてください。
高齢者の場合には、
思った以上に水分を補給できていないケースもありますので、
周囲の人間がこまめに行うように指導してあげましょう。
2,エアコンは基本的にケチらない
電気代が高くなるからといってエアコンをケチるのはやめましょう。
特に最も暑くなる日中や寝ている時などはエアコンをつけるようにしましょう。
電気代については、温度で調整することで最低限の電気代に済ませることもできます。
冷房は温度を下げると高くなりますので、
電気代を考えると27度程度に設定しておくと良いでしょう。
確かに電気代はかかるかもしれませんが、
ケチったことで熱中症になってしまって孤独死・・・・なんてことになるのは最悪なケースです。
暑い時はなるべく冷房を使うように高齢者には言ってあげてください。
3,電気が止まっていないか確認する
お金がなくて電気が止まっているというケースも一定数あります。
もし、親戚などがこう言った事態に陥っている場合には、
代わりに電気代を払ってあげたりして助けてあげてください。
夏場の間は冷房がないと非常に危険ですので、
電気代が止まっているか否かは、事前に確認しておきたいところです。
もし、どうしても電気代を払えないほどに困窮している場合には、
生活保護などを考えてみてください。
まずは、お住まいの役所に相談に行ってみましょう。
4,こまめな生存確認を行う
親戚、家族などが遠くで一人暮らしをしているという場合には、
こまめに連絡をとって、生存確認をしましょう。
コミュニケーションを取るということもまた孤独死を防ぐ方法の一つです。
「最近、帰省できていない」
「最後に連絡を取ってからどれぐらい経ったのか覚えていない」
このような方は、1週間に1回、できれば毎日1回ぐらいはやりとりしましょう。
連絡がなければ適切な場所に連絡して、
家まで見に行ってもらうこともできますので、連絡だけでも取れるようにしておきましょう。
埼玉県の特殊清掃ならリンピアにお任せください
埼玉県をメインに特殊清掃を行なっているリンピアでは、
ゴミ屋敷や孤独死の現場の原状回復、また普通の清掃まで行なっています。
遺品整理や不用品回収まで合わせて行う事ができますので、
何かお悩みがあれば、気軽にご相談ください!
もちろん、ご相談や見積もりなどは無料で行なっています!
まとめ
本ページでは、
特殊清掃の見積書で悪徳業者か否かを判断するポイントについてご紹介していきました。
いかがだったでしょうか?
最後に本記事の内容をまとめておきます。
- 夏場は、腐敗の進みが早いため特殊清掃が過酷になる
- 夏場は、熱中症などによる孤独死が増える
- 腐敗の進みが早いと悪臭や害虫が大量に発生する
夏場の特殊清掃現場は非常に過酷です。
たださえ大変な作業ですが、ご遺体の腐敗状態が酷い場合には、
床下まで体液などが染み込んでおり、大掛かりな作業となります。
また、
悪臭や害虫を消すためにも通常より作業が大変になります。
原状回復まで時間がかかるケースもあります。
こう言った事態を防ぐためにも孤独死を事前に防ぐ努力が必要です。
高齢者自身、また周囲の人間による「気にかけ」が防ぐためにも大切です。
仮にご遺体を発見した際には、
すぐさま部屋から出て、警察に連絡を入れるようにしましょう。


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