特殊清掃ってどこまでするの?作業内容や必要性について解説
現代ではたまに耳にすることも多くなった「特殊清掃」。
あなたは聞いたことがありますか?
イメージだと普通の清掃とは少し違うような気がするような、なんとなく過酷なイメージを持っている方も多いかもしれません。
実際に、普通のハウスクリーニングとは明らかに異なる作業内容となります。
また、必要となるシーンも全く異なります。
必ずあるシーンにおいては必要となる作業になります。
本ページでは、
特殊清掃はどこまでするのか?その対応範囲についてご紹介するとともに、
作業内容や必要性について解説しているので最後までご覧になってくださいね。
・特殊清掃は、原状回復を目指す清掃。
・孤独死、事件・事故死・自殺現場などで必要となる。
・清掃だけでなく、消臭・除菌・リフォーム・害虫駆除など作業は多岐に渡る。
そもそも特殊清掃ってどんな清掃!?
あなたは特殊清掃と聞いて一発でどんな作業が想像できますか?
また、詳しくご存知でしょうか?
全ての方が経験されるものでは無いため、
よく知らないという方も多いかと思います。
特殊清掃とは、
主に孤独死、事件・事故死・自殺現場、ゴミ屋敷、災害現場、ペット屋敷など、
通常とは異なり、悲惨な現場で必要となる清掃になります。
上記のような現場では、
血液、体液、ご遺体跡、ペットの死骸、大量の害虫、悪臭など、
普通のハウスクリーニングでは対応できない物が散乱されています。
これらのものを綺麗に撤去するだけでなく、
消臭・除菌作業なども行い、必要があればリフォームまで行うのが特殊清掃となります。
原状回復を目指して作業を行い、再び住居として利用できる状態に戻すのが目的です。
特殊清掃はどこまでするの?対応範囲は?
特殊清掃ってどこまでするのでしょうか?
対応範囲について知りたいという方も多いと思いますので、ご紹介していきたいと思います。
原状回復を目指す
特殊清掃は、どこまで対応するのか?
この答えは、「原状回復」までです。
原状回復とは、
元々入居した時と同じような状態にまで戻すことです。
もちろん完璧に戻すという意味ではありません。
家自体は経年劣化するものですので、
汚れたり、劣化するのは当たり前だという考え方があります。
従って、経年劣化した分を差し引いて元の状態に戻すことです。
具体的に特殊清掃が目指す原状回復とは以下の通り。
- 悪臭がなくなる
- 害虫がいなくなる
- 汚染箇所がなくなり、綺麗になっている
- シミなどが除去されている
- 必要なリフォームが実施されている
上記のような状態を目指して、
原状回復を目指すのが特殊清掃となります。
どこまで実際にやるのか?と言われると上記のようなことを行なっていくのが仕事です。
ハウスクリーニングとの違いについて
ハウスクリーニング |
・清掃 ・フローリングのワックスがけ ・カビの除去 ほか |
---|---|
特殊清掃 |
・消臭・除菌 ・害虫・害獣駆除 ・汚染箇所の除去 ・リフォーム(壁紙の張り替えほか) |
上記のように、ハウスクリーニングの対応範囲とは完全に異なります。
また、必要となるシーンも全く異なります。
特殊清掃は、
上記のことからも、特定のシーンにおいて、どうしても必要となる清掃になります。
通常の清掃では対応できない作業内容となっています。
特殊清掃の作業内容について
実際に特殊清掃ってどのようなことをするの?
なんて疑問をお持ちの方に向けて、作業内容についてご紹介していきます。
1,消毒・除菌作業
特殊清掃が必要となる現場では、
そのままでは非常に危険なウイルスなどが大量に存在しており、
そのままの状態で作業を行うのは非常に危険です。
従って、
まずは作業をするために、消毒・除菌作業を行なってから清掃に取り掛かります。
2,消臭
続いて、消臭作業を行なっていきます。
しっかりと隅々まで消臭をおこなうために、オゾン脱臭機や専用の薬品などを使用して、
付着した腐敗臭や害虫・害獣による悪臭を取り除いていきます。
3,害虫駆除
特殊清掃が必要な現場では避けることのできない害虫。
ひどい場合には、ネズミなどの害獣もいることも。
こういった害虫などを駆除をしていかないといけません。
対象となるのは、うじ虫、ハエ、ダニ、ゴキブリなどです。
近隣住宅に逃げないように最善の注意を払って、害虫駆除をしていきます。
専用の強力な薬剤を使用しますが、卵には効かないので何回かに分けて完全駆除を行なっていきます。
4,汚染箇所の除去
ご遺体があった現場では、
大量に付着した血液・体液やその他の汚染箇所を除去していきます。
壁紙はもちろん、ひどい場合には床下まで汚染されていることもあります。
5,リフォーム
あまりに汚染箇所がひどい場合には、リフォームが必要となります。
壁紙の張り替えから床下やトイレ、洗面所やキッチンなど。
解体から交換設置までが作業内容となります。
6,清掃
最後は、家の中を綺麗に清掃していきます。
この時点で汚染箇所などはもう撤去されているので、綺麗にするのが目的となります。
特殊清掃が必要となるシーンについて
どんな時に特殊清掃が必要となるのでしょうか?
今から必要となる現場についてご紹介していきます。
1,事件・事故死・自殺・孤独死現場
特殊清掃が必要となるケースで最も多いのがこのパターンです。
いわゆる、死後発見までに時間を要す場合や残酷な殺され方などをして、
家の中に大量に血液などが飛散しているようなケースですね。
汚染箇所もさながら、
腐敗臭は非常に強い臭いを放ちますので、消臭・除菌作業は、
通常のクリーニングでは対応は絶対にできませんので特殊清掃が必要となります。
2,ゴミ屋敷・汚部屋
ゴミ屋敷・汚部屋などの現場でも特殊清掃が必要となるケースがあります。
例えば、大量に害虫が発生していたり、悪臭がひどい状態であったり、
リフォーム作業が必要な状態になってしまっている場合には、やはり特殊清掃が必要となります。
3,ペット屋敷
いわゆるペット屋敷の場合には、特殊清掃が必要となるケースが多いです。
ペット邸とは、多頭飼いなどをしているお家で、さらに飼育環境がひどい状態です。
死骸も放置されていたりして、悪臭だけでなく、かなり不衛生になっている現場では、やはり特殊清掃が必要となります。
4,火災・水害現場
また、意外かと思われるかもしれませんが、
火災現場、水害現場でも特殊清掃が必要となります。
火災が起きた現場では、「火災臭」と言われるあまり聞き慣れない独島の悪臭が発生します。
水害現場でにおいては、泥や水などを原因としてや異臭などが発生します。
こういった悪臭を完全に除去できないと、
再びそこに人が住めるような状態に戻すことはできません。
以上のことからも、こういった現場でも特殊清掃が必要となります。
特殊清掃における注意点について
特殊清掃を依頼する上で注意しておきたいことがあります。
ここだけは注意しておけば良いかなという点をご紹介していきます。
悪徳業者に注意しよう!
実は、特殊清掃業者の中には悪徳な業者も存在します。
悪徳と言っても、高額な費用を請求されるといったものだけでなく、
そもそも清掃スキルが著しく低いというパターンも存在します。
意外とトラブルとして多いのは、
一度、業者に依頼して特殊清掃をしたものの、
悪臭が取れずに、再び消臭・除菌作業をしなくてはいけなくなり、2倍以上の費用がかかってしまったというもの。
悪徳業者だっために、
再度、無償で対応してもらうことができず、別の業者に泣く泣く依頼しかなく、
泣き寝入りな状態になってしまったという感じですね。
実は、消臭や害虫駆除は結構難しい作業となり、
再度、発生しないためにもスキルなどが求められる作業となります。
従って、悪徳業者に依頼しないように業者選びから慎重になることが大切です。
ちなみに、
業者選びで心配な方は、相見積もりを取ってみたり、
HPがあるか確認し、施工実績などを見せてもらうのがおすすめです。
特殊清掃業者に依頼するメリット
特殊清掃業者に依頼することはメリットしかありません。
唯一のデメリットとしては、費用がかかるという点です。
素人が無闇矢鱈に特殊清掃をしようとすると感染症など非常に危険な目に遭う可能性がありますので絶対にやめてください。
そこで、業者に依頼するとどういった点でメリットがあるのかをご紹介していきます。
1,すぐに原状回復ができる
原状回復をすぐにしないといけないというシーンもあります。
例えば、賃貸物件などにお住まいだったなどですね。
また戸建であっても、すぐに特殊清掃は必要となりますので、基本的には時間をかけらないです。
こんなとき、業者に依頼することで最短で即日から対応してもらえたりします。
また、完全に原状回復もできるということからも大きなメリットとなります。
2,不用品の処分をしてもらえる
特殊清掃業者に依頼すると、不用品なども一緒に処分してもらえます。
自分で処分しようと思うと、手続きや移動など非常に大変です。
しかしながら、業者が清掃と合わせて一緒に不用品の処分をしてくれるので手間が掛からなくておすすめです。
3,近隣住民とのトラブルを防げる
特殊清掃が必要な現場では、近隣住民とのトラブルが必須となります。
しかしながら、業者に依頼することでこれを最大限まで防ぐことができます。
感染症拡大を防いだり、害虫の漏れを防いだりは業者ならではです。
4,遺品整理やリフォーム作業も行なってもらえる
特殊清掃と合わせて遺品整理やリフォーム作業も一緒に行ってもらうことができます。
こう言った付随サービスを頼みたいけど、意外と費用もかかりますし、
業者選びも結構大変だったりします。
しかしながら、
特殊清掃と合わせて行ってもらうことで費用も安く済みますし、
業者選びの負担も軽減することができます。
特殊清掃はどこまでするの?まとめ
本ページでは、
特殊清掃はどこまでするのか?また作業内容や必要性などについてご紹介していきました。
最後に本記事の内容をまとめておきます。
- 特殊清掃は、原状回復まで行うのが目的。
- 作業内容は、消臭・除菌・害虫駆除・清掃・リフォームなど。
- 特殊清掃は、素人ではできない危険な作業。
いかがだったでしょうか?
本記事をご覧になっているという方は、特殊清掃について気になっている方だと思いますが、
最後までしっかりとご覧になっていただけましたか?
全ての人が経験するわけではない特殊清掃。
しかしながら、今後は高齢化社会となり、一人暮らしの高齢者が増えていくことからも、
もしかしたら経験することもあるかもしれません。
もし、あなたがご遺体を発見した第1人者となった場合には、
特殊清掃の手配などをすることになるかもしれません。
そうなった時には、今回の記事を思い出して、落ち着いて対応してみてくださいね。
埼玉県をメインに特殊清掃を行なっているリンピアでは、
ゴミ屋敷や孤独死の現場の原状回復、また普通の清掃まで行なっています。
遺品整理や不用品回収まで合わせて行う事ができますので、
何かお悩みがあれば、気軽にご相談ください!
もちろん、ご相談や見積もりなどは無料で行なっています!