遺品整理時の個人情報の処理方法とは!?重要性とリスクについて
遺品整理時に出てきた個人情報の処理方法はどのようにするのが適切なのでしょうか?
故人が遺したクレジットカードや公的な書類や継続しているサービスなどを放置するのはとても危険です。
本ページでは、そんな個人情報の処理がどれだけ重要なのか、そしてリスクなどについて解説していきます。
・遺品整理時の個人情報の処理の必要性について
・個人情報漏洩のリスクについて
・遺品整理時の個人情報の処理方法について
・個人情報の処理における注意点について
遺品整理時の個人情報の処理の必要性と重要性について
大切な家族が亡くなってしばらくは心へのダメージで何もすることが出来ない日々が続くかたもいることでしょう。
しかしながら、葬儀や通夜と合わせて行わないといけないのが「遺品整理」です。
遺品整理とは、簡単に説明すると故人が遺した遺品を分別して整理することです。
衣類や家具家電、貴金属など様々な遺品が出てくるので、
とても大変な作業になるわけですが、
こんな時、出てくるのが故人「個人情報」です。
ここでいう個人情報とは以下のようなものです。
・公的書類
・クレジットカード
・PCやスマホ
上記のような物には、故人が生前残したり書いたりした個人情報が記載されています。
このような書類などをそのまま放置したり、捨ててしまうのはリスクが高すぎます。
情報漏洩のリスクを考えても、適切に処理するのが大切です。
有料サービスが継続するリスクも
例えば、亡くなった事を通知しないといけない機関やサービスには
しっかりと伝えないといけません。
これは、継続してサービスを受け続ける事になりかねないためです。
仮に、無料のサービスであれば良いですが、
例えば月会費や年会費などがかかるものであれば、
亡くなってから毎月、毎年支払いが発生する事になります。
上記のように、
亡くなった後も、しっかりと個人情報を把握し、処理する事で、
無駄な支払いが発生するという事を防ぐことが出来ます。
個人情報の処理の必要性についてまとめ
- 故人の個人情報は適切に処理しないといけない
- 個人情報の処理を怠ると、リスクが沢山ある
個人情報の処理を怠る事によるリスクについて
遺品整理で出てきた故人の個人情報を適切に処理しないと、
どのようなリスクが出てくるのでしょうか?
今から、考えられる危険性についてご紹介していきます。
1,有料サービスの継続
先ほどもご紹介しました通り、
有料・無料共にサービスを継続したままになってしまうと、
気づかぬうちに、支払いの督促がきてしまって後から気づいて支払うという羽目になってしまいます。
これは、故人が生前どのようなサービスに入会していたか、
個人情報をしっかりと把握して、処理しなかった事による結果となります。
2,公的書類やクレジットカードから情報漏洩
例えば、故人の個人情報を記載された公的な書類やクレジットカードを
そのままゴミとして捨ててしまった場合には、情報が漏洩する可能性があります。
というのも、ゴミを誰かが漁ってしまうという可能性がないとは言えないからです。
さらに、
クレジットカードを退会しないままにしてしまうと、
年会費などが発生し、支払い督促がくる可能性もあります。
3,デジタル製品からの情報漏洩
公的書類やクレジットカードなどは適切に処理したとしても、
PCやスマホまではしっかりと処理できなかった時は、大変危険です。
PCやスマホの中には、クレジットカード情報が記憶されていたり、SNSなどのアカウントやパスワードが記憶されている可能性があります。
上記の通り、
PCやスマホを適切に初期化しないまま、販売してしまったり、
捨ててしまったりすると、誰かに悪用される可能性があります。
個人情報の処理を怠るリスクについてまとめ
- 利用しているサービスを退会しないと支払いが発生する可能性がある
- 公的書類やクレジットカードは適切に処理しないと情報が漏洩する可能性がある
- デジタル製品から情報が漏洩する恐れがある
遺品整理時の個人情報の処理方法一覧
ここまで、個人情報の処理がいかに大切かご紹介してきました。
ここからは、どのような方法で処理するのがオススメなのかを解説していきます。
1,公的な書類
まず、一番初めに処理をしないといけないのが「公的な書類」です。
これらは、故人の個人情報をしっかりと記載されており、
もし情報が漏洩してしまえば、誰かに悪用される可能性が非常に高い書類になります。
ここでいう公的な書類とは以下の通り。
- 1,免許証:警察署または運転免許センターに返還しましょう
- 2,健康保険証:死後5日以内に故人の勤務先へ、国民健康保険の場合には、死後14日以内に故人の住所地の市町村窓口へ返納しないといけません。
- 3,パスポート:お住いの都道府県のパスポートセンターへ返納しないといけません。
- 4,マイナンバーカード:故人が住んでいた市町村の窓口に返還しないといけません。
- 5,印鑑登録証明書:故人が住んでいた市町村の窓口に返還しないといけません。
- 6,後期高齢者医療被保険者証:死後14日以内に故人が住んでいた市区町村に返納しないといけません。
- 7,介護保険証:死後14日以内に故人が住んでいた市区町村に返納しないといけません
- 8,障碍者手帳:故人が住んでいた市町村の窓口に返還しないといけません。
上記の通りで、
各公的な書類は、期日までに決まった場所に返還する必要があります。
期日が決まっている場合には、必ずその期日までに返還しましょう。
2,クレジットカード
故人が生前所有していたクレジットカードもしっかりと退会しないといけません。
もし、退会しないでいると、年会費や未払い分の請求が来てしまいます。
まずは、故人のクレジットカード情報を把握した上で、サポートセンターに電話しましょう。
解約が住んだら、手元にあるクレジットカードはハサミなどで切って捨てるようにしましょう。
3,デジタル類
実は、結構厄介なのがデジタル類の遺品になります。
ここでは、以下のような物を指します。
・PC
・スマホ
・インターネットバンキング
・FX口座・株式口座
・SNSアカウント
・ブログやHP
・メールアドレスや連絡先など
・オンラインサービス
上記のような物がいわゆるデジタル遺品となります。
まず、PCやスマホを初期化する前に、インターネットバンキング情報やFXや株式口座があるかどうか、
SNSをやっていたか、ブログやHPは持っていたのか、オンラインサービスやネットショッピングをしていたか、
また、スマホに入っている連絡先などを全て確認する必要があります。
仮に、どこかで個人情報をしっかりと処理できていなかったら、
漏洩して悪用される可能性がありますので、
しっかりと処理・初期化する必要があります。
特に、リサイクルショップなどに売りに行こうと思っている場合、
PCやスマホの中身をしっかりと初期化しないといけません。
また、初期化する前に、ネットショッピングなどの情報を把握して解約などする必要があります。
遺品整理時の個人情報の処理に関する注意点
遺品整理時の個人情報の処理に関して、
注意しておきたい点がいくつかあるので、ご紹介していきたいと思います。
1,個人情報処理は慎重に
遺品整理を行う際には、個人情報以外にも衣類や家具家電など、
かさばったり重かったり量が多い遺品も多いです。
そのため、遺品があまりにも多い場合、つい適当になってしまったりします。
流れ作業のようになってしまって、
結果的に、個人情報を謝って捨ててしまったり、
後から必要な情報があったにも関わらず無くしてしまったりと・・・・
正気のような事にならないためにも、
遺品整理時の個人情報の取扱には慎重になってください。
2,悪徳業者に注意
遺品整理は、とても大変な作業です。
また、精神的にも自分では行えず、止む無く業者に依頼する方も多いです。
実際に、プロに任せれば一度に不用品の回収や買取も行ってくれるのでメリットも多いです。
しかしながら、
中には悪徳業者も存在して、仮にこのような業者に依頼すると、
最終的には個人情報が漏洩してしまう恐れがあります。
悪徳業者の場合、
パソコンやスマホなどの中身をしっかりと削除せずに、販売したり、
個人情報を利用して悪用したり、第3者に販売する可能性があります。
こうした事にならないためにも、
業者選びの段階から慎重に検討してもらって、
優良業者に依頼するようにしてください。
遺品整理時の個人情報処理の方法についてまとめ
本ページでは、
遺品整理で出た個人情報の処理について解説させていただきました。
では、今回のまとめを見ていきましょう。
まとめ
- 個人情報の適切な処理は、第3者による悪用を防ぐために必要
- 個人情報とは、公的な書類、クレジットカード、デジタル関連の3つに分類できる
- 公的な書類の処理は、期日が決まっている場合がある
- クレジットカード情報は事前に把握しておく必要がある
- デジタル遺品は、非常に複雑なため慎重に解約や大会などを行う
- 遺品整理を業者に依頼する場合、優良業者に依頼するようにする
ここまで、見てきた通りで個人情報は非常に大切です。
故人だからといって、漏洩しても構わないという訳ではありません。
最近では、マイナンバーカードや通知カードを利用した悪用も増えています。
また、ネットバンキングなども解約しないと悪用される可能性があります。
また、口座にお金が入っていることもありますので、
デジタル類に関しては、慎重にチェックしておきましょう。
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