孤独死と無縁死の違いとは?原因や対策方法についても解説
社会問題視されている「孤独死」、そして「無縁死」ってどのような違いがあるのでしょうか?
「結局は同じなんじゃないの?」、「何が異なるのかがわからない」、「結局孤独に亡くなることじゃないの?」なんて方に向けて、
本ページでは、孤独死と無縁死の違いと何故そのようなことが起きてしまうの?その背景や原因、そして対策方法などについてご紹介していきます。
どう言った意味なのか気になるという方はもちろん、これからの事を考えて是非本記事を最後までご覧になって頂きたいです。
・孤独死と無縁死は根本的に違う
・孤独死が増えているのも無縁死が起きてしまうのは現代社会に原因がある
・結局のところ、人とのコミュニケーションが対策として最も有効である
孤独死と無縁死の違いについて
現代社会において、非常に大きな問題の一つとなっている「孤独死」。
実は年々その数は増加しており、これからも増え続けていくと見られています。
その背景には様々な理由がありますが、後述しますので今はご紹介しません。
それと同じように言われることがある「無縁死」。
あなたはこれがどう言った亡くなりかたなのか説明できますか?
恐らく、二つとも同じような意味合いだと思っている方も結構いらっしゃると思います。
しかしながら、実際には意味が異なります。
まずはどう言った違いがあるかについて簡単に触れていきます。
孤独死とは?
「孤独死」は、
最期を誰にも見取られずにひっそりと一人で亡くなってしまって、
時間が経ってから誰かに発見されてしまうという亡くなり方です。
これは読んで字の如く、
「孤独に死ぬ」という意味になりますね。
本当に字のままです。
仮に親族がいたとしても、
ひとり暮らしをしており、ひっそりと亡くなって、
後から発見されることを全て「孤独死」と言います。
無縁死とは?
「無縁死」とは、
孤立して亡くなり、その後引き取り手が現れずに、
自治体によって火葬されて、埋葬されることを指します。
確かに「孤独死」と似たような亡くなり方ではありますが、
発見されても尚、誰も遺体を引き取らずに、
自体体が回収して火葬から埋葬まで行うという点で異なります。
ちなみに、
無縁死は東京都に至っては年々増加傾向にあるようで、
孤独死とセットで今後も増えていく可能性があります。
さらに、
無縁死の多くが親族が存在しているケースが多く、
しかしながら、遺体の引き取りを拒否されることが原因だったりするようです。
こういった背景をよく知るということも大切だったりします。
孤独死や無縁死が増加している原因について
「孤独死」や「無縁死」が増加しているという背景には一体何があるのでしょうか?
その原因を知ることで、現状を把握することができるかと思います。
あなたにとっても人ごとではなくなる可能性もありますので、しっかりとご覧になっていってくださいね。
原因1:コミュニケーション不足
現代社会は人間関係が希薄とされています。
それは何も友人関係だけではありません。
家族や親族もまた同様です。
息子や娘はいるけれども、
離れて暮らしているから一人で暮らしている高齢者。
そんな彼らは普段から話し相手もおらず、日々孤独に暮らしています。
また若者も同様で、
上京したりして一人で暮らしていると、どうしても普段から会話することが少なくなってしまいます。
こうしたコミュニケーション不足が孤独死させてしまう原因となっています。
無縁死に至っても同様で、普段から家族であっても希薄な関係性だからこそ、
遺体の引き取り手が現れないのです。
原因2:経済的貧困
孤独死の原因となるのは何もコミュニケーションだけではありません。
経済的に余裕がない方もその原因になったりすることが明らかになっています。
「お金がないから食べるものも買えない。」
ただこれだけなんです。
生活していくのがやっとで他のことを考える余裕すらない。
時には自殺を頭がチラつくこともあるでしょう。
こう言った心の余裕のなさが孤独死を生んでしまうのかもしれません。
一人で悩んで悩んで、その結果死を選ぶ方もいらっしゃいます。
原因3:持病
精神的・身体的な病を患っている方もまた孤独死に陥りやすいとされています。
そもそも病気が原因でまともな生活を送れない方もいらっしゃいます。
普通に生活をしたくてもできない。
このようなことが原因で孤独死になるケースも多々あります。
買い物に行きたいけど行けない。
外に行きたいけど精神的に辛くて家から出られない。
こう言った病気が原因となって孤独死してしまうケースもあることを是非把握しておいてください。
孤独死や無縁死に対する対策について
「孤独死」や「無縁死」をこれ以上増加させないためには、
我々がその原因を知って、対策を行なっていくことも大切です。
もちろん当人ができることはやっていくべきだとも思います。
ここではどのような対策方法があるのかをご紹介していきたいと思います。
自治体のサービスを普及する
既に高齢者向けに様々なサービスを展開している自治体も存在しますが、
まだまだその数は少ないのが現実です。
したがって、今後もこう言った高齢者化社会に向けたサービス展開をしてくことが大切だと思います。
孤独死や無縁死を増やさないための対策としては以下のようなことが挙げられます。
- 高齢者向けの相談窓口の設置
- 高齢者の見回り・巡回
- 高齢者のコミュニケーションの場を設ける
- 高齢者の異変などに対する迅速な対応環境を作る
まだまだ挙げれなキリはないと思いますが、
自治体ができる範囲でできるサービスを展開することが大切なのではないかなと思います。
孤独死などを防ぐためのサービスなどは既にありますが、
それはあくまで有料で会社が行なっているものであったりします。
まずは地域の自治体が行うサービスを気軽に利用できるようになる未来が重要なのではないかなと思っています。
コミュニケーションを取るようにする
当人ができる唯一の方法は「人とコミュニケーションをとる」ことです。
家族がいれば家族と。
家族がいないのであれば、近所の人や外部の人と話したりすることが大切です。
自治体やその他のサービスを待っているだけでなく、
もし自分がこのままではマズいと思ったのであれば、
まずはそこから脱却するための努力をするようにしましょう。
人と接するのが苦手だという方もいると思いますが、
そこは殻を破って少しだけ踏み出してみてください。
人見知りをするという方であれば、
自分が興味がある習い事をしてみたり、何かサークルのような集まりに参加してみたり、
いろいろな方法があると思いますので模索してみてくださいね。
孤独死と無縁死の違いについてまとめ
本ページでは、
「孤独死」と「無縁死」の違いについてご紹介していきました。
最後に今回の内容をまとめてみたいと思います。
- 孤独死は、最期を誰にも看取られずに亡くなり、時間が経ってから発見されること。
- 無縁死は、孤立して亡くなった後、遺体の引き取り手がいないこと。
いかがだったでしょうか?
孤独死と無縁死、似ているようで実は違うもの。
いずれにせよ、どちらも現代社会の問題が原因となっています。
しかしながら、無縁死のなかの多くが身寄りがいる人だという事実が驚きです。
それだけ親族なのに関係性が希薄になってしまっているということでしょう。
孤立して亡くなってしまったにも関わらず、
死後も尚、誰にも相手にされない、誰にも悲しんでもらえない、
こんなに悲しいことはありません。
誰にも心配されない、誰にも話しかけられない、誰にも相手にされない。
このような最期を迎えて、最早何も感じずに亡くなってしまうのでしょうか。
さらに、
このようなことを言いたくありませんが、こう言った孤独死や無縁死で最も苦労するのは、
マンションやアパートのオーナーなど後始末をしないといけない方々です。
金銭的負担、精神的負担、そして不動産としての価値。
全てにおいて迷惑がかかってしまいます。
他人に迷惑をかけるつもりはないかもしれませんが、結局はこうした結末になってしまうのです。
こうした現状を受け止めて、
少しでも改善できるような環境を作っていくのが我々の本当にやるべきことなのではないでしょうか?
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