特殊清掃の服装とは!?専用の服装でないと危険な理由

特殊清掃を行う際にはどのような服装をしているのでしょうか?
普通の服装でもできるの?
服だけ防備できるような物であれば問題ないの?
本ページでは、
特殊清掃の際に着用する服装についてご紹介していきます。
また、何故ちゃんとした服装をしないと危険なのかについてもお解説していきます。
トラブルなく特殊清掃をするためにも、
依頼する側としても基礎的な知識を蓄えておくことも重要です。
・特殊清掃の際には、防護服などの専用の服装を着用する。
・ちゃんとした服装をしないと危険な可能性がある。
・きちんとした服装をして、特殊清掃を行う業者に依頼しよう。


特殊清掃の際の服装について
自殺、他殺、事故死、病死などによって孤独死などをした方のお家を
原状回復する作業のことを特殊清掃と言います。
孤独死の場合、
基本的には警察による検死が入りますので、
その後に特殊清掃を行うことになります。
そんな特殊清掃ですが、作業する際にはどのような服装をすると思いますか?
今から実際にスタッフが作業をする際に着用する服装をご紹介いていきます。
- 防護服
- 防毒マスク
- ゴーグル
- 手袋
- 長靴
防護服
まず、基本となるのは防護服です。
防護服は、頭から足までしっかりと防御できるような服装になります。
ウイルスが身体に付着しないように、隙間を無くして、空気に触れることのないような設計になっています。
この防護服のおかげである程度の悪臭を防いでくれるほか、
ウイルスなどから体を守ってくれます。
防護服で言えば、
ネット上などでも気軽に購入することが可能なため、
実際にどのような服装なのか気になる方は調べてみてくださいね。
防毒マスク
悪臭を防ぐため、ウイルスを吸わないために防毒マスクも必須となります。
防毒マスクとは、有害なガス・蒸気・粉じん(粒子状物質)などから呼吸器を守るために使用されるマスクのことです。
一般的に市販されているような不織布マスクなどでは、
悪臭を防げないほか、ウイルスなどをモロに吸ってしまう恐れがあるため、
特殊清掃のような現場では使い物になりません。
防毒マスクとしておすすめメーカーは、以下の通りです。
- 重松製作所(しげまつ)
- 興研株式会社(こうけん)
- 3M(スリーエム)
防毒マスクは、
特殊清掃以外のシーンでも活躍するマスクですので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
ゴーグル
ゴーグルもまた、特殊清掃現場では必須となります。
もし、ゴーグルを着用しないで作業をしてしまった場合には、
体液や血液が飛散して最悪の場合には失明する恐れもあります。
さらに、
血液などが空気中に舞って、それが目に付着することによって、
感染症などを引き起こす危険性もあります。
手袋
手袋もまた特殊清掃現場では必須となります。
作業をする際には、薬品を扱ったり、時には汚染箇所を除去したりします。
その際に手に付着しないためにも手袋は必須となります。
長靴
長靴を履くことで特殊清掃現場でも安心して作業ができます。
裸足または普通の靴で部屋に入った場合、感染症になる可能性があるほか、
その履いている靴を捨てないといけなくなってしまいます。
従って、特殊清掃をする際には使い捨てできるような長靴を着用して入室します。
特殊清掃で服装に気をつけないといけない理由
特殊清掃の現場では、
遺体や体液・排泄物・血液・腐敗物などに触れることが多いため、
服装には特に注意しないといけません。
服装に気をつけないと感染症に罹る可能性があります。
ここでは、どういった感染症になる危険性があるのかをご紹介していきます。
- B型肝炎(HBV)
- C型肝炎(HCV)
- HIV(エイズ)
- 結核
- ノロウイルス
- 腸管出血性大腸菌(O157など)
- 破傷風
B型肝炎(HBV)
血液や体液を介して感染する可能性がある病気です。
主に肝臓に炎症を起こし、発熱、倦怠感、食欲不振、黄疸、嘔吐、関節痛などを伴います。
感染力は非常に高いため危険性が高いです。
C型肝炎(HCV)
主に血液を介して感染する病気です。
感染しても自覚症状が乏しいことが多く、長期間経ってから肝硬変や肝がんに進行するリスクがあります。
主な症状は、倦怠感、食欲不振、黄疸、吐き気など。
潜伏期間は、約2週間~6か月(平均6~10週間)となっています。
HIV(エイズ)
血液や体液を介して感染する可能性がある病気です。
体の免疫力が徐々に低下していって、その結果さまざまな病気にかかりやすくなります。
HIV感染が進行しいくとエイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)になります。
結核
空気感染で罹る可能性がある病気です。
主に「肺結核」が最も多いですが、他の臓器に広がることもあります。
主な症状は、長引く咳・痰・発熱・体重減少・寝汗・倦怠感など。
特殊清掃現場ではよく注意しないといけません。
ノロウイルス
感染力が非常に強く、主に胃腸炎(急性胃腸炎)を引き起こします。
主な症状は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、軽度の発熱(38℃未満)など。
潜伏期間は、約24~48時間と短いため、作業後にすぐに発症する可能性が高いです。
腸管出血性大腸菌(O157など)
大腸菌の一種であり、感染すると激しい下痢や血便、場合によっては命に関わる重症疾患を引き起こす病気です。
主な症状は、激しい腹痛、水様性下痢、血便、嘔吐、発熱(軽度)など。
破傷風
傷口から体内に侵入して産生する毒素により起こる神経系の感染症です。
破傷風菌が付着した土・ほこり・動物の糞便などが傷口から侵入することで起こります。
特殊清掃現場では、こういった病原菌がある可能性もあり、しっかりと防護する必要があります。


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まとめ
本ページでは、
特殊清掃の際の服装についてご紹介していきました。
最後にどんなものを着用するのかもう一度まとめておきます。
- 防護服
- 防毒マスク
- ゴーグル
- 手袋
- 長靴
いかがだったでしょうか?
最後までご覧になっていただけましたか?
ここでご紹介した服装については、
市販品で対応できそうに見えますが、素人でいくら服装をしっかりと整えたとしても、
知識がしっかりとないと作業は非常に危険です。
また、
服装だけでなく、作業内容もしっかりと行えるプロでないと、
後々、大きなトラブルに発展する可能性もあります。
是非、DIYではしようと思わずにプロに依頼してくださいね。