遺品整理で残すものまとめ!迷った際の考え方なども解説
故人が亡くなった後に行うことすなわち「遺品整理」。
現代においては「生前整理」を行う方も増えてきてはいますが、基本的には亡くなった後に行うことが多いでしょう。
そんな時、どんなものを残しておけば良いのか?何を処分すれば良いのか?迷ってしまうこともあるかと思います。
そこで本ページでは、遺品整理で残すものを一覧にしてご紹介していきたいと思います。
さらに、どうすれば良いか迷った際の考え方などについてもご紹介していきたいと思いますので是非最後までご覧になってくださいね。
・遺品整理で残すべきものは基本的に捨ててはいけないもの。
・処分するか迷った時は基本的には残しておくべき。
・捨てるだけではなく、残しておく・売却するということを頭に入れておくべき。
遺品整理で残すものについて
大切な家族、友人などが亡くなった時には誰でも悲しく、絶望のような感覚になることもありますよね。
しかしながら、すぐに通夜・葬式などをしないといけません。
そして、場合によっては「遺品整理」を行う必要もあるかと思います。
遺品整理といえば、
故人が残した遺品を整理して適切な処分を行うことです。
時には形見として残しておき、時には処分したり売却したり譲渡することもあるかと思います。
あなたにとって必要かどうかももちろん重要ですが、
故人にとっても重要なのか、死後の手続きに関して必要かどうかも判断基準となります。
では、一体どんなものを残しておくべきなのでしょうか?
基本的には残しておきたいものは以下の通りです。
- 遺言書・エンディングノート
- 貴重品
- 身分証明書・印鑑
- 契約書や権利書
- リース品や貸与されていた品物
- 自宅などの鍵
- 故人との思い出があるもの
- 資産価値が高いもの
- 判断に困るもの
主には上記のようなものは残しおくべきものとして頭に入れておいておくと、
後から間違って処分してしまったなんて事態を防ぐことができると思います。
では、一つずつどう言った物のことを指しているのか具体的にご紹介していきたいと思います。
1,遺言書・エンディングノート
故人が必ずしも残しているとは言えませんが、
もし遺品整理中に「遺言書」や「エンディングノート」などを発見した際には、
必ず処分はせずに、残しておくようにしてくださいね。
こう言った故人が実際に記したものの中には、
自分の資産に関すること、相続に関すること、死後にして欲しいことなどが
記載されていることが多いので、故人の意思を尊重したいと思うのであれば捨てずにとっておくべきです。
また、
親族同士でトラブルに発展しないようにするためにも、
こう言った大事な書類はとっておき、これをもとに相続関係を決めるのもオススメです。
2,貴重品
故人の遺品として「貴重品」は必ず捨てずに残しておくようにしましょう。
では、具体的にどう言った貴重品を残しておくべきなのかをリスト化してみました。
是非チェックしてみてくださいね。
- 現金
- 通帳
- マイナンバーカード
- キャッシュカード
- クレジットカード
- 健康保険証
- 年金手帳
- パスポート
- 有価証券
- 保険に関する書類
- 公共料金等の請求書や領収書
- スマートフォン・携帯電話
貴重品とは、主に故人の身の回りに関するものだったり、
金銭的なものであったりするもののことです。
現金は家の至る所から見つかることが多いですし、
通帳にはどれだけの現金が残っているかを証明するためにも必要です。
その他、故人の死後の手続きに必要な書類であったり、
スマートフォンなど、重要な個人情報などが入っているもの全てが貴重品として、
遺品整理では必ず残しておく必要があります。
これらのものは捨ててしまうと取り返しがつかないことになることもあるため、
絶対に処分はせずに、触らず、勝手にも運ぶこともなく、
まずは保管して残しておくようにしましょう。
3,身分証明書・印鑑
故人の身分証明書や印鑑などについても必ず残しておくようにしましょう。
身分証明書とは自動車運転免許証、健康保険証、パスポート、マイナンバーカードなどです。
印鑑はもちろん、場合によっては印鑑登録証や法人の各印なども同様です。
こう言った身分証明証や印鑑などは、
故人が契約していたサービスの解約など、死後の手続きに必要となる場合がありますので、
捨てずに残しておくようにしてください。
ちなみに、
賃貸物件などの場合には、必要となりますので誤って捨ててしまわないようにしてくださいね。
4,契約書や権利書
遺品整理などで、土地の権利書や契約書などが出てくることもあるかと思います。
こう言った重要書類は、資産に直接的に関係するものである他、
サービスの解約などにも必要となる場合があります。
また、「地券」と言って、
いつの時代のものかもわからないものや字が読めないようなものが出てきた場合であっても、
法的に有効な書類となりますので、絶対に処分しないようにしてくださいね。
こう言った土地などの資産は、
相続トラブルに発展することも多々ありますので、書類があるかないかは必ず確認するようにしましょう。
5,リース品や貸与されていた品物
実は、故人の所有物の中には会社からのリース商品だったり貸与されていた品物があります。
例えば、サービスを契約している会社からレンタルされている品物など。
よくあるパターンとしては以下のようなものです。
- Wi-Fiルーター
- ケーブルテレビのチューナー
- 介護用品
- 仕事で使用していたもの(パソコンやスマホなど)
- 車
- インターネットモデム
上記のようなものは、故人が生前に使っていたサービスや勤めていた会社などから
貸与されていたものやリース・レンタル品となります。
実際にどれがこう言ったものなのかを確認するには、
契約書であったり、直接会社に連絡して確認する必要があります。
死後であってもこうしたリース品については返還する必要がありますので注意が必要です。
6,自宅などの鍵
もしかしたら遺品整理をする中で、故人の自宅から様々な鍵が出てくることがあるかと思います。
自宅の鍵はもちろん、仕事で使っているもの、倉庫や金庫、車や自転車など、
その用途はバラバラだと思います。
全ての鍵の用途が分かっていれば問題ありませんが、
もし家族であっても不明な場合には、鍵屋などの専門家に相談して、
どう言った用途で使われる可能性のある鍵なのかを聞いてみましょう。
家族にも行っていなかった金庫を開ける際に必要な鍵であることもあり、
安易に処分してしまわないように注意ください。
また用途が分からないからと言って、
処分したりせずに、必ず専門家や家族間で話し合ってみてくださいね。
親族の中には、用途を把握している方もいらっしゃるかもしれません。
7,故人との思い出があるもの
故人が生前に記していた日記や手紙、さらには家族の集合写真など、
故人が写っていた写真や直筆の手紙などは非常に思い出が詰まったものであり、
安易に処分してしまうと後で後悔することも非常に多いです。
写真に関しては、
よく撮る方や残してアルバムに収納するのが好きな方は、
相当数な枚数が出てくることもあるかと思います。
もし、全てを物として残しておくことができない場合には、
スマホなどで写真に撮ったり、パソコンなどのスキャンして保存しておくという方法もあるかと思います。
デジタル化して保存することで、保管場所のことを考える必要がなく全てを残すことができます。
手紙や日記などについては、
全てを写真で撮るわけにもいかないかもしれませんので、
家族にとって故人にとって重要なものだけを残しておくという方法もできるかと思います。
8,資産価値が高いもの
ここまでご紹介してきたのは、故人に直接的に関係しており、
手続きや親族にとって残しておきたいものでした。
ここからは、そのままゴミとして処分するのは勿体ないものをご紹介していきたいと思います。
もちろん形見として取っておくべきものとしても捉えることができると思います。
まずはそのリストをご覧ください。
- アクセサリーや宝石などの貴金属
- 着物
- 家電
- 絵画
- 趣味の品(トレカなど)
- ブランド品(バッグ、時計など)
- フィギュアなど価値のある品
- お酒(年代物など)
- 盆栽
上記は、あくまで一例にすぎず他にも様々な価値あるものがあると思います。
こう言った資産価値があるようなものは、売却時に高額になることも考えられます。
もちろん形見として取っておきたいという方もいらっしゃると思います。
それも非常に良い選択だと思いますし、
もし誰も相続する方がいないという場合には、売却という選択肢が最もオススメとなります。
売却する際には、
こうした価値ある品は、思いがけない金額になることもありますので、
そのまま捨ててしまうのは非常に勿体無いので、残しておくようにして下さい。
・遺品整理で出た象牙の処分や売買に関する注意点について
・遺品整理で拳銃が出てきた際の対処方法と注意点について
・遺品整理で出た盆栽や植木鉢の処分方法とは?不法投棄には注意
9,判断に困るもの
ここまでご紹介した物以外が遺品整理で出てくる遺品のほとんどだと思います。
中には即答でいらないと判断したものもあるでしょうし、
中にはすぐに処分するかどうかを判断できないものもあるかと思います。
こうした時に、
迷ったものを「不要品」と判断しないで、まずは残しておくという選択を取っていただきたいと思います。
もし、後で「捨ててなければ・・・・」なんて後悔したらもう絶望的ですよね。
したがって、このような後悔をしないためにも、
迷った時にはまずは残しておいて、後でどうするか考えるという選択をするようにしましょう。
遺品整理で残すものを迷った際の考え方について
もし遺品整理で残すかどうかを迷った際、どう言った考え方をすれば解決できるのかをご紹介したいと思います。
どのように考えて選別するのかをチェックしてみてくださいね。
遺言書・エンディングノートを確認する
故人が残した遺言書やエンディングノートが遺品整理中に出てきた場合には、
この中に記載されているように沿うように遺品を選別したり処分したりするのがベストです。
細かい人であれば、残すものや処分方法まで記載されていることも多いです。
まずは、こう言った故人が残した書類があるかどうかを確認するようにしましょう。
ない場合には、次項以降の考え方を参考にしてみてくださいね。
まずは絶対に必要なものを選別する
先ほどご紹介したように、
遺品整理で残すものを一覧にしてご紹介しましたが、
まずはこう言った重要な遺品だけを選別していくのがオススメです。
このような遺品を選別して整理できれば、
残ったものは、基本的には親族の考え方次第で残すかどうかを決めることができると思います。
故人の意思を尊重する
遺言書などに記されていない遺品を残すかどうかの判断として、
故人だったらどうするか?生前に大切にしていたか?を考えると迷わずに処分できるかなと思います。
生前に大切に扱っていたものはもちろん、
故人の思い出が詰まったお品などは、故人の意思などを尊重して、
残しておくというのも一つの方法だと思います。
遺品整理業者に依頼する
どうしても遺品整理がうまくいかない・・・・
何を残しておけば良いのか考えられることができない・・・・
このような方は、遺品整理業者などに依頼して代行してもらうこともオススメできます。
遺品整理ができないという方は意外と多く、
これは故人のことを考えてしまって辛くなってしまうという理由もあるかと思います。
整理している最中に涙が出てきて、そのまま放置してしまう・・・・
しかしながら、
相続税の問題もあり、遺品整理をしないわけにもいきません。
何を残しておくべきかについて考える前に、
そもそも遺品整理自体ができないという方は業者に依頼して、
代行してもらうことも時には必要かなと思います。
遺品整理業者であれば、
何を残しておくべきか捨てるべきかが分かっていますので、
自分では何も考えられないという方であってもスムーズに作業を進めることができると思います。
遺品整理で残す必要がないもの
遺品整理で残す必要がないものってどんなものなのでしょうか?
ここでは一例としてそのリストをご紹介したいと思います。
- ゴミ
- 壊れている家電
- 洋服(破れているものや下着など)
- 賞味期限が切れた食品
- ダンボール
- 壊れたり傷がついている家具
- 日常生活で消費しているもの
あくまで一例に過ぎませんが、
上記のようなものは、基本的には価値がなかったり、
捨てるのに寧ろお金がかかることが多い遺品となります。
形見としても相続するほどではないもの、
売却も期待ができないものなどがこれに該当します。
また、賞味期限が切れた食品などはそもそも腐っている可能性もあるためすぐに廃棄しましょう。
遺品整理で残された遺品を処分する方法について
遺品整理で出てきた故人の遺品をどう言った方法で処分するのでしょうか?
ここでは簡単にその方法をご紹介したいと思います。
1,形見として相続する
遺品の処分方法としては、
まずは形見として相続するというのが挙げられると思います。
これは故人の身に付けていたアクセサリーや現金、不動産など全ての遺品ですね。
捨てるわけでもなく、売却するわけでもない。
そんな遺品は、親族間で相続して形見として大切に保管したり使ったりしてあげると、
故人も喜んでくれると思います。
2,ゴミとして処分する
そもそも不要品であるならば、それはゴミとして廃棄するのが処分方法としては適切です。
先ほどもご紹介したように、残す必要がないものなどに関しては、
しっかりと分別をした上で、ゴミとして自治体のルールに則って捨てるようにしましょう。
大量にゴミを捨てることは、
近隣住民に迷惑がかかる可能性もありますので、捨てる際には注意ください。
3,売却する
もし、価値があるものが遺品として出てきた場合には、
売却するという方法が最もオススメです。
売却する方法としては以下のようなことが一般的です。
- リサイクルショップに買取してもらえる
- フリマアプリで売却する
- ヤフオクなどで売却する
こう言った方法で遺品を売却することができると思います。
もしかしたら思いもよらぬ金額になることもあるかもしれません。
もし、売却する上で店頭に持ち運ぶのが難しいという場合には、
出張買取をしてくれるような業者に依頼するのがオススメです。
4,寄付する
実は遺品を寄付することもできます。
で、どうやって寄付するの?って話なのですが、
NPO団体やNGO団体が寄付を募っているので、ここに送ることで必要な人のもとへ送り届けてくれます。
売却するほどでもないから捨てようかな・・・・
でもまだ使えるな・・・・
なんてものはもしかしたら寄付することで、それを求めている方が再び利用してくれるかもしれません。
5,譲渡する
もし、形見として誰も相続する人がいない。
売却する気もない場合には、もしかしたら周囲の人間で欲しいと思っている方がいるかもしれません。
友人や近隣住民の方に譲渡できるような場合には、譲るということもできるかと思います。
捨てるよりは、誰かに使ってもらいたいと思うのであれば、
譲渡という方法も考えてみても良いかもしれませんね。
遺品整理で残すものについてまとめ
本ページでは、
遺品整理で残すものをまとめてご紹介していきました。
最後に残すものリストをもう一度見ていきましょう。
- 遺言書・エンディングノート
- 貴重品
- 身分証明書・印鑑
- 契約書や権利書
- リース品や貸与されていた品物
- 自宅などの鍵
- 故人との思い出があるもの
- 資産価値が高いもの
- 判断に困るもの
上記は、大まかに分類したものとなっているので、
具体的なものに関しては、もう一度記事をご覧になってください。
ひとまず遺品整理で残すものとしては、
今後について必要なものが多いですね。
また、サービスの解約などについて必要だったりするので、絶対に捨ててはいけないものです。
これ以外の遺品については、
親族で話し合って、どうするかを決める必要があると思いますが、
悩んだ際には、本記事を参考に選別してみてくださいね。
また、今遺品整理などで何か悩まれていることがあれば、
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